毛穴の黒ずみは温めると取れるって本当?

毛穴の黒ずみは温めると取れるって本当?

お肌や体を温めて毛穴が開くと、しつこい黒ずみ汚れをスッキリ落としやすくなります。

お肌や体を温めて毛穴が開くと、しつこい黒ずみ汚れをスッキリ落としやすくなります。
ちょっと肌寒くなった秋から冬頃にふと鏡を見ると、ボツボツとした毛穴の黒ずみが目に付いて、慌てて毛穴ケアをしたという経験があるという話をよく聞きます。

夏は気温が高いため、汗を大量にかき、皮脂量も増加します。
紫外線の影響も強く受けています。

そんな夏の間のダメージが蓄積され、季節が変わってからお肌に表れてくると言われています。

その一つが毛穴の黒ずみです。
空気の乾燥も強まり、お肌はカサカサして毛穴も乾燥するとさらに黒ずみは悪化していきます。

この黒ずみができる原因は、皮脂と古い角質が毛穴に詰まって固まった「角栓」が、空気に触れて酸化し、黒く変色するからです。

見た目にも良くない毛穴の黒ずみですが、慌てて急にケアを施したところで、簡単には改善できない、やっかいな毛穴トラブルです。

ではどんなケアがよいのでしょうか。

毛穴に詰まった黒ずみを柔らかくふやかして、汚れを落としやすくするのがもっとも手軽でキレイに除去できる方法です。

ポイントは、黒ずみを柔らかくするという点です。

男女問わず多くの人が悩んでいる毛穴の黒ずみを、柔らかくしてキレイに除去する方法をお伝えします。

温めることで、毛穴の黒ずみを除去する方法

温めることで、毛穴の黒ずみを除去する方法
毛穴の黒ずみケアのおすすめは、温めることで、毛穴に詰まった角栓を柔らかくして取り除く方法です。

たとえばホットクレンジングやスチーム洗顔、ホットタオル(蒸しタオル)や半身浴などがあります。

どれも、誰でも手軽に自宅でできる毛穴ケアで、はがすタイプの毛穴パックやピーリングのような、お肌に刺激やダメージを与える心配はありません。

また毛穴だけでなく、血行促進や新陳代謝のアップ、エイジングケアなど身体やお肌によい作用があります。

すべすべのお肌は毛穴の黒ずみも、汚れ詰まりも全く目立ちません。
お肌の色ツヤも良く、健康的で若々しい印象を与えます。

そんな毛穴レスの美肌を取り戻すために、簡単でお肌に優しい、温める毛穴ケアにぜひチャレンジしてみてください。

ホットクレンジングについて

毛穴の黒ずみは、クレンジングや洗顔で毎日のメイク汚れ、皮脂や角質などを落とすことが基本のケアです。

そのクレンジングの時にスチーマーや蒸しタオルなどを使わなくても、お肌を温めながらメイクや皮脂汚れをすっきりと落とすことができるというのがホットクレンジング剤です。

ホットクレンジング剤には、化粧水などに配合されている保湿成分のグリセリンが入っています。

グリセリンは水と混ざる時に発熱する特性があります。
その発熱作用を利用したのがホットクレンジング剤です。

ホットクレンジング剤をお肌につけると、お肌の水分と混ざった時に発熱して温かく感じます。

しかし水分と混ざってしまえば発熱が終わってしまうため、ホットクレンジング剤の温感作用は一時的なものとなります。

ホットクレンジングのメリット

ではホットクレンジング剤を使うことで、どのようなメリットがあるのかを説明します。

毛穴汚れや黒ずみの改善と予防

ホットクレンジング剤の温感作用によって、お肌が温められて毛穴が柔らかくなり、開きやすくなります。
そうすると毛穴に詰まった皮脂汚れ、黒ずみ・メイク汚れなどをすっきりと落とすことができます。

