皮膚用軟膏でいちご鼻はキレイになる?

皮膚用軟膏でいちご鼻はキレイになる?

皮膚用軟膏を使ったケアで、いちご鼻の毛穴をキレイにする方法があります。

素顔の時に鏡を見ると、鼻の毛穴に角栓が詰まってブツブツと目立ってしまってため息が出てしまう。
鼻のあたりにそのブツブツが密集していて、まるで鼻がイチゴのようになっている…

30~40代女性で、このようにいちご鼻に悩んでいる人は多いことでしょう。
この毛穴について「目立たないようにしたい」「自分でケアできるのではないか」と思い、さまざまに試行錯誤しているのではないでしょうか?

ブラシ、ゴマージュ、強い洗顔料などで洗顔を行う、はがす毛穴パックで角栓を除去する、コメドプッシャーや指先で角栓を押し出す…などいろいろ試していませんか?

でも、効果がみられなかったり、むしろ肌にダメージを与え別の肌トラブルに見舞われたりと、残念なことになる場合も見受けられます。

そんな人々の間で話題になっているのが、皮膚用軟膏を使った毛穴ケアです。
皮膚用軟膏を使うことで、「いちご鼻の毛穴汚れがごっそり落ちる」と評判になっています。

家庭の常備薬である皮膚用軟膏で毛穴詰まりが解消できるとは、いったいどういうことなのでしょう。
皮膚用軟膏と毛穴詰まりの関係、そして具体的なケア方法を見ていき、自分にあった方法を見つけましょう。

皮膚用軟膏でどんなもの?

皮膚用軟膏でどんなもの?
皮膚用軟膏は家庭の常備薬として置かれて、身近な軟膏として親しまれています。

ひび・あかぎれ・しもやけ・すり傷・切り傷・軽いニキビ・軽いヤケド・水虫などに効果や効能があります。

誰でもこのような症状の時に、ガーゼや脱脂綿に塗って使ったり、直接手でつけたりした経験があるのではないでしょうか?

有効成分

クロルヘキシジングルコン酸塩液

添加物

ラウロマクロゴール・ポリソルベート80・硫酸Al/K・マクロゴール・グリセリン・オリブ油・ステアリルアルコール・サラシミツロウ・ワセリン・自己乳化型ステアリン酸グリセリル・香料・精製水

防腐剤や副腎皮質ホルモン(ステロイド)が含まれておらず安全で、赤ちゃんでも使用できます。
ただし、ただれやかぶれ・湿疹・メイクの下に使うことはできません。

いちご鼻の毛穴詰まりの正体

いちご鼻の毛穴詰まりとは、どういったものなのでしょうか?

