塩分の摂り過ぎがお肌の水分不足の原因って本当?

塩分の摂り過ぎがお肌の水分不足の原因って本当?

塩分を摂り過ぎると、お肌の水分が奪われて乾燥を招きます。

塩分を摂り過ぎると、お肌の水分が奪われて乾燥を招きます。
前日の夕食や晩酌で塩辛いものをたくさん食べた翌朝、顔がパンパンにむくんでいて大変な思いをしたという経験はないでしょうか?塩分の多いものを食べるとのどが渇くので、水分をたくさん摂ることになります。

そのため顔やまぶたがむくんで、腫れたように見えてしまうのです。しかし塩分を摂り過ぎると身体に変化が現れるのは、むくみだけではありません。

過剰な塩分摂取は、お肌の乾燥を招き、シワを増やし、お肌の老化を招くといわれています。その原因は、塩分をたくさん摂取することで、体の細胞内に含まれているナトリウムが増加するからです。

体内のナトリウムが増加すると、皮膚の状態が不安定になり乾燥や肌荒れ、シワなどの肌の老化を早めることになってしまうのです。

塩分をたくさん摂取する食生活を送り続けていると、お肌の老化だけでなく、高血圧・心筋梗塞・腎臓病・脳卒中などになりやすく、ガンの発症リスクが高くなることが分かっています。

今回は、過剰な塩分摂取によるお肌の乾燥対策、乾燥肌のお手入れ方法などを紹介していきます。

過剰な塩分摂取で招いた乾燥肌のお手入れ方法

日本人が大好きなラーメンやインスタントラーメン、ファストフードやポテトチップスなど、食べ物の美味しさは塩味で左右すると思いませんか?多くの人に好まれる食べ物は、食塩が多く使われている傾向があります。

塩は、ナトリウムと塩素からできています。ナトリウムは体内の体液中にも存在しており、成人には約100グラムあります。

そのうちの約50%が細胞外液に、約40%が骨に、残りの約10%が細胞内液に存在しています。ナトリウムがなければ、人は生きていくことができません。

ナトリウムの働きをみていきましょう。

  • 体内の水分量の調節
  • 塩分濃度の調節
  • 神経や筋肉を正常に動かすための働き
  • 体内のpH値の調節
  • 栄養の消化吸収を助ける働き

などがあります。

では塩分を過剰に摂取することで起きる体への影響を説明していきます。

過剰な塩分摂取が招くお肌の乾燥

過剰な塩分摂取が招くお肌の乾燥
適度な塩分は生命の維持には不可欠です。しかし必要以上に塩分を摂り過ぎると、体内のナトリウム量が増加して、細胞内の塩分濃度が高くなります。

体内の塩分濃度が一定量に保っているのは、ナトリウムとカリウムによって調整されているからです。

塩分摂取量が正常であれば、細胞内液の塩分濃度が高くなると、細胞外へナトリウムを排出して、細胞外にあるカリウムを細胞内に取りこみ塩分濃度を一定に保っているのです。

しかし塩分を多量に摂取すると、体内のナトリウムの量が増え過ぎてしまい細胞外液のカリウムの量とのバランスが維持できなくなります。そうなるとカリウムの代わりに水分を取り込み体内の塩分濃度を調整します。

つまり過剰な塩分摂取は、細胞内の水分をたくさん消費しなければならない状態を招きます。体内で水分が多量に消費しているということは、お肌はカラカラ状態になり、あっという間に乾燥してしまいます。

塩分の摂り過ぎる食生活が続くと、身体は体内の塩分濃度を一定に保たせるために水分をため込もうとします。そうすると顔やまぶたなどにむくみがあらわれ、血の巡りも悪くなります。

血流が悪くなると、全身に酸素や栄養素がすみずみまで行き渡らなくなり、もちろん皮膚細胞にも栄養は届きません。結果として、乾燥・シミ・シワ・吹き出物などの肌トラブルが起こりやすくなります。

血流が悪いと、お肌の新陳代謝といわれるターンオーバーのサイクルにも乱れが生じます。美しいお肌をつくるターンオーバーの理想は28日周期と言われています。

つまり塩分を取り過ぎることで血流が悪くなり、ターンオーバーのサイクルが乱れます。すると乾燥肌はもちろん、くすみ・シワ・シミなどのトラブルを招き、お肌の老化を早めるのです。

生活習慣を見直して乾燥肌を予防・改善

生活習慣を見直して乾燥肌を予防・改善
食塩を摂り過ぎると、乾燥肌・お肌の老化・高血圧・ガンなどの病気にかかりやすくなるといわれています。美肌を目指すためにも、食塩を摂り過ぎない食生活を心掛けることです。

厚生労働省が推奨する成人女性1日分の塩分摂取量の目安は7グラムです。日本人が大好きなラーメン1杯には5〜6グラム入っているとされていますので、1食で1日の塩分量を摂取してしまうことになります。

普段食べている物で塩分の摂り過ぎに注意したい食品は他に、インスタントラーメン・カップ麺・ファストフード・カレーライス・漬物・塩鮭・ハム・ソーセージ類などがあります。普段からそういった塩分の多い食べ物を控えることを心掛け、ソースやケチャップ、醤油などの調味料をつける際は少量にしましょう。

また体内の塩分濃度が一定量に保っているのは、ナトリウムとカリウムによって調整されているからです。摂り過ぎた塩分を排出するためには、カリウムを摂取することが重要です。

