乾燥肌におすすめの洗顔やクレンジング方法は?

乾燥肌におすすめの洗顔やクレンジング方法は?

乾燥肌を守ることを重視した洗顔やクレンジングがおすすめです

乾燥肌を守ることを重視した洗顔やクレンジングがおすすめです
毎日、洗顔やクレンジングを行って肌を清潔に保つことは欠かせません。しかし洗顔料やクレンジングに含まれる洗浄成分が強すぎるのでは…と心配になることはありませんか?

洗顔やクレンジングのあとにつっぱり感やカサつき、ヒリヒリした感じを覚えることがあるかと思います。同時に本来必要な皮脂や潤い成分も失われ、より乾燥状態が悪化しているのです。

洗浄力が強い、つまり「洗い過ぎ」になると、肌のバリアが失われ、内部から水分が蒸発していってしまいます。表面にできたヒビ割れからは、外部からホコリ、ちり、雑菌などが入り込んでくる可能性があります。

このようなことにならないためには、どうしたらよいのでしょうか?そのためには、肌の潤い成分や必要な皮脂を逃さないような洗顔やクレンジングを心掛けていくことが重要です。

肌の表面の「角質層」に存在するセラミドなどの細胞間脂質、水分を抱え込む天然保湿因子(NMF)、そして肌表面をおおう皮脂膜のバリアがあることで、皮膚の水分やハリを保っているのです。

これらの成分を守りながら、汚れをきちんと落とせるような洗顔やクレンジングの方法を紹介します。

健康な肌の状態とは

普段、あまり深く考えることはありませんが、実は人の「肌」自体が、生きるために大切な役割を持っているのです。細胞間脂質・天然保湿因子・皮脂膜が体表面をおおって外界からの刺激や、体内部から水分が蒸発していくのを防いで、生命活動を保っています。

もし肌がバリアを張って守っていなければ、体からどんどん水分が失われてしまいます。外からは、小さなちり、雑菌やアレルギー物質などが入り込み、ケガや病気が起きてしまいます。

通常は、肌のもっとも外側では分泌された皮脂が膜を作っておおい、バリアのように保護しています。内側からの水分の蒸発を防ぎ、外からホコリなどの小さな固形物、雑菌などが入り込んでくるのを防いでいるのです。

肌の表面の層の角質層では、細胞間脂質や天然保湿因子が満たされていて、水分を保ち、弾力を生み出します。このことでも、人の体は外界からの物理的な刺激を受けても多少は抵抗することができます。

乾燥肌とは

乾燥肌とは
しかし乾燥肌は、皮脂や肌を構成する成分が足りなくなり、水分が不足してこのバリア機能が壊れてしまっている状態です。

カサつきやゴワつきがあり、表面が固くなっています。細かいヒビ割れができていて、そのすき間に外からの刺激を受けやすくなっています。

肌表面に赤みやヒリヒリした軽い痛みが表れることもあります。こういったことを防ぐために、乾燥肌では細胞間脂質・天然保湿成分・皮脂を奪い過ぎないような洗顔料やクレンジングを選び、正しく洗っていくことが重要なのです。

乾燥肌の洗顔料の選び方

乾燥肌の洗顔料は、汚れをしっかり落としつつ、必要な皮脂や肌の潤いは逃さないように洗えるものが最適です。

メーカーではデリケートな肌のために、洗浄剤の配合や保湿成分、基剤との兼ね合いなど研究しています。乾燥肌用に開発された製品があるので、そういったものを選ぶとよいでしょう。

そしてメイクをしている日は先にクレンジングを行い、その後に洗顔をすることになります。ある程度の洗浄力があるクレンジング料を使ったのちに、また汚れをしっかり落としたいからと洗浄力の強い洗顔料を使用することが、洗い過ぎにつながります。

クレンジングをした後は、洗浄力がより弱めの洗顔料を使う、またはぬるま湯だけで洗うようにするなど調整しましょう。その日のメイクの程度やクレンジングの度合いも考慮に入れることも大切です。

