毛穴の皮脂は毎日の食事に関係がある?

毛穴の皮脂は毎日の食事に関係がある?

毛穴の皮脂を抑えられる食事の摂り方があります

毛穴のトラブルは年齢に関係なく、多くの人が悩んでいます。黒ずんでいるものだったり、ポツポツと開いているものだったりと種類もさまざまです。

その中でも皮脂が浮いてテカリが出てくるのは本当に困りますよね。メイクをしていて時間が経つとファンデーションが崩れたり、ヨレが生じたりしてしまいます。毛穴が余計に目立ってしまいます…

普段から化粧水や美容液などのスキンケアに力を入れて自分なりに対策をしている人も多いことでしょう。それでも皮脂の目立ちがなくならないのではありませんか?

もしかするとあなたの「毎日の食事」が関わっているのかもしれません。実は、バランスの悪い食事は老化を促進させ、それを続けていると皮脂の分泌により毛穴が開き、毛穴が開いてこちらもどんどん目立つようになっていくのです。

ですからスキンケアだけでなく、普段の食生活を見直して肌対策として取り入れていきましょう。食生活を改善することで、毛穴の皮脂を抑え、テカリも減らしていくのです。

体の中から毛穴にアプローチすることでスキンケアの効果も上がります。それでは毛穴の皮脂を抑えるおすすめの食べ物を紹介していきます。

キレイな肌に必要な栄養素とは?

キレイな肌に必要な栄養素とは?
皮脂が過剰に分泌されて毛穴が開く原因には「毎日の食事」も関係しています。

食べ物の影響で皮脂を過剰に分泌させていることが考えられます。油っぽいものを食べ過ぎた翌日は皮脂の分泌が多いように感じられ、肌もべたつきやすくなります。

一方で皮脂を抑えられ、美肌に効果があるような食べ物もあります。

皮脂を抑える働きをする栄養素

  • ビタミンB2
  • ビタミンB6

この2つは「皮膚ビタミン」とも呼ばれています。

これらの栄養素は、皮脂の分泌を抑える働きを持っています。しかし食事で摂った脂質をエネルギーに変える際にも消費されます。つまり、油っぽいものをたくさん食べると、これらのビタミンが使われてしまい皮脂の抑制の働きをする分がなくなってしまうのです。

翌日の肌のテカリは食べた油分が直接肌にしみだしているのではなく、ビタミンB2やB6が不足しているからなのです。

美肌の栄養素「ビタミンB2」「ビタミンB6」の働き

ビタミンB2やB6の働きについて、より詳しくみていきましょう。

ビタミンB2

食事で摂った脂質を体内でエネルギー源に変える時に必要な栄養素です。ビタミンB2が不足すると、脂質の代謝のバランスが崩れます。肌の皮脂分泌もうまくいかなくなり、肌表面のpHバランスが崩れ抵抗力が下がります。

細菌により、にきびや吹き出物などができやすくなってしまいます。

ビタミンB6

脂質の消化も担っていますが、角質など私たちの体になるタンパク質を合成するときに、非常によく機能している栄養素でもあります。タンパク質合成で、本来必要なアミノ酸が不足している時、別のアミノ酸を利用できるように作りかえる働きを持っています。

ビタミンB6が不足すると、タンパク質の合成に支障が出て、肌の新陳代謝がうまくいかなくなります。皮脂の過剰分泌も招きますが、毛穴詰まり、肌荒れや吹き出物の原因ともなります。

今までの食生活を見直してみましょう。

今までの食生活を見直してみましょう。
以下のようなことが当てはまる人は、皮脂によりテカリの原因が「食事」にあるかもしれません。

  • 最近野菜をあまり食べていない
  • 揚げ物やファストフードが好きだ
  • スナック菓子や甘いお菓子をよく食べる
  • 毎日、1日のうちで3食きちんと食べていない

このような食生活によりビタミンが欠乏し、皮脂の分泌がコントロールできなくなって、皮脂の過剰分泌を招きます。

肌のテカリばかりでなく、毛穴詰まりや角栓、ニキビの原因にもなりかねません。早めに改善するようにしましょう。

ビタミン不足の原因となる脂質の多い食品とは?

ビタミン不足の原因となる脂質の多い食品とは?
脂質を多く含み、控えた方がよい食品を挙げていきます。

ファストフード

油分使用が多いハンバーガーやフライドポテトなどは消化するために、体内で多くのビタミンを使ってしまいます。

ラーメン・カップラーメン・インスタントラーメン

スープに脂質が多く使われています。カップラーメンやインスタントラーメンは油で揚げてあるものが多くなっています。

揚げ物

唐揚げ、フライや天ぷら等の揚げ物は控えたいものです。

スナック菓子

サラダ油で揚げられているほか、香ばしさをつけるためにラードが使用されていることもあります。最近はノンフライ製品もありますのでそちらを選ぶようにしましょう。

ケーキやクッキーなどのスイーツ

バターやマーガリン、生クリーム等の脂肪分の高いものがたくさん使われています。

チョコレート

カカオに含まれる脂肪分、脱脂粉乳による乳脂肪分が多くなっています。とくにミルクチョコレート・ホワイトチョコレート脂肪分を多く含みます。

以上のような「脂質が多い食事」を取るとビタミンB2とB6が油分の消化に先に使われてしまいます。そのため、皮脂を調整するために働くビタミンはなくなり、肌は過剰に皮脂が分泌されることになるのです。

