いちご鼻はテカリやすい?

いちご鼻はテカリやすい?

角栓が詰まったいちご鼻はテカリやすくなります

「小鼻の周りの黒ずんだ毛穴を毎朝メイクで必死に隠しています。
でも、数時間後には鼻や額が皮脂でテカテカしてきてファンデーションがはがれ落ち、いちご鼻がさらに目立ってしまって、無残な状態です。」

「日中は皮脂が浮くので、何度もあぶらとり紙を使っています。
とくに鼻周りのあぶら浮きがひどく、皮脂とファンデーションと毛穴の黒ずみが混ざりあい、ますます不潔な印象になってしまいます…」

このような苦い経験をしている方は、男女問わず多いのではないでしょうか。毛穴の黒ずみや顔のテカリといったトラブルは、お肌や毛穴に関するお悩みアンケートでは常に上位を占めています。

鼻の周りの毛穴の黒ずみは、その黒くボツボツとした見た目から、「いちご鼻」とも言われています。このいちご鼻は、大きく開いてしまった毛穴に、角栓が詰まっている状態のことです。

毛穴詰まりを起こしているこの角栓とは、毛穴の中で余分な皮脂と古い角質が混ざり合ったものをいいます。角栓は空気に触れると酸化して黒ずみ毛穴へと悪化します。いちご鼻とは、まさにこの状態です。

今回はいちご鼻を改善する方法を紹介します。

テカリを抑えていちご鼻を改善しよう

長年いちご鼻で悩んでいる人の中には、メイク崩れの原因でもある、お肌のテカリの悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。

いちご鼻は、角栓が毛穴に詰まった状態ですが、角栓の成分は余分な皮脂と古い角質です。この余分な皮脂を抑えることで、いちご鼻もお肌のテカリも一度に改善できるはずです。

また、角栓は毛穴トラブルを引き起こす悪いものという印象がありますが、健康なお肌であれば必ずできるものです。角栓は空気中など外部の細菌やウイルスなどから毛穴を守る役割もあるのです。

いちご鼻やお肌のテカリを改善するためには、皮脂や角栓の役割を知って上手につきあっていくことが美肌を取り戻すことができるのです。

次はお肌のテカリとなる皮脂と毛穴の関係を説明します。

皮脂と毛穴の関係

お肌のテカリの原因となる皮脂は、皮脂腺から分泌されます。この皮脂腺は毛穴の奥にあるので、皮脂は毛穴から出ることになります。

皮脂の分泌が通常量であれば全く問題はありません。しかし、多過ぎると皮脂腺が活発に働くことになり、毛穴は大きく広がり目立ってしまいます。

皮脂腺がある毛穴は人の顔に約20万個あるといわれています。
とくに額や鼻、小鼻周りのTゾーンは皮脂腺が多く分布しているので、皮脂の過剰分泌で毛穴が目立つためテカリが発生するのも納得がいきます。

しかし皮脂はお肌には無くてはならない存在です。皮脂が無ければ健康なお肌を維持できません。
皮脂の役割をあげてみましょう。

  • 水分の蒸発を防ぐ保湿の役割を果たします。
  • 紫外線や病原菌など外の刺激からお肌を守るバリア機能があります。
  • お肌を弱酸性に保ち雑菌の増殖をおさえます。
  • お肌を滑らかにしてツヤを出す役割があります。

メイク崩れを起こすお肌のテカリ、毛穴が黒ずむいちご鼻になるのは、皮脂が大量に分泌するからです。通常量では毛穴トラブルは起こらないのです。

ではなぜ、皮脂が大量に分泌されるのでしょう。その原因を説明していきます。

皮脂が過剰に分泌される理由

皮脂が過剰に分泌される理由
健康で美しいお肌を維持するためには無くてはならない皮脂は、適量であればお肌への影響はほとんどありません。
しかし分泌量が多過ぎると、顔のテカリや毛穴の黒ずみの原因にもなるのです。

皮脂の過剰分泌を防ぎ皮脂のバランスを整えることが美肌づくりの大きなポイントになります。
では、皮脂が過剰に分泌される原因を見ていきましょう。

間違ったスキンケア

顔のテカリ、毛穴の黒ずみを根こそぎ取りたいがための洗い過ぎは、かえって皮脂の過剰分泌を招きます。
洗い過ぎることで本来必要な皮脂や潤いまで失われ、肌が乾燥状態になります。

すると、これ以上の水分の蒸発を防ごうとして、肌の保護のために皮脂が分泌されるのです。

ゴシゴシとこすり洗いをする、ブラシを使っての洗顔、1日に何度も洗顔している、熱いお湯ですすぐなどはすべて皮脂の過剰分泌につながります。

また洗浄力の高いクレンジング剤や洗顔料を使い、時間をかけて洗顔をするのは、お肌に必要な皮脂や潤いまでも洗い流してしまうためよくありません。

洗顔後の保湿ケアが不十分であったり、貼ってはがすタイプの毛穴パックを頻繁に行ったりすることも間違ったスキンケアになります。

食生活

皮脂の過剰分泌は、毎日の食事が原因というケースもあります。ファストフードやインスタント食品などの脂質や糖質が多い食事、ポテトチップスなどのスナック菓子などは皮脂の過剰分泌につながります。

また飽和脂肪酸が多い肉やバター、ショートニング、牛脂、ラード、ケーキなどの甘いものなども日頃から控えましょう。

ホルモンバランス

皮脂の分泌に深く関わっているホルモンに「テストステロン」があります。このホルモンにより、皮脂の分泌が多くなります。

このテストステロンは男性ホルモンですが、女性の卵巣からも男性の20分の1程度分泌されているといいます。思春期にテストステロンの分泌量が多かった女性は、40代頃までオイリー肌が続くともいわれています。