血行促進でお肌の老化を予防

お肌が温められるので、血行が良くなり、肌細胞のすみずみまで栄養や酸素が行き渡ります。

お肌の新陳代謝と言われるターンオーバーが正常に働き、毛穴トラブルだけでなくシミ・シワ・くすみなども改善されます。

美容成分が浸透しやすい

温感作用によりお肌が柔らかくなり、洗顔後の保湿ケアで使用する化粧水や美容液などの美容成分が毛穴の奥まで浸透しやすくなります。

お肌の潤いをキープ

クレンジング剤は洗浄力の強いタイプほど、お肌に必要な角質や皮脂までも落としてしまいます。
そうなるとお肌はダメージを受けて乾燥などのトラブルを招きます。
ホットクレンジング剤は、お肌を温めることで、油分であるメイク汚れを浮かして落としやすくします。
そのためお肌に負担をかからず、必要な皮脂や角質などを残しながら洗い上げることができます。

ホットクレンジングの使い方

では実際に、ホットクレンジング剤の使い方を説明します。

  1. 目元や口元などポイントメイクは、あらかじめオフしておきます。
  2. 乾いた手にホットクレンジング剤を適量取り、顔全体につけていきます。手がぬれていると、この時点で水と混ざってしまい、手のひらで発熱が終了してしまうので注意しましょう。また使用量が少な過ぎるとお肌との摩擦が生じてしまうので、十分な量を使ってください。
  3. ホットクレンジング剤をお肌全体に広げます。ゴシゴシこすらないように、指の腹を使って優しくクルクルと、30秒から1分ほどマッサージしていきます。
  4. ぬるま湯を少量手に取り、マッサージしながらクレンジング剤と乳化させます。指先がフッと軽くなったら、ぬるま湯でしっかりと洗い流します。

さまざまな美容成分が配合されたホットクレンジング剤が出ています。自分のお肌に合ったものを選んで、毎日のスキンケアに取り入れてみてください。

スチーム洗顔

スチーム洗顔
毎日のお手入れに時間がかけられないという忙しい人におすすめなのが、スチーム洗顔です。

ホットタオルを使って洗顔するというもので、毛穴の皮脂汚れがスッキリと落ちてメイクのノリも良くなります。

血流が良くなるので、お肌のくすみが取れ、老廃物を排出されやすくなります。
むくみが解消され、目元やフェイスラインがすっきりするなどの効果が期待できます。

ではスチーム洗顔の手順を紹介します。

  1. おしぼりほどのサイズのタオルを半分に折り、くるくると巻きます。
  2. 40〜45度の熱めのお湯をタオルの中心部分に注ぎ、タオルを絞ります。
  3. メイクを落とした状態のお肌に、タオルを顔全体にあてます。両手でおさえながら40〜60秒ほど温めます。
  4. もう一度タオルを温めなおして、顔にあてます。
  5. タオルを広げて、黒ずみが気になる鼻・目元・口周りなど細部を優しく拭きます。
  6. タオルの両端を使って、耳の前・後ろ・中をふきます。耳のツボを刺激するように、ゴシゴシと気持ちよいと思うぐらいの力加減でふきます。
  7. タオルを広げて、首からデコルテにかけて、リンパの流れを意識して拭き上げます。
  8. この後、普段通りの保湿ケアを行います。
半身浴

ぬるめのお風呂にみぞおちまで浸かって、時間をつけてジワジワと身体を温める半身浴は、心も体もリラックスし、美容にも健康にもよい入浴法です。

ゆっくりと身体を温めることで、じんわりと汗が出て、毛穴がしっかりと開きます。

すると汗と一緒に余分な皮脂や老廃物が排出され、毛穴の黒ずみも取れやすくなります。

血行も良くなるので、リンパの流れも促され、顔や脚のむくみもスッキリします。

では半身浴の方法を説明します。

  1. 半身浴を行う30分前に、コップ1杯の水を飲み、汗をかきやすくしておきます。
  2. お湯の温度は38〜40度に設定します。ぬるま湯に浸かって身体の芯からゆっくりとじんわりと温めていきます。
  3. お湯の量は、みぞおちのあたりまで、心臓がお湯に浸からない程度です。肩まで浸かるとのぼせてしまい、長時間入っていられません。また上半身が濡れてしまうと身体が冷えやすくなります。
  4. お湯に入る時は、まず足先からお湯をかけ、みぞおちのあたりまでかけ湯をしてから湯船に入ります。
  5. 入浴時間は20〜30分が目安です。