鼻で目立っている毛穴をよく観察してみましょう。
毛穴に、透明または白、もしくは黒いものが詰まっていませんか?
これを「角栓」といいます。

毛穴の奥から分泌された「皮脂」と、もとは私たちの肌表面にあった「角質」とが混ざってできたものです。

いちご鼻の周りをちょっと触ってみてください。
ちょっとベタベタ、あぶらっぽくなっているかと思います。
これが「皮脂」です。

毛穴にある皮脂腺から分泌された皮脂は、毛穴を通って肌表面に広がり、天然のクリームとなって私たちの体を
守っています。

体の内側から水分が蒸発するのを防ぎ、外側からの刺激や攻撃から防ぐという大切な役割があるのです。

皮脂の分泌量や肌への広がりかたなど順調であればよいのですが、ひとたびそのバランスが崩れると、肌のトラブルにつながってしまいます。

鼻のあたりは皮脂腺が発達しているので、皮脂の分泌が多く角栓ができやすくなります。

では、角栓のもう一方のもとである角質について述べます。

人の肌は新陳代謝をしていて、肌の表面も数週間ごとに入れ替わっています。

一番外側の層である角質の新陳代謝は、ある程度の時期が来ると垢となって自然にはがれ落ち、かわりに新しくできた層が現れる、ということが繰り返されています。

さてこの新陳代謝は、加齢、生活習慣の変化、ストレス、乾燥や紫外線の影響など、体の内外からのさまざま要因で不調をきたします。

すると、新しくできてくる角質の細胞の質が劣化します。この細胞はハリや弾力が不足しているだけでなく、最後に役割を終える時にキレイに排出される能力がありません。

肌表面に残ってしまってくすみの原因となるだけでなく、毛穴に入り込んでしまうこともあります。毛穴も肌の一部なので、はがれ残った角質がたまることがあります。

この古い角質と、分泌された皮脂が混ざりあって固まったものが角栓です。
古い角質の破片が毛穴の出口をふさぐこともあり、やはり分泌された皮脂がたまり、固まってしまいます。

こうしてできた角栓は空気に触れることで、時間が経つと酸化して黒く変色し、さらに毛穴が目立ちます。
いちご鼻が悪化していくのです。

皮膚用軟膏でいちご鼻がキレイになるのはなぜ?

皮膚用軟膏でいちご鼻がキレイになるのはなぜ?
皮膚用軟膏でいちご鼻ができるというのは、どうしてでしょうか?
それは、皮膚用軟膏に含まれている成分や添加物に理由があると考えられます。

1.界面活性剤

皮膚用軟膏には、ラウロマクロゴール・ポリソルベート80・マクロゴール・自己乳化型ステアリン酸グリセリルなどの界面活性剤が含まれています。

これらの成分が、毛穴に詰まった角栓の油分を溶かしだし、汚れを浮きあがらせる働きがあります。

2.油分

添加されている「オリブ油」とはオリーブオイルのことです。
スキンケアにも使われ身近なオリブ油は、毛穴の皮脂や角栓となじみ、汚れが取り除きやすくなります。

3.殺菌成分

主成分であるクロルヘキシジングルコン酸塩液には、抗菌・殺菌作用があります。
毛穴に詰まった角栓に細菌が繁殖するのを抑えます。皮膚用軟膏がニキビに効く、というのはこのためです。

皮膚用軟膏を使った基本の毛穴ケア

では皮膚用軟膏を使った基本の毛穴ケアを紹介していきます。
普通の洗顔の前に行う、皮膚用軟膏によるパックです。
メイクをしていればクレンジングで落としておき、皮膚用軟膏を使ったあとに通常の洗顔を行います。

1.いちご鼻が気になるあたりに、肌が隠れるように皮膚用軟膏を厚めに塗ります。

2.10~15分ほどそのまま置いて、汚れが浮いてくるのを待ちます。

3.皮膚用軟膏を落とすため、通常の洗顔をします。ぬるま湯でしっかりすすいでください。

4.洗顔後は、いつも通りに保湿ケアを行います。

たまっていた角栓が溶かしだされてザラザラ感がなくなります。皮膚用軟膏に含まれている保湿成分の効果もあり、びっくりするほどスベスベの肌になりますよ。

皮膚用軟膏を塗っている最中に、顔に蒸しタオルを当てたりスチーマーの蒸気を浴びたりすることで、さらに効果がアップします。入浴中に行うのもよいでしょう。

一方で、殺菌効果や界面活性剤の影響が強く出て、刺激を感じる場合があります。
連日は行わず、様子を見ながら日数の間隔を空けて行いましょう。皮膚用軟膏ケアのあとは保湿を忘れないようにしてください。

