いちご鼻にはどんな種類がある?

いちご鼻にはどんな種類がある?

いちご鼻には種類別に対策があります

鼻の頭の毛穴が、ぶつぶつと目立っていませんか。
「あぁ、これがいちご鼻というものか」と思い、鏡でよく観察してみると、いちご鼻の中でも部分的に毛穴の感じが違う…?

そうなのです、よいところに気がつきましたね。
いちご鼻の毛穴の中でも、よく見ると実はさまざまな種類の毛穴が混在しているのです。

・毛穴の中にはっきり黒い点、もしくは白や透明のものが詰まっているもの。
・毛穴自体に薄茶色の色素がついているもの。中には何も詰まっていない。
・開いたままで何も詰まっていない毛穴。毛穴に影ができて黒く見えている。

この3種類のタイプに分けられます。それぞれ
・詰まり毛穴
・メラニン毛穴
・開き毛穴

と呼ばれています。
症状が違うように、原因や対策が異なります。
自分のいちご鼻はどうしてできたものかを理解したうえで、正しい対策をしていくことが必要です。

何種類かの毛穴トラブルが組み合わされたものであれば、対策もそれぞれ行っていくことで、スベスベの健康的でキレイな肌を維持していきましょう。

毛穴の働きは?

毛穴の働きは?
毛穴からは皮脂が分泌されています。
何もなければ、無防備な肌から水分がどんどん蒸発して、人の体はとても乾燥してしまうのですが、皮脂がバリアのように肌表面をカバーしていることでそれを防いでいます。

また、皮脂のバリアによってハリが生まれ強度がでることで、細菌、物理的な刺激、温度の変化など外界からも体を守っています。

皮脂の分泌量のバランスが取れていれば、健康を維持し、肌の美観を損なうことなく問題はありません。

しかし、ひとたびそのバランスが崩れてしまうと困ったことになるのです。

皮脂の分泌が少ないと、かさつきや肌荒れを招きます。
一方で多過ぎると、テカリやべたつき、角栓詰まりなどの毛穴トラブルにつながります。

ブツブツと目立ってしまうと困りものの毛穴ですが、大切な役割をしている器官なのです。
よく理解し、正しい毛穴ケアをしながら長くつきあっていきましょう。

詰まり毛穴の原因とケア

詰まり毛穴は、毛穴に詰まった「角栓」によってできています。時間が経ってくると酸化して黒くなってきますが、もとは白または透明のものです。

詰まり毛穴の原因、角栓とは何?

角栓とは毛穴の中で古い角質と皮脂が固まったものです。
角質のほうが多くの部分を占めているので、タンパク質が70%、脂肪が30%でできています。ホコリや産毛が混ざっていることもあります。

人の肌でも新陳代謝が行われています。これを「ターンオーバー」といいます。古い角質が自然にはがれ落ち、新しくできた肌の細胞に入れ替わります。

そのサイクルは20歳代の人で約4週間となっており、年齢を重ねるごとに遅くなっていきます。

年齢なりのサイクルでターンオーバーが順調に行われていればよいのですが、何かの影響でそのバランスが乱れると、新陳代謝が不調をきたします。

新しい細胞の質が落ち、そのまま角質となっても、きちんとはがれ落ちずに肌に残ることがあります。
これが毛穴の中に落ち込んで、分泌されてきた皮脂と混ざって固まったり、毛穴の出口をふさいだりします。

こうして角栓ができるのです。

また、角質がはがれるターンオーバーは毛穴の中でも行われています。
分泌された皮脂と混ざったごく初期の角栓は、肌表面と同様に、バリア機能で細菌や攻撃から毛穴を守っています。

ターンオーバーが順調であれば、この角栓は小さなうちに自然に排出されていき、毛穴を目立たせることはありません。

しかしキレイに排出されず、さらに大きな角栓になってしまった場合、そのまま毛穴に残って詰まってしまいます。
毛穴が黒くブツブツになるのは、角栓が長時間、空気に触れて酸化したからなのです。

詰まり毛穴のケアのポイント

はがすタイプの毛穴パックを使う、ピンなどで取り出す等を繰り返し、角栓を取り除けばよいと誤解していませんか?
無理に角栓を取り除こうとすると、肌を傷つけることになります。

それよりも
・角栓ができないように肌を整える
・ターンオーバーを正常化して、角栓が自然に排出させる
ことが大切です。

そのためには、まず洗顔と保湿から見直しましょう。
汚れや余分な皮脂を取り除きながらも、必要な油分や潤いが残るようなスキンケアが必要です。

洗顔時には、洗浄力が強すぎない洗顔料で、力を入れず丁寧に洗顔します。
汚れや泡を残さないようにすすぎ、清潔なタオルで優しいタッチで水分を拭きとります。

洗顔後の保湿には、皮脂を抑える働きのあるビタミンC誘導体などが含まれた化粧品を使ってください。

ターンオーバーを整えるためには、十分な睡眠をとる、バランスがよい食生活を送る、ストレスをためない等の心身ともに健康な毎日を送ることが大切です。

毛穴にとって、小さな角栓は保護のために必要な物です。ターンオーバーが整えば、角栓が悪化する前の小さなうちに、自然な新陳代謝の働きで排出されるようになります。

メラニン毛穴の原因とケア

毛穴に何も詰まってはいないのですが、ポツポツと目立った毛穴です。よく見ると薄茶色に色素が沈着しています。はがす毛穴パックなど使っても消えることがありません。

メラニン毛穴の原因、色素はなぜ残っているの?