同様に肌の乾燥が激しい場合も、様子を見ながら洗顔料選びや洗い方を調整していくようにしましょう。

乾燥肌の洗顔の方法

乾燥肌の洗顔は、汚れをきちんと落としながらも、肌に負担をかけないように洗い上げるようにしたいものです。手順に沿ってポイントをみていきましょう。

1.あらかじめ手を清潔にしておく
ハンドソープなどを使って手を洗い、清潔な状態にしておきます。

手が汚れていると、洗顔の際にその汚れが顔についてしまいます。また汚れが洗浄成分に吸着してしまい、洗顔料の泡立ちが悪くなってしまうのです。

2.顔にぬるま湯をかけてぬらす

顔にぬるま湯をかけます。表面の軽い汚れやホコリをさっと取り除くためと、洗顔料のなじみをよくする目的があります。

洗顔料は、水を加えて泡立てることでちょうどよい洗浄力が発揮できるように開発されているのです。

また乾いた肌に洗顔料をそのまま載せてしまうと、水で薄められていない高い濃度のまま肌に触れてしまうのでダメージを与えることがあります。

乾いた肌は滑りがよくないので、洗顔料をスムーズにのばすことができず、力が入って肌に負担をかけることにもつながります。必ず予洗いをし、肌をぬらしておくようにしましょう。

2.洗顔料を手にとる

製品の使用説明書にある適量を手にとります。少な過ぎても、多過ぎてもよくありません。

もったいないからと少ない量しか使わないと、十分な洗浄力が得られず、汚れが残ってしまいます。

多過ぎると洗顔料が多く働いてしまい、洗い過ぎにつながります。余分な洗顔料が垂れてフェイスラインに流れ、すすぎ残しにつながるのでよくありません。

洗顔料は適量を使うようにしましょう。

3.洗顔料を泡立てる
洗顔料に水を加えてよく泡立てます。

手のひらのくぼみを使って、キメ細かいたっぷりの泡を作るようにしましょう。逆さにしても落ちて来ないような、強いコシのある泡にします。

4.泡を顔に載せて広げる

まずは汚れが気になる額や鼻のTゾーンに泡を載せていきます。できるだけ手が肌に触れないように、泡をクッションにしてふわふわと広げていくイメージです。

次に頬や顎などの平らなところへ泡をのばしていきます。力を入れて、ゴシゴシこすらないようにしましょう。

鼻の周りの細かく入り組んだ部分は、指の腹を使ってしっかり泡を行き渡らせます。目元や口元の、肌が薄くシワになりやすい部分はそっと泡を載せるようにします。

5.洗顔料を洗い流す

ぬるま湯で洗顔料を洗い流します。やはりゴシゴシこすらずに、両手のひらですくったぬるま湯を、顔に優しく顔にかけて流すようにします。

髪の生え際・フェイスライン・鼻の周りの入り組んだ部分など、すすぎ残しがないように丁寧に行います。

6.顔を拭く

汚れや洗顔料がしっかり洗い流せたら、清潔なタオルで水分を拭き取ります。やはりゴシゴシこすったりせず、優しく押さえるようにしていきます。

タオルが汚れていたり、洗い上がりが固くゴワゴワしていたりすると肌を傷めるので注意しましょう。このあと十分に保湿のケアを行います。

乾燥肌のクレンジングの選び方

乾燥肌のクレンジングの選び方
乾燥肌に適したクレンジング料のポイントは、洗顔料と同様です。メイク汚れはきちんと落としながらも、皮脂や肌本来の潤いを奪いすぎないものがよいのです。

