乾燥肌と混合肌の違いってなに?

乾燥肌と混合肌の違いってなに?

混合肌は、ベタつく部分とカサカサの乾燥肌が混在する状態です

混合肌は、ベタつく部分とカサカサの乾燥肌が混在する状態です
粉を吹いたようにカサついた乾燥肌が目立つので、乾燥肌を改善するスキンケアを施していたら、お肌の一部にテカリとベタつきが気になり出した。そのよう経験をしたことはありませんか?

カサカサの乾燥肌とテカリとベタつきが混在するお肌を混合肌といいます。乾燥肌のスキンケアをすればよいのか、オイリー肌のスキンケアをすればよいのか迷ってしまいます。

肌質はお肌表面の水分と皮脂の量で、普通肌、乾燥肌、オイリー肌、混合肌の4つのタイプに分けられます。

皮膚の最も表面にある角質層の水分量が十分に満たされていれば、お肌のバリア機能は正常に働いています。そのためお肌はしっとりと潤い、キメは細かくお肌の状態は良好です。これは普通肌タイプになるでしょう。

角質層の水分量が低下していれば、肌の内部から水分が蒸発しているためお肌のバリア機能は弱まっていることになります。そのためお肌が乾燥し、ハリやツヤも低下した状態です。これは乾燥肌タイプです。

季節やその時の体調によってもお肌の状態は変化します。常にセルフチェックを行って自分の肌質の変化を知っておけば、洗顔、保湿ケアなど毎日のスキンケアもその時々の肌質にあわせて対応することができます。

乾燥肌と混合肌のスキンケア

肌質が簡単に分かるセルフチェックを紹介しましょう。健康なお肌をキープするためには肌質にあったスキンケアを施すことです。小まめにチェックして肌質の状態を理解しておきましょう。

セルフチェックの方法は、洗顔後のお肌の状態をチェックするものです。朝、いつも通りに洗顔をします。洗顔後、清潔なタオルで水分を拭き取ります。ゴシゴシこすらずにタオルをお肌に押し当てるように拭きます。

タオルで水分をしっかりと取り除いた後、そのまま約10分放置します。冬の寒い季節は5分程度でもOKです。洗顔後はすぐに保湿ケアをするのが鉄則ですが、この時ばかりは我慢しましょう。

時間が経過したら、お肌の状態を確認してみましょう。その時のお肌の様子から肌質タイプを知ることができます。肌質に合ったスキンケアを施しましょう。
肌質の結果は次で説明します。

自分の肌質をセルフチェックしましょう

自分の肌質をセルフチェックしましょう
洗顔後に化粧水など何もつけずに約10分(冬は約5分)経過したお肌を観察してみましょう。

普通肌

洗顔後のつっぱり感がまったくなく、お肌全体がしっとりと潤っています。顔全体がベタつきを感じません。皮脂腺の多いTゾーンのテカリやベタつきもありません。

乾燥肌

洗顔後のつっぱり感がお肌全体に感じます。とくに頬、皮膚の薄い目元や口の周りのカサつきが目立ちます。

混合肌

洗顔後のつっぱり感がお肌全体に感じます。頬、目元や口の周りのカサつきが目立ちます。しかし皮脂腺の多いTゾーンは部分的にテカリ、あぶらっぽさが目立ちます。

オイリー肌

洗顔後はお肌全体がしっとりとしていてツヤがあります。つっぱり感はまったくありません。顔全体にあぶらっぽさが目立ちます。

いかがだったでしょうか。自分の肌質が判断しきれなかったという人もいるでしょうか。
その場合、普段のお肌の状態から肌質を判断するセルフチェックを紹介しましょう。

以下の(A)・(B)・(C)、それぞれの質問でチェックした最も多い数のアルファベットで肌質を判断します。

(A)

  • 朝起きた時に粉を吹いている部分がある
  • お肌表面がザラついている
  • お肌にツヤがない
  • メイクのノリがよくない
  • 屋外など寒い場所から、急に暖かい部屋に入ったときに顔が赤くなる

(B)

  • 朝起きたときからTゾーン(ひたい、鼻、小鼻の周り)にテカリがある
  • 目元、頬、口周りはカサカサと乾燥している
  • 小鼻の周りの毛穴開きが目立つ
  • メイクをすると、カサついたままの部分とすぐにテカリが出る部分とがある
  • 同じ場所に、何度も吹き出物が出る

(C)

  • 朝起きた時にTゾーン(額、鼻、小鼻の周り)がしっかりテカリがある
  • 吹き出物ができやすい
  • 日中からお肌のテカリが目立ちやすい
  • 毛穴がいつも開いていて目立つ
  • お肌にツヤがあり、カサついた部分はない

質問のチェックした数が最も多いアルファベットが自分の肌質です。

(A)が最も多かった人は乾燥肌です。

お肌の表面がカサカサしたり、粉を吹いていたり、かゆみがある場合はほとんどが乾燥肌です。角質層の水分量と、皮脂の分泌量がいずれも少ないためにお肌が乾燥している状態です。

お肌のバリア機能が低下しやすくなっているので、紫外線の影響を受けやすくシミ、しわができやすい状態です。また、肌荒れなどさまざまな肌トラブルも起きやすくなります。

(B)が多かった人は混合肌です。

混合肌は日本人に多い肌質ともいわれています。皮脂腺の多いTゾーンはベタつき、目元や口元などはカサカサしているのが特徴です。

(C)が多かった人はオイリー肌です。

角質層の水分量も皮脂の分泌量も多く、お肌が常にベタついている状態です。過剰な皮脂によって毛穴が大きく開いていて、また皮脂が詰まってニキビや吹き出物ができやすいのが特徴です。