毎日たくさん食べることは控えて、たまに食べるご褒美や楽しみにしましょう。

ビタミンB2が豊富に含まれる食品

ビタミンB2が豊富に含まれる食品
ではビタミンB2を多く摂取できる食品を挙げていきます。毎日意識して食事に取り入れることが大切です。

豚・牛・鶏のレバー

レバー類はビタミンB2が豊富です。新鮮な食材を選んで加熱時間を短くすることで、家庭での調理でも食べやすくなります。
焼肉や焼き鳥等、外食やテイクアウトで取り入れてもよいでしょう。

鶏卵

朝食やお弁当のおかずなどとして、毎日の食事に取り入れやすいですね。

焼き海苔・味付け海苔・アオサ海苔などの海苔類

和食の時に味付け海苔を添える、おにぎりに海苔をつける、味噌汁やお吸い物に入れるなど心掛けましょう。

トウガラシ

あまり知られていませんが、ビタミンB2がとても多い食品です。一度にたくさん食べられませんが、一味唐辛子やペッパーパウダーなど調味料で使ってみましょう。

シイタケなどのキノコ類

干しシイタケ、生シイタケやマイタケなどのきのこ類に含まれています。水溶性の食物繊維が多いので、便秘解消にもおすすめです。干しシイタケの戻し汁にも多くのビタミンB2が含まれます。煮物や炊き込みご飯など丸ごと使える万能食品です。

6.納豆

ビタミンB2が豊富でカロリーが低く、発酵食品でもあります。

ビタミンB6が豊富に含まれる食品

ビタミンB6が豊富に含まれる食品
ビタミンB6は多く含まれる食品が限られています。ここでしっかりと覚えて、ぜひ食事に取り入れてみてください。

カツオ・アジ・サンマ

青魚はビタミンB6が豊富です。また肌のターンオーバーを促進するB12も含まれています。美肌に欠かせない魚ですね。

マグロ

トロの部分は脂質が多いので避け、赤身を中心に。

鶏むね肉・ささみ

脂質の少ない、むね肉やささみ部分を選んでください。鶏肉はアミノ酸も豊富です。

ゴマ類

エゴマや黒ゴマに、とくにB6が豊富に含まれています。サラダにすりゴマをかけたり、炒め物にゴマ油を使ったりするのもよいでしょう。

にんにく

ビタミンB6のほか、抗酸化作用のある成分が多く含まれています。

メイク汚れをしっかり落とす

メイク汚れをしっかり落とす
体内から分泌された皮脂だけでなく、メイク用品の油分でも肌に悪影響を及ぼします。メイクをした日は寝る前にきちんとクレンジングをしてメイクを落とすようにしましょう。

メイク直しは余分な皮脂をオフして、それからファンデーションを塗るようにすると、皮脂の浮きを防ぐことができます。

メイク落としの際は、基本の3ステップをしっかりと実践してください。

クレンジング

過剰に分泌された皮脂や汗、ベタつきをクレンジング剤でしっかりと丁寧に優しく落とします。

洗顔

洗顔料をしっかりと泡立て、弾力のあるしっかりした泡を作りましょう。冷水や熱すぎるお湯は避け、体温程度のぬるま湯を使うようにしてください。毛穴が気になるところは、毛穴ブラシを使うと効果的です。「丁寧に優しく」を心掛けましょう。

化粧水

たっぷりと化粧水を使いましょう。数回に分けて顔に浸透させます。手のひらの体温を利用すると化粧水が温まり、肌への浸透力が高まります。皮脂分泌の多い部分はコットンでパッティングするとさらに効果的です。

メイクをしている時間の長さも影響があります。仕事等で帰宅時間の遅い人はその分、メイクをしている時間が長いと考えられます。メイク汚れが酸化して毛穴のつまりが起こりやすいこともあります。

帰宅したらすぐにメイクを落とすようにしましょう。

食事を注意しても変化が起きないときは?

食事を注意しても変化が起きないときは?

食べ物を注意していても改善されないときは、ほかにも原因が考えられます。心当たりはありませんか?

ストレスや疲れをためてしまうなど体調の変化によっても皮脂の分泌が増えます。またバリア機能の低下やターンオーバーの崩れなどの要因も関わっています。

また過度の「飲酒」や「喫煙」も大いに関係しています。

アルコールは体内で分解される際にビタミン群が使われます。会食や気分転換で適度に楽しむ程度ならば問題はありませんが、飲みすぎには注意しましょう。

喫煙も体内のビタミンCを消費してしまいます。ビタミンCも皮脂の分泌をコントロールしている栄養素なので、それが失われることで皮脂が過剰に分泌されます。

また喫煙により、肌を老化させる「活性酸素」が大量に発生します。活性酸素は肌の弾力を保つ働きのあるコラーゲンやエラスチンといった組織の生成を妨げてしまうので、肌全体がハリを失ってきます。

やがて、頬のあたりでたくさんの毛穴がぱっくり開く「たるみ毛穴」への原因ともなります。

(まとめ)毛穴の皮脂を抑えるために、ビタミンB2とビタミンB6を積極的に食事に取り入れよう

1.ビタミン不足を招く脂質の多い食品を避ける
2.ビタミンB2やB6の豊富な食品を摂る
3.メイク汚れをしっかり落とす

毛穴の皮脂を抑える働きのあるビタミンを食事にうまく取り入れ、「体の中からもキレイ」を意識してみましょう。ビタミンは体の中に蓄えられないので、毎日積極的に取り入れることも大切です。

また脂質の多い食生活は消化のためにビタミンを消費してしまいます。脂質が控えめな食生活を送りましょう。毎日の心掛けで毛穴の皮脂を抑え、美肌を手に入れることができます。今日から実践してみてください。

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