具体的にどういったものがよいのかみていきましょう。

クレンジング料にはその形状で分類できます。
・ジェルタイプ(水性もしくは油性)
・クリームタイプ
・ミルクタイプ
・オイルタイプ
・拭き取りタイプ
とあります。

この中で、乾燥肌にあったクレンジング料は
・ジェルタイプ(水性)
・クリームタイプ
・ミルクタイプ
となります。

洗浄力が弱めのもの、肌を守る保湿成分を含んだもの、メイクとなじませるときに肌との滑りがなめらかなものなどがよいのですが、するとこの種類になるのです。

油分を多く含むほどクレンジング力が強くなりますが、必要な皮脂や潤いも失われやすくなるので、乾燥肌には不向きといえます。

拭き取りタイプは、化粧水のようにさらさらした液体をコットンにしみ込ませて使うものですが、クレンジング料自体の界面活性剤が強力なものとなっています。

また拭き取りのとき、ゴシゴシと摩擦で肌に負担がかかりダメージを与えます。しっかりメイクのとき、手早くメイクを落としたいときなどの場合に使うようにしましょう。

乾燥肌のクレンジングのポイント

1.ポイントメイクはあらかじめオフしておく
目元や口元の落ちにくいポイントメイクは、あらかじめ専用のリムーバーで取り除いておきましょう。

2.髪をしっかりまとめる
髪が顔にかからないようにヘアバンドなどでまとめ、スッキリ顔が出るようにします。

3.クレンジング料を手に取り、メイクとなじませる
適量のクレンジング料を手に取り、顔に載せメイクとなじませます。

汚れが目立つTゾーンから行います。強い力を入れず、指の腹を使って、クレンジング料とメイクをなじませていきます。

頬などの広いところは手のひらで行います。目元や口元は、優しくさっとなじませ、顔全体で1分以内に終わらせます。

4.ぬるま湯で洗い流す

顔全体になじんだら、ぬるま湯で汚れをしっかり洗い流します。洗い残しがないように丁寧に行い、清潔なタオルで優しく顔を拭きます。

このあと、肌の状態にあった洗顔を行います。

乾燥肌になる原因

乾燥肌になってしまうのはどうしてでしょうか。原因を知ることで、予防や肌の状態の改善ができます。

以下のことに、心当たりはありませんか?

1.間違ったスキンケア
洗い過ぎや保湿ケアが足りないことで、乾燥を招いていませんか?洗顔・クレンジング・保湿ケアに気をつけましょう。

2.食生活の乱れ
毎日3食規則正しく、バランスがよい食事ができていますか?
極端なダイエット・偏ったメニューなどは、肌の乾燥のみならず、肌荒れや吹き出物などさまざまなトラブルを招きます。

3.環境によるもの
エアコンの送風、紫外線などが肌の乾燥を招きます。エアコンが稼動している室内では保湿ケアを、外出時には紫外線対策を、それぞれ怠らないようにしましょう。

4.疲労やストレス蓄積によるもの
きちんと睡眠は取れていますか、精神的にはどうでしょうか?体も心も疲れがたまっていると、肌にも悪影響です。

しっかり休息をとるようにしましょう。またときには気分転換をして前向きに発散し、リフレッシュすることも大切です。

自分の生活習慣に当てはまる項目はありましたか?もしあれば、この機会に今までの習慣を見直しましょう。そうすることによって肌の状態が改善され、乾燥しにくくなっていきます。

(まとめ)乾燥肌におすすめの洗顔やクレンジングのコツがあります

(まとめ)乾燥肌におすすめの洗顔やクレンジングのコツがあります

1.乾燥肌の洗顔料の選び方
2.乾燥肌の洗顔の方法
3.乾燥肌のクレンジングの選び方
4.乾燥肌のクレンジングのポイント

乾燥肌のときには洗顔やクレンジングについて、「これ以上ひどくなったらどうしよう…」と迷ってしまいます。しかし洗顔料やクレンジング料の選び方、洗い方にはコツがあります。

これらを実践して、今までの生活習慣の見直しもあわせて行い、乾燥肌の解消を目指しましょう。

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