必ず20分以上、入浴しなくてはいけないということではありません。

体質や体調によって入浴時間はかえてください。

また乾燥肌の人は入浴時間を15分程度にしておきましょう。

角質層にあるお肌の潤いを守るセラミドが流れ出してしまい、さらに乾燥を悪化させる可能性もあります。

入浴中は上半身にタオルをかけるなどして冷えないようにしましょう。

また入浴中も、のどが乾いたら水分を取ります。
ペットボトルを浴室に用意しておくとよいでしょう。

半身浴をさらに効率的にする方法を紹介します。

ビニール傘をさす

ビニール傘をさしながら半身浴をするだけで、汗が大量にわきだします。
まるで簡易サウナ状態です。
蒸気が顔や頭皮にまであたるので、毛穴も開きやすくなり黒ずみも改善しやすくなります。

足浴

服を着たまま、お湯に足を付ける足浴は、半身浴と同じくらい毛穴の黒ずみ改善によい作用をもたらします。
とても手軽ですが、体を温める方法としては優れものです。
「お湯をためる時間がないので、いつもシャワー派」といった人におすすめです。
また足は心臓から一番遠い位置にあるので血液が滞りやすく、そのままにしておくとむくみが生じ、疲労がたまってしまいます。
足浴をすることで血の巡りが良くなり、疲労も緩和されます。

足浴の方法です。

  1. 両足が入る程度のバケツに、43度ぐらいの熱めのお湯を入れます。
  2. 足のくるぶしの上まで浸して、全身がポカポカと温まってくるまでお湯に入っています。
  3. 目安は5〜10分ほどです。

毛穴の黒ずみを悪化させるNG行為

毛穴の黒ずみを悪化させるNG行為
毛穴の黒ずみを改善するためには、毎日のスキンケアが基本です。

しかし思わずついやってしまう行為や、頻繁な毛穴ケアによって毛穴の黒ずみが解消されるどころか、逆に悪化させてしまうことにもなりかねません。

ここでは、毛穴の黒ずみを悪化させる、やってはいけない行為を紹介します。

ピンセットや指のツメなどで、毛穴からムリやり角栓を取り除くのはNG

毛穴から顔を出している汚れをついつい取りたくなります。

しかしこの行為はお肌に刺激を与え、傷つけてしまいます。
雑菌が毛穴に入ってしまい、ニキビや吹き出物などのトラブルを招く原因にもなります。

毛穴パックやピーリングなどの毛穴ケアを頻繁に行うのはNG

目に見えて角栓がゴッソリ取れる毛穴パックは、ケア後の毛穴がぱっくりと大きく開き、さらに汚れがたまりやすい状態になってしまいます。

毛穴ケアは使用頻度を守って行いましょう。

1日に何度も洗顔をするのはNG

洗顔は1日2回までが目安です。

洗顔料を使うのは夜だけで、朝はお湯でさっと流す程度で汚れは十分に洗い流すことができます。

洗顔のし過ぎは、本来必要な皮脂や角質を洗い流してしまうのです。

まとめ

1.ホットクレンジング
2.スチーム洗顔
3.半身浴
4.足浴

お肌や体を温めることで、毛穴が開きやすくなり、皮脂汚れや黒ずみを落としやすくなります。

また血流やリンパの流れも促され、お肌の老化を防ぐ作用も期待できます。

これまで紹介した温めるケアを行って、毛穴の黒ずみをキレイに除去して、美肌づくりにトライしましょう。

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