皮膚用軟膏ケアのあとに、はがすタイプの毛穴パックを使う方法

皮膚用軟膏を塗って洗い流したあとに、貼ってはがすタイプの毛穴パックを使う方法です。
びっくりするほど毛穴の汚れが取れてくると評判のものです。

しかし、肌に負担がかかるので、調子のよいときに週に1~2回のスペシャルケアとして行いましょう。

1.いちご鼻が気になる部分に、皮膚用軟膏をたっぷりと塗ります。

2.10~15分ほどそのまま置いて待ちます。

3.通常の洗顔方法で、皮膚用軟膏をキレイに洗い流します。

4.市販のはがすタイプの毛穴パックを鼻に貼ります。

5.パックの使用説明書の通りに、時間になったら毛穴パックをはがします。

6.終わった後の肌には、時間をおかず、十分に保湿を行います。

はがした毛穴パックを見てみてください、汚れがしっかり取れていることでしょう。

しかし、急にたくさんの角栓を失うことで、毛穴はびっくりしています。
肌も無防備な状態になっています。
いつも以上に念入りに保湿ケアを行うようにしましょう。

綿棒を使った皮膚用軟膏ケア

皮膚用軟膏で毛穴の汚れが浮いたら、綿棒でケアする方法です。気になるところを集中的にキレイにすることができます。

1.いちご鼻の毛穴が目立つところに、皮膚用軟膏を厚めに塗ります。

2.10~15分ほど、そのまま置いておくと汚れが浮いてきます。

3.皮膚用軟膏がついたまま、清潔な綿棒で気になる毛穴をこすっていきます。
ゴシゴシと力を入れるのではなく、綿棒の横の部分で優しくなでて、汚れを押し出すようなイメージです。

4.ぬるま湯で洗顔し、浮き出た汚れと皮膚用軟膏を流します。

5.キレイに洗顔できたら、すぐに保湿を行います。

以上、皮膚用軟膏を使ったいちご鼻の毛穴ケアを紹介しました。
毛穴の状態を改善するために、取り入れてみたいものが見つけられましたか?

いちご鼻対策において、洗顔での注意点

いちご鼻が改善しない、もしくは悪化している、というのには何か理由があるのかもしれません。
普段のスキンケア、洗顔の習慣を見直してみましょう。

いちご鼻の毛穴が気になるからといって、洗浄力の強い洗顔料を使い、力を入れてゴシゴシこするなどの洗顔をしていませんか?

これは肌に刺激を与え、ダメージを与えている洗顔方法です。必要な潤いを奪ってしまっており、また、肌表面を傷つけてもいます。

洗い過ぎることにより肌が乾燥すると、水分の蒸発を防ごうと応急処置として皮脂が分泌されます。
このときに皮脂が過剰だと、のちにテカリ、べたつき、そしていちご鼻の原因になる毛穴詰まりにつながります。

いちご鼻を改善しようとして、かえって悪化させてしまっているのです。
こういったことを防ぐため、毎日のことである洗顔は丁寧に優しく行いましょう。

洗顔の際の水温にも注意しましょう。体温程度のぬるま湯が最適です。
熱すぎると必要な皮脂や潤いが奪われてしまって肌の乾燥を招き、冷たいと汚れや洗顔料をきちんと洗い流すことができません。

また、「自分は皮脂が多いから」等で油断せず、洗顔後はすぐに十分な保湿をしましょう。

(まとめ)いちご鼻対策として、皮膚用軟膏を使ったケアに挑戦してみましょう

(まとめ)いちご鼻対策として、皮膚用軟膏を使ったケアに挑戦してみましょう

1.いちご鼻の毛穴詰まりの正体
2.皮膚用軟膏でいちご鼻がキレイになるのはなぜ?
3.皮膚用軟膏を使った基本の毛穴ケア
4.皮膚用軟膏ケアのあとに、はがすタイプの毛穴パックを使う方法
5.綿棒を使った皮膚用軟膏のケア

皮膚用軟膏を使って、いちご鼻の毛穴をキレイにする方法があります。いくつかの具体的なやり方を紹介しました。普段の肌のお手入れに、皮膚用軟膏のケアを取り入れてみてはいかがでしょうか?

ケア後に保湿を怠らず、肌を乾燥させないように注意することで、いちご鼻のないキレイな肌を維持していきましょう。

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