茶色の毛穴はメラニン色素が沈着してできたものです。
紫外線による日焼け、刺激や炎症などによってできたメラニン色素がシミになり、なかなか排出されずにそのまま残っているものです。

毛穴パックをはがした時や、自己流のニキビケアで肌を傷つけた時の刺激もこの色素沈着の原因となっています。

メラニン毛穴のケアのポイント

この色素沈着を解消していくために、メラニン色素の生成を抑え、美白効果のある成分が含まれた基礎化粧品を使っていきましょう。
プラセンタエキス、ハイドロキノン、ビタミンC誘導体などの成分がオススメです。

新陳代謝を促してメラニン色素が速やかに排出されるように、健康的な生活を送ってターンオーバーを整えることが大切です。

次第に毛穴が目立たなくなったら、今度はメラニン毛穴をつくらないようにすることが大切です。
紫外線を浴びないように、年間で紫外線対策を怠らないようにしましょう。

また、肌への刺激が色素沈着の原因となっています。はがす毛穴パックを使う、ピンや指先で毛穴を押し出す等の、肌を傷つけ刺激を与えるようなケアは控えましょう。

開き毛穴の原因とケア

開き毛穴の原因とケア
一度開いてしまった毛穴がもとに戻らず、開いたままになってしまった毛穴です。
中に何かが詰まっているのではないのですが、毛穴に影ができてしまってブツブツと黒くみえるものです。

開き毛穴の原因

まず挙げられるのが、はがす毛穴パックで角栓を取り去ったあとや、ニキビをつぶしてしまったあとの毛穴がそのままふさがらなくなったというものです。

角栓やニキビで押し広げられていたところを急に取り除かれても、毛穴の形はすぐには戻せません。

また、角栓やニキビなど、異物や雑菌に触れていたので毛穴内部の肌や細胞が傷ついており、再生する準備ができていないのです。

そのため、しばらく毛穴が開いたままになってしまっているのが開き毛穴です。

開き毛穴のもうひとつの原因は、加齢による「たるみ」です。
年齢を重ねると、肌のハリを保っているコラーゲンやエラスチンが減少してきます。顔の筋肉も衰えはじめます。

するとハリを保つことができず、ところどころから肌自体がたるんできます。毛穴は肌の一番上に載っているので、つられるように緩んでくるのです。

これが加齢による開き毛穴で、40代頃から目立ち始めます。

開き毛穴のケアのポイント

開いたままの毛穴内部と周辺の細胞や弾力が再生されるように、肌に潤いを与え、ハリや弾力が取り戻せるようなスキンケアを行います。

セラミド、コラーゲン、ヒアルロン酸などの成分が含まれた基礎化粧品を使っていきましょう。

肌のハリや弾力を取り戻し、開いた毛穴を小さくするためには新陳代謝を高める必要があります。ターンオーバーが順調に行くように、心身ともに健やかな生活を心掛けましょう。

肌の状態を悪化させないための注意点

強い力を加えたケア、洗い過ぎ当はNG

目立ついちご鼻、「これは洗えば取り除けるのでは?」と思い、洗い過ぎてはいませんか?

洗浄力の強い洗顔料を使ったり、ブラシ、スポンジ、手のひらなどでゴシゴシこすって洗ったりはしていないでしょうか?

角栓を取り除こうとして、はがすタイプの毛穴パックを頻繁に使う、ピンや指先などで毛穴を刺激する、などしていませんか?

これらは実は、やってはならないケアなのです。

洗顔や毛穴ケアで強い力が加わると、肌に刺激を与えますし、はがすタイプの毛穴パックは、本来必要な皮脂や角質まで取り去ります。また、ピンや指先からのダメージにより肌は傷だらけになっています。

肌が傷ついてしまって、そこから炎症を起こす可能性もあります。細菌が感染して、ニキビや吹き出物を招くことも考えられます。

また、力による刺激は色素沈着を起こし、メラニン毛穴の原因となります。

このように手荒いケアは、いちご鼻を悪化させてしまうので、行わないように気をつけましょう。

紫外線対策を怠らないように

日差しの強い夏ばかりでなく、冬であっても、曇りの日でも紫外線は降りそそいでいます。
紫外線はメラニン色素の沈着、コラーゲンやエラスチンの破壊を招きます。

メラニン毛穴やたるみ毛穴の原因となり、いちご毛穴を悪化させます。
冬や曇りの日でも紫外線対策を怠らないようにしましょう。

(まとめ)いちご鼻は、症状別の種類によって対策をしていきましょう

1.いちご鼻には種類があり、それぞれ原因と対策があります
2.詰まり毛穴の原因と対策
3.メラニン毛穴の原因と対策
4.開き毛穴の原因と対策
5.いちご鼻を悪化させない注意点

よく観察すると、いちご鼻には症状により種類が異なります。それぞれ原因と対策があるので、それに沿ったケアを心掛けましょう。

そのうえで、肌の環境を整えターンオーバーを整えていけば、徐々にいちご鼻が解消され、その後はキレイな肌が維持できるようになるでしょう。

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