毛穴の開きが気になる時の酵素洗顔の活用法

毛穴の開きが気になる時の酵素洗顔の活用法

毛穴だけでなく、肌をきれいにする酵素洗顔

毎日洗顔しているのに、毛穴の悩みは年々増えてきていませんか?

普段の洗顔だけでは落としきれない毛穴汚れには、効果的なスペシャルケアをしていきましょう。

毛穴の悩みには「酵素洗顔」がおすすめです。
酵素の力で頑固な毛穴汚れをきれいに洗い流すことができます。

また、毛穴ではなぜトラブルが起きるのでしょうか?

酵素洗顔を行う前に、まずは毛穴トラブルの原因から理解していきましょう。

毛穴汚れの正体

毛穴汚れの正体
毛穴に詰まった黒ずみ汚れの正体は「角栓」です。
角栓とは皮脂や古い角質、ホコリなどの汚れが混ざりあい、毛穴に溜まったものです。

皮脂は毛穴にある皮脂腺でつくられ、肌表面へ分泌されています。

お手入れ不足などの理由から毛穴が角栓で詰まってしまうと皮脂の出口がなくなり、やがて酸化して黒ずみや毛穴を広げてしまう原因になります。

なぜ毛穴に角栓ができてしまうのか、普段の洗顔で落としきれないのか、その要因を詳しく説明していきます。

毛穴の役割

顔の毛穴は、肌の水分量を調整したり、皮脂分泌をコントロールしたり、外的刺激から肌をバリアする働きをしています。

「ブツブツして目立つから、毛穴をなくしたい!」という声もよく耳にしますが、毛穴は美肌を保つためになくてはならない存在なのです。

毛穴の働き

  • 皮脂分泌
  • 皮脂コントロール
  • 体温調節
  • 発汗によるデトックス効果

特に美肌に重要なのが毛穴から分泌される「皮脂」です。

毛穴の奥にある「皮脂腺」から分泌され、肌表面の水分が蒸発しないよう「フタ」の役割を果たすのが皮脂なのです。

皮脂が正常に分泌されなくなると乾燥やテカリ、混合肌などさまざまな肌トラブルを引き起こします。

このように、毛穴は目立たないところで役目を果たす「縁の下の力持ち」のような存在というのがお分かりいただけたでしょうか?

そんな重要な毛穴を“悪者”にしてしまうのは、ご自身の「スキンケア不足」や「間違ったケア」です。

角栓が毛穴の黒ずみになる理由

角栓が毛穴の黒ずみになる理由
毛穴に詰まった角栓はもともと白っぽい色をしていますが、時間がたつと酸化し黒ずんでいきます。

角栓は、そのほとんどが「皮脂」と「古い角質」からできています。
7割ほどは「ケラチン」というタンパク質、3割ほどは皮脂で形成されていますが、黒ずみをつくりだしているのは皮脂が原因のことが多いです。

イメージは料理用の油で、加熱すると変色してしまいますよね?
それと同じで皮脂も洗い落とさずに肌に長く残っていれば酸化し、変色しやすくなってしまいます。

さらに、角栓はメイク汚れやホコリなどが混ざり少しずつ成長してしまうのです。
大きくなった角栓が毛穴を広げてしまい、黒ずみがもっと目立つようになってしまうのです。

目立つからと、爪でギュッと押し出したり、角栓除去シートでごっそり取ったりするのは危険です。
無理やり角栓を取っても、毛穴は広がったままのクレーター状態になってしまいます。

角栓を取り除きたい場合は、肌に負担をかけずに優しく洗い流すアイテムがおすすめです。

酵素洗顔とピーリングの違いは?