また睡眠不足やストレス、不規則な生活習慣などによってホルモンバランスが崩れ、テストステロンが多く分泌されることがあります。

ですから、生活習慣を見直せばホルモンバランスが整って、皮脂の過剰分泌を抑えることにつながるのです。

正しいスキンケアでいちご鼻を改善

正しいスキンケアでいちご鼻を改善
毛穴に角栓が詰まったいちご鼻を改善するためには、毎日のスキンケアが大切です。またテカリの原因となる皮脂を除去するのは洗顔が改善策とされています。

毎日のスキンケアは正しい手順で行うことがポイントです。これまで行ってきたクレンジング、洗顔を見直して、本来の健康で美しいお肌を取り戻しましょう。

正しいクレンジング

メイクをしている人は、必ずクレンジングを行ってメイク汚れを完全にオフしましょう。

その際、毎日使うクレンジング選びにも気を配ることが大切です。自分の肌質、メイクの濃さに合ったものを選びましょう。

手軽で簡単に素早くメイクを落とせるオイルタイプや、場所を選ばずに使用できる拭き取るシートタイプはとても人気ですが、合成界面活性剤の配合量がとても多いため、お肌への負担も大きくなってしまいます。

オイルタイプもシートタイプも、毎日のメイクに使うクレンジング剤としては不向きです。

毎日使うクレンジング剤に向いているのは、合成界面活性剤の配合量が少ないクリームタイプやミルクタイプです。どのような肌質でも安心して使うことができます。

クリームタイプやミルクタイプのクレンジング力に物足りなさを感じるようなら、目元や口元を専用のリムーバーで落としておきましょう。

クレンジングの正しい手順です。

まずクレンジング剤を手に取り、それから顔の上に載せて、こすらずにクルクルと指で回しながらメイクとなじませてオフしていきます。いちご鼻状態の小鼻周りを意識してクレンジングしましょう。

クレンジング剤とメイクがなじんだらお湯でしっかりと流します。

正しい洗顔

洗顔では、その日に分泌された皮脂や汗をしっかりと洗い流していきましょう。
たくさん汗が出たから、皮脂浮きがひどいからといって、1日に何度も洗顔をするのはNGです。

洗顔は1日2回までにしましょう。洗い過ぎてお肌が乾燥してしまうと、逆に皮脂の分泌を増加させてしまいます。洗顔料を使うのは夜のみで、朝はぬるま湯で流すだけでも十分汚れは落ちています。

毎日使う洗顔料選びも、クレンジング剤と同じように慎重に行いましょう。
洗顔料にもさまざまなタイプがありますが、合成界面活性剤が入っていないものがお肌を優しく洗い上げます。

その他、合成着色料、香料、防腐剤、バラベンなど余分な成分が入っていない、シンプルな洗顔料がお肌への刺激も少なく安心して使えます。

オススメの洗顔料は、固形の洗顔石けんです。皮脂汚れをスッキリと落とし、洗い上がりもさっぱりとしていて気持ちがよいものです。

正しい洗顔方法の手順です。
どのようなタイプの洗顔料でも、たっぷりと泡立ててから顔に載せます。たっぷりの泡をお肌の上で転がすように優しく洗います。いちご鼻の部分を意識しながら丁寧に洗っていきましょう。

すすぎはぬるま湯で洗い流します。小鼻やフェイスライン、生え際は泡が残りやすいので意識しながらすすぎます。

いちご鼻の予防は保湿ケアがポイント

皮脂の過剰分泌が原因で起こる、いちご鼻やお肌のテカリですが、ますますベタつくからといって洗顔後の保湿ケアを怠ると、あっという間にお肌は乾燥してしまいます。

乾燥肌となってお肌の水分量が減少すると、皮脂と水分のバランスが崩れてしまいテカリがさらに目立つようになってしまいます。また乾燥は皮脂の過剰分泌を引き起こす原因でもあります。

洗顔後は時間を空けずに保湿ケアをしっかり行い、皮脂と水分のバランスを整えることがいちご鼻、お肌のテカリの予防、改善にもなるのです。

保湿ケアの正しい手順は、化粧水、美容液、乳液、クリームの順で行うのが一般的です。化粧品メーカーによっては異なる場合があるので確認してから行いましょう。

いちご鼻、テカリを改善する化粧品は、皮脂をコントロールする成分が配合されたものを選びましょう。

ビタミンC誘導体は皮脂分泌の抑制が期待できます。パルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウム、3-0エチルアルコルビン酸、アスコルビルリン酸ナトリウム、リン酸アスコルビルマグネシウムなどと表記されています。

保湿成分のセラミド、ヒアルロン酸、コラーゲンなどが配合された化粧品と一緒に使うと、お肌に潤いとハリを与えます。

(まとめ)正しいスキンケアでいちご鼻を改善しよう

(まとめ)正しいスキンケアでいちご鼻を改善しよう

1.皮脂と毛穴の関係
2.皮脂が過剰に分泌される理由
3.正しいスキンケアでいちご鼻を改善
4.テカリ、いちご鼻の予防は保湿ケアがポイント

いちご鼻は、顔全体を不潔な印象にさせてしまいます。
改善するためにはこれまで行っていたスキンケア、生活習慣の見直しが必要です。
今日から実践して美肌を取り戻しましょう。

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