自己診断に自信がない人は、百貨店などのコスメカウンターで行っている肌質診断をしてもらうのもよいでしょう。ほとんどが無料で診断しています。メイク用品を購入する際など気軽に利用してみてください。

肌質をさらに詳しく知りたいという人は、皮膚科でも肌状態をチェックしてもらえます。専門の機器を使って肌質、現在の肌トラブル、引き起こしやすい症状などが診断できます。

乾燥肌も混合肌も改善はスキンケアが基本

乾燥肌は皮脂量も水分量も少ない状態です。混合肌は皮脂量が多くて水分量が少ない状態です。乾燥肌も、部分的にオイリー肌の混合肌も、改善するためには正しいスキンケアが基本です。

間違ったスキンケアをし続けていると、角質層のバリア機能が弱まりお肌は荒れた状態になります。健やかな角質層を維持するためには、何よりも正しいスキンケアが欠かせません。

角質層が壊れていれば、洗顔後の保湿ケアの保湿成分や美容成分も吸収できない硬い皮膚になってしまいます。これまでの自己流スキンケアを見直して健康なお肌を取り戻しましょう。

乾燥肌も混合肌も改善する正しいクレンジング方法

乾燥肌も混合肌も改善する正しいクレンジング方法
スキンケアの中で最もお肌にダメージを与えるのがクレンジングといわれています。その理由は、メイクを落とすクレンジング剤に合成界面活性剤が配合されているからです。

合成界面活性剤は、メイクや日焼け止めに含まれる油分を落とすために必要な成分です。しかし同時にお肌に必要な皮脂や肌本来の保湿成分であるセラミドを一緒に洗い流してしまうのです。

セラミドを失った角質層は、お肌のバリア機能が低下して、お肌はさまざま肌トラブルを引き起こします。乾燥肌、混合肌に関わらず、健康なお肌を取り戻すためにはなるべく合成界面活性剤をお肌に載せないことです。

クレンジング剤の中でも最も合成界面活性剤の配合量が少ないとされているのがクリームタイプです。乾燥肌、混合肌の改善はもとより、敏感肌はお肌の弱い人も安心して毎日使えます。

クリームクレンジング剤を使った正しいクレンジングの方法は、乾いた顔にクレンジング剤を載せて、指の腹を使ってクルクルと回しながらメイクとなじませていきます。

しばらくすると指がフッと軽くなります。それを合図にぬるま湯でクレンジング剤をしっかりと流します。メイクとクレンジング剤をなじませる時やすすぐ時に、お肌をこすらないことが大切なポイントです。

乾燥肌を乾燥肌も混合肌も改善する正しい洗顔方法

洗顔の目的は、皮脂や古い角質、ホコリや雑菌を取り除きお肌を清潔にすることです。強い洗浄力がなくても、その程度の汚れは天然成分でつくられた固形の石けんで十分に洗い流すことができます。

合成界面活性剤が入った洗顔料もありますが、毎日使いには刺激が強くお肌へのダメージは大です。さらに防腐剤、香料、合成着色料、アルコールなどもお肌の負担になります。この機会に洗顔料の見直しをしましょう。

正しい洗顔方法のポイントは、たっぷりの泡をお肌に載せて、手でこすらずに泡をなでるようにして洗うことです。モコモコの泡がお肌に付着した汚れを包み込み、しっかりと取り除きます。

すすぎはぬるま湯を使います。熱いお湯は、お肌を乾燥させてしまうので注意しましょう。洗顔後は清潔な柔らかいタオルでお肌をこすらずに、タオルをお肌に押し当てるようにして水分を拭きましょう。

洗顔後はすばやく保湿ケアを行います。混合肌の場合は、ベタつく部分は乳液やクリームの量を控え、さっぱりタイプの乳液を使用するのもよいでしょう。

肌の状態を改善する生活習慣の見直し

肌の状態を改善する生活習慣の見直し
普段の生活習慣で、お肌のベタつきや乾燥が引き起こされているのかもしれません。健康なお肌を維持するために気をつけたい生活習慣のポイントを説明します。

1.栄養バランスのとれた食生活

揚げ物やファストフード、辛い食べ物を好んで食べていると皮脂の分泌量が増え、お肌はテカリが目立つようになります。

良質なタンパク質、ビタミンや食物繊維が豊富に含まれた野菜を積極的に取り、バランスのとれた食事を心掛けることがお肌を健康に保つコツです。

とくにブロッコリーや赤ピーマンなど緑黄色野菜に豊富に含まれるビタミンCとβカロテンは、健康なお肌の維持と、肌老化につながる活性酸素を抑制する抗酸化作用があります。

2.良質な睡眠

眠り始めから最初のノンレム睡眠時は、お肌のダメージを修復する成長ホルモンが多量に分泌される最も大切な睡眠時間です。

睡眠不足や質の悪い睡眠は、肌トラブルの原因になります。また、ホルモンバランスが乱れて男性ホルモンが優位になることで、皮脂が多量に分泌されるためお肌はあぶらっぽくなります。

寝る前のスマートフォンの使用、カフェインを含んだ飲み物やアルコールの取り過ぎなどは、寝つきが悪くなり睡眠の質が下がるので避けるようにしましょう。

(まとめ)美しいお肌をつくる基本は、正しいスキンケアにあります

1.セルフチェックで乾燥肌・混合肌・オイリー肌と自分の肌質がわかる
2.クレンジングはクリームタイプを使って、指の腹でなじませるように行う
3.乾燥肌も混合肌も、負担の少ない洗顔料を選び、たっぷりの泡で洗顔するのがよい

自分の肌質を知ることが健康で美しいお肌への一歩になります。毎日のスキンケアを見直して、正しい方法でお手入れするだけでお肌はみるみる変化します。今日から正しいスキンケアにトライしましょう!

関連記事一覧