角栓をオフするスキンケアアイテムには

  • 酵素洗顔
  • ピーリング

があります。

肌の弱い方、初めて角栓オフをするという方はトラブルの少ない酵素洗顔からスタートしましょう。

どちらも、角栓の約70%の割合を占める古い角質を取り除く働きをします。

角質を酵素の力で分解し洗うのが「酵素洗顔」で、角質を酸の力で溶かしてはがすのが「ピーリング」です。

ピーリングよりも酵素洗顔のほうが肌に優しいので、乾燥や肌荒れが気になる方は向いています。

毛穴汚れに酵素洗顔が効果的な理由

酵素は食べ物の消化吸収、新陳代謝など色々な働きに欠かせないタンパク質です。

サプリメントや食品などにも利用されているので一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

中でも、酵素洗顔に使われているのは、タンパク質や脂肪を分解する作用を持った酵素です。

酵素洗顔をすることで皮脂と古い角質でできた角栓を分解し、毛穴をきれいにすることができるのです。

私達の体内や食べ物に存在する酵素が配合されているので安心して使用できます。

毛穴に効果的な酵素

毛穴に効果的な酵素

1.青パパイヤから採れる「パパイン酵素」

古い角質を分解しますが新しい細胞には作用しないという特徴があり、肌に負担をかけずに洗顔できます。

2.私達の体内にも存在する「プロテアーゼ」

タンパク質を、より小さな分子レベルで切断し分解する酵素です。

3.パイナップルから採れる「ブロメライン」

とても強いタンパク質分解力を持った酵素。肌の強い方、角質が厚い方はブロメライン配合の洗顔料がおすすめです。

4.膵臓からも分泌されている「リパーゼ」

皮脂を分解してくれる酵素です。

これらの酵素は、角栓除去だけでなく肌の不要な角質も分解してくれるので、くすみの改善やターンオーバーの正常化も期待できます。

酵素洗顔のタイミング

酵素洗顔のタイミング
酵素洗顔を行うタイミングは「夜」が最適です!

酵素によって古い角質が取り除かれると、一時的に肌のバリア機能が低下することがあるので、紫外線や湿度などの外的刺激を受けやすくなってしまいます。

トラブルを防ぐために朝の酵素洗顔は避けるようにしましょう。

普段のスキンケアの中に取り入れる順番は「クレンジングの後」です。

酵素洗顔ではメイク汚れをスッキリと落とすことはできませんので、必ずクレンジング後に行うようにしましょう。
先にクレンジングを行うことで皮脂汚れを浮かし、次の酵素洗顔でしっかりと角栓を分解して古い角質と共にオフすることができます。

また、クレンジングをすることで毛穴や角栓も柔らかくしてくれる効果もあります!
さらに入浴中やお風呂を出てからの酵素洗顔も毛穴が開くので有効です。

酵素洗顔を行った日は、普段の洗顔はお休みして洗い過ぎないように注意しましょう。
スペシャルケアとして、月に2回ほどのペースで行ってください。

酵素洗顔のやり方

酵素洗顔のやり方
手と顔は濡らした状態で酵素洗顔を行いましょう。

酵素洗顔には

  • 石鹸タイプ
  • パウダータイプ

などがありますが、どれもしっかりと泡立てることがポイント。
手で泡立てても良いのですが、泡立てネットや便利なフォーマ―などを利用すると時短になりますし、フワフワで濃密な泡が簡単につくれるのでおすすめです。

水の量が多過ぎるとべちゃっとしてしまうので、少量ずつ水を足しながら泡立てるか、水が多いと感じたら洗顔料を少し足してみましょう。

コツは空気を含ませるように片手にこんもりとなるくらい泡を立てます。
手をひっくり返しても、泡が落ちないくらいの固さが目安です。
このくらいの固さがなければ、顔全体に伸ばした瞬間から泡がへたってしまい、角栓を溶かす前に泡がなくなってしまうからです。

顔全体に泡を伸ばしたら、転がすようにゆっくりと円を描きながら洗います。
おでこや鼻、アゴ先は小さな円を描くように細かく洗ってください。

酵素洗顔の注意点

酵素洗顔の注意点
酵素洗顔はタンパク質や皮脂を落とす洗浄力が強い分、いくつか注意しなければいけない点があります。

1.洗い過ぎに注意

長い時間、洗い過ぎると、古い角質だけでなく新しい角質まで分解してしまいます。
肌に必要な分まで洗ってしまうと、乾燥や赤みなどのトラブルを招く恐れがあります。

一度の酵素洗顔で汚れが全て取りきれなかったからといって毎日行うのは危険です。

スペシャルケアとして、月に1~2回程度の頻度で行いましょう。
ゴシゴシとこすって洗うのもNG!
泡をのせた後は、肌に手が直接ふれないよう注意してください。

2.すすぎはしっかりとすること

酵素が肌に残っていると、かゆみや毛穴汚れの原因になります。

すすぎは30回以上行い、忘れがちな髪の毛の生え際・アゴの裏もしっかりとすすぎましょう。

3.ぬるま湯で行う

冷た過ぎる水では毛穴が締まってしまい、熱過ぎると必要な皮脂まで流れ出てしまうので、ぬるま湯でのすすぎが理想です。

温度は34~36℃程度がおすすめです。

体温より少し低いくらいが肌にダメージが少ないので、水温を調整してすすぐようにしましょう。

酵素洗顔後のケア

正しく酵素洗顔ができた後は、不要な角質や皮脂が洗い流され、次に入れる化粧水や美容成分などが浸透しやすい状態になっています。

同時に、肌のバリア機能が一時的に弱まり敏感肌にもなっているので、普段以上に洗顔後のケアが重要となります。
いつものスキンケアにプラスすることで、翌日からの肌質が変わっていきます。