カリウムが多く含まれている食品です。

  • いも類
  • 海藻類
  • 豆類
  • スイカ
  • バナナ
  • ホウレンソウ
  • パセリ
  • アボカド

腎臓の機能が低下している人は、カリウムの摂取量に制限がある場合があるので専門家に相談しましょう。

水分を失ったお肌は保湿ケアで改善

水分を失ったお肌は保湿ケアで改善
塩分の摂り過ぎで、体内は多量の水分を消費します。そのためお肌はカサカサの乾燥肌になってしまいます。

乾燥肌では、シワ・シミ・くすみ・ほうれい線・たるみなどお肌の老化が起こりやすくなります。乾燥肌を改善させるためには、保湿ケアをしっかりと行うことが大切です。

美しく健康なお肌は角質層に20〜30%の水分を含んでいるとされています。お肌の水分は、角質層内のセラミドや遊離脂肪酸、コレステロールなどの細胞間脂質、天然保湿因子(NMF)などによって維持されています。

しかしこれら天然の保湿成分は加齢とともに減少していきます。加齢などで保湿成分を体内でつくり出せなくなると、皮膚の角質層の水分が蒸発します。

乾燥するだけでなく、外部からの刺激も受けやすくなり、お肌の老化を引き起こすさまざまなトラブルが生じます。

塩分の摂り過ぎで水分が消費され、さらに加齢で天然の保湿成分が減少すると、何も対策をしなければお肌は荒れ放題になってしまいます。それを防ぐためには、お肌のお手入れに保湿ケアが重要です。

保湿ケアは、洗顔後にすぐに行いましょう。化粧水でたっぷりの水分をお肌に取り入れ、最後に乳液やクリームで水分が逃げていかないようにしっかりとフタをします。

保湿ケアで用いる化粧品は、乾燥肌に作用する美容成分が配合されたものを使うことで、さらに健康的で美しいお肌に近づくことができるでしょう。

では乾燥肌におすすめの美容成分を紹介します。

1.セラミド

セラミドは表皮の角質層にある保湿成分です。加齢とともに減少してしまうため、毎日のお手入れで補充してあげることで健康的なお肌をキープできます。

セラミドはさまざまな種類があります。商品パッケージに、セラミド1・セラミド2・セラミドAP・セラミドNPなどと記載されたものを選びましょう。

2.ヒアルロン酸

ヒアルロン酸は、水分を保持する力があり、お肌の保湿に大きく作用します。もともと人の体内にある成分ですが、加齢とともに減少していきます。

美容成分のほかに、美容食品などにも使われています。商品パッケージに、ヒアルロン酸・ヒアルロン酸ナトリウムなどと記載されたものを選びましょう。

3.コラーゲン

コラーゲンはタンパク質の一つで、お肌のハリや弾力を維持する役割を持っています。働きがあります。

加齢とともに減少していくため、積極的に補うようにしないとお肌はどんどんハリを失い老化していきます。

4.アミノ酸

アミノ酸はタンパク質の構成成分です。角質層内の天然保湿因子の成分の一つで、角質層内の水分保持に重要です。

5.レチノール

レチノールはビタミンAのことです。コラーゲンの代謝をサポートしてお肌のハリや弾力をキープします。

抗酸化作用、お肌の新陳代謝といわれるターンオーバーのサイクルを正常する作用があります。パルミチン酸レチノールは、劣化しやすいビタミンAの安定性を高めた成分です。

6.ビタミンE

ビタミンEには抗酸化作用があり、お肌の老化を予防します。また血流がよくなる作用があるので、お肌のくすみ・炎症・肌荒れなどの予防にもなります。

水分を補う上手な保湿ケアのポイント

水分を補う上手な保湿ケアのポイント
化粧品選びを念入りに行っても、保湿ケアの方法を間違ってしまうと、元も子もありません。せっかくの美容成分もムダになってしまいます。

自己流の保湿ケアを見直して正しい手順を身につけましょう。保湿ケアは、化粧水・美容液・乳液・クリームの順につけるのが一般的です。

洗顔後は時間をあけずに、すぐに保湿ケアを行いましょう。

化粧水のつけ方のポイントは、化粧水を手に載せて体温で温めてから使うことです。お肌への浸透力がぐんとアップします。

化粧水をつける時は、両手で顔全体を優しく包み込むようにしてじんわりと優しく浸透させていきます。パチパチとたたきながらつけるのは、お肌の刺激になるのでやめましょう。

コットンを使う際は、たっぷりと化粧水を含ませたコットンをお肌に密着させたまま丁寧に滑らせていきます。顔の中心から外側へ、上から下へとつけていくのがポイントです。

コットン、手でつける場合のどちらも、強い力でこすりながらつけるのはお肌への負担になるのでやめましょう。摩擦が生じて、お肌に傷がつきトラブルを招く原因になります。

化粧水で水分をたっぷり与えたお肌は、乳液とクリームを顔全体に塗って水分の蒸発を防ぎます。

(まとめ)過剰な塩分摂取で水分を失ったお肌は保湿ケアで改善

1.過剰な塩分摂取が招くお肌の乾燥
2.生活習慣を見直して乾燥肌を予防・改善
3.水分を失ったお肌は保湿ケアで改善

塩分をたくさん摂取した体は、水分不足になっています。塩分を過剰な食生活は健康を害するだけでなく、お肌へも悪影響を及ぼしているのです。

毎日の食生活の改善、毎日の保湿ケアを正しい手順でしっかり行うことで、お肌は潤いを取り戻し健康で美しい状態へと回復するでしょう。

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