ここからは、酵素洗顔後に取り入れていただきたい、おすすめの美肌ケアをご紹介していきましょう。

たっぷり保湿

たっぷり保湿
酵素洗顔後は、古い角質や皮脂が洗い流され、肌の水分が蒸発しやすい状態になっているので、たっぷりと保湿を行います。

ただ、「たっぷり」といっても流れ落ちるくらいの量を一度にかけてもあまり効果的とはいえません。

量よりも回数が重要です。

一度500円玉くらいの量を顔全体に塗り、手の平全体で顔を包み込むように抑えます。
何回か優しく抑えた後、乾いてきたら同様に500円玉くらいの量を塗り重ねてください。

何回もやるのは面倒と感じる方は、シートパックを活用しましょう。
シートパックをのせる前に、化粧水を軽く顔全体に塗っておくと、シートパックの浸透力が良くなるので是非お試しください。

ビタミンC補給

毛穴を引き締める働きをするビタミンCの美容液を導入しましょう。
化粧水などにもビタミンCは含まれていますが、毛穴に効果的な高濃度のものを補給するなら美容液が断然おすすめです。

スキンケアでビタミンCを取り入れるタイミングとしては、化粧水の後です。
化粧水で肌を整えると浸透力がさらに高まるので、美容液もぐんぐん入っていきますよ。

ただ、ビタミンCを塗ると毛穴が引き締まり乾燥感が出るので、全顔に塗るのではなく、毛穴汚れや開きが気になるところだけ部分的に使用すればOKです。
ビタミンCはコラーゲンの生成にも関わっているので、毛穴周辺の弾力もアップ。
たるみ毛穴やクレーター肌の改善といった嬉しい効果も期待できます。

UVケア

UVケア
酵素洗顔や保湿をしっかりしても紫外線の影響は受けてしまうので、注意が必要です。

紫外線を浴び続けると、シミやしわといった加齢現象を進める原因になります。

さらに毛穴に残っている皮脂が紫外線によって酸化し、黒ずみやすくなるので、肌のバリア機能が回復した後も必ず日焼け止めなどのUVケアをしていきましょう。

紫外線は、季節や天候により強さは異なりますが365日降り注いでいます。
窓もカーテンも通過するので、外出しない日でも日焼け止めは塗るようにしましょう。
朝塗るだけという方も多いですが、日焼け止めはこまめな塗り直しが必要なアイテムです。

UV効果のあるコスメやスプレータイプの日焼け止めも活用して、UV対策を行っていきましょう。

酵素洗顔のその他の効果

酵素洗顔のその他の効果
酵素洗顔によるメリットは毛穴以外にもたくさんあります!

くすみが取れる

古い角質が除去されるので、くすみが取れ肌の色がワントーンアップします。

毛穴が引き締まる

毛穴を広げていた角栓が小さくなるので、酵素洗顔を続けることでだんだんと毛穴自体も本来の大きさに引き締まっていきます。

ターンオーバーが整う

古い角質が自然に剥がれ落ちないとターンオーバーが乱れ、乾燥や肌のゴワツキの原因になります。酵素洗顔により古い角質が洗い流されるのでターンオーバーが整います。

化粧ノリが良くなる

不要な角質や汚れを取り除けるので、キメが整い、お化粧ノリもアップします!

肌が柔らかくなる

皮膚が固くゴワツキ感があるという方は、古い角質が溜まって厚くなってしまっているサイン。酵素洗顔でもちもちの柔らか肌に導いてくれます。

まとめ

1.毛穴の黒ずみの原因は、普段のスキンケア不足が原因になることがある
2.毛穴に詰まった酵素の力で、不要な皮脂と角質を優しく洗い流せるのが酵素洗顔
3.乾燥や肌トラブルを招くので、洗い過ぎには注意が必要
4.酵素洗顔の後は、保湿などのケアが大切
5.毛穴だけでなく、くすみ感も取れ肌のキメを整えてくれる

なぜ、毛穴の黒ずみ汚れに酵素洗顔が人気なのかお分かりいただけましたか?

スペシャルケアとして普段のお手入れにプラスしていけば、毛穴レス美肌も夢ではありません。

しかし、頑固な毛穴の黒ずみや角栓はたった一回の酵素洗顔で全てなくすのは難しいので定期的に行っていくようにしてください。

酵素の種類によってはアレルギー反応を起こすケースもあるのでパッチテストや使用法を守り、肌に負担のないように行いましょう。

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