ゴマ油を毛穴ケアに活用する方法

健康によいごま油は毛穴のケアにも使える?

デトックスに保湿などゴマ油はお肌の手入れにも使える万能オイル

デトックスに保湿、ゴマ油はお肌の手入れにも使える万能オイルです。
気になる毛穴のお手入れ、どのようにしていますか?

クレンジングや洗顔を丁寧にして角栓を落とす、肌が乾燥して皮脂が過剰分泌しないように保湿をするなど、普段から意識してケアをしている人も多いでしょう。

通常のスキンケアだけでなく、食事に気をつけたり、生活習慣を見直したりして、体の内側からアプローチする方法もあります。このように、毛穴をケアする方法は様々な手段がありますが毛穴ケアの方法のひとつに、オイル美容があります。

文字通り、オイルを使ってマッサージやパックをする美容方法で、毛穴に詰まった汚角栓や汚れをしっかり落とすといった効果があるとされているのです。

オイル美容に使用するオイルには、ホホバオイルやひまし油などがありますが、実は「ゴマ油」も使うことができます。ゴマ油といえば料理で使うイメージが強いですが、お肌にも良い影響を与えるという話があるのです。

生のごまから抽出した太白ゴマ油は、体内の老廃物を排出するデトックス効果があるとされています。さらに保湿力を高める成分が含まれていることから、肌の潤いを保つ効果も期待されているのです。

ここではゴマ油の効果や、オイル美容の方法についてご紹介します。

ゴマ油を使って毛穴ケアをしてみよう

ゴマ油を使って毛穴ケアをしてみよう
ゴマ油を使ってオイル美容を始めようと思っても、独特の香りが気になるという人もいるかもしれません。

料理で使うゴマ油は、ごまを焙煎してから抽出した「焙煎ゴマ油」や「低温焙煎ゴマ油」などです。焙煎したごまから抽出されたものは、ゴマ油独特の香りや色が付いています。

実は、ゴマ油には無香の「太白ゴマ油」があります。

太白ゴマ油は生のごまを搾って作られたゴマ油で、香りや色がありません。オイル美容に使うのは、この太白ゴマ油です。生のごまから作られたゴマ油は、アーユルヴェーダでも使われています。

アーユルヴェーダでは「セサミオイル」と呼ばれており、マッサージオイルを作る時のベースオイルに使用されることが多いようです。しかしセサミオイルは、入手するにはアロマ専門のお店に行くなど少し手間がかかります。

太白ゴマ油はスーパーで見かける機会が増えてきたため、セサミオイルよりは手に入りやすいでしょう。

ゴマ油を使うとどのような効果が見込める?

ゴマ油を使うと、肌にはどのような効果が見込めるのでしょうか。

1.老廃物の排出
太白ゴマ油には、体内の解毒作用を担う肝臓の機能改善や活性化を図る成分が含まれています。肝機能が良くなることで、体内から老廃物が排出されやすくなると考えられます。

2.血流を良くする
太白ゴマ油には、毛細血管を拡張する働きをする栄養素が含まれているのです。毛細血管の拡張は、血行を良くします。血行が良くなれば代謝も上がり、肌のターンオーバーの促進も見込めるでしょう。

3.肌を乾燥から守る
肌が乾燥すると、皮脂の過剰分泌や肌のごわつきなどのトラブルが起こります。とくに、余分な皮脂が角質と混ざると角栓となり、毛穴に詰まるのです。

太白ゴマ油には、保湿効果に優れた成分が含まれています。オイルそのものにも肌の表面を覆って水分の蒸発を防ぐ役割がありますが、太白ゴマ油はより高い保湿力が期待できます。

ゴマ油に含まれる栄養素とは

ゴマ油に含まれる栄養素とは
ゴマ油が肌によい影響を与えるのは、ゴマ油に含まれる栄養素によるものです。どのような栄養素がふくまれているのでしょうか。

1.ゴマリグナン
抗酸化作用があるとされるセサミンはゴマリグナンの一種です。セサミンには、生活習慣病の原因となる活性酸素や悪玉コレステロールの増加を防ぐ働きがあります。肝臓の機能を高めてくれる働きもあり、肌の老廃物の排出に効果が期待できるでしょう。

2.オレイン酸
抗酸化作用に優れ、老化を予防する役割があります。皮脂に多く含まれている成分でもあります。

3.リノール酸
不飽和脂肪酸であるリノール酸は肌荒れを防ぐ、脂肪燃焼を促すなどの効果があるとされており、体内で作ることができないため、体の外側から摂取する必要があるのです。

4.ビタミンE
ビタミンEにも抗酸化作用があり、シミやシワの改善に期待できるとされています。血液の循環を良くするともいわれていることから、先の項で述べた通り、肌の代謝のアップやターンオーバーの促進が見込めるでしょう。

ゴマ油を使った毛穴ケア方法

ここからは、ゴマ油を使ったケアのやり方をご紹介します。

オイルマッサージ

毛穴の黒ずみは、毛穴に皮脂が詰まって酸化すると生じます。毛穴の黒ずみを落とすためには、余分な皮脂を落とす必要があるのです。

しかし水と油は混ざらないため、油分がないと皮脂を落とすことは難しいと考えられます。そこで重要な役割を果たすのが、オイルです。ゴマ油などのオイルを使ってマッサージすることで皮脂が落ちやすくなります。

オイルマッサージは、以下の手順で行いましょう。

1.準備
通常のクレンジングと洗顔で、メイクや肌の汚れをすべて落とします。

2.マッサージ
500円玉大のゴマ油を手のひらに取り、指の腹で優しくクルクルとマッサージしましょう。

3.優しく拭き取る
ティッシュペーパーでゴマ油を拭き取ります。

オイルマッサージをするなら、入浴時、湯船に浸かりながら行うとよいでしょう。毛穴が開いているため、汚れも落ちやすくなります。

ただし長時間のマッサージや、力を入れてこすることは厳禁です。「皮脂をたくさん落としたい!」という気持ちはわかりますが、必要な皮脂まで落としてしまう可能性があります。

皮脂を落としすぎると、肌が乾燥する、肌が傷つくなどのトラブルにつながってしまいます。

オイルパック

ゴマ油には保湿力があるとされていますが、オイルパックをすることで、より保湿力を高める効果が見込めるのです。

1.準備
先の項目で紹介したオイルマッサージ後、蒸しタオルを顔に乗せます。蒸しタオルは、タオルを濡らしてからレンジで1分ほど温めて作ります。

2.しばらく放置して洗い流す
蒸しタオルで肌を温めると毛穴が広がってきますので、オイルの成分が肌に浸透しやすくなり保湿力アップが見込めます。

また、鼻の周りにゴマ油を塗り、ラップパックをする方法もあります。ラップでパックをすることでゴマ油の成分が浸透し、肌が柔らかくなり、角栓が取りやすくなります。週に1、2回、行うとよいでしょう。

綿棒を使ったオイル美容

綿棒を使って、オイル美容を行うこともできます。
小鼻周りの細かいところの掃除をするのによいでしょう。

手順は下記の通りです。

1.準備
クレンジングと洗顔でメイクや顔の汚れを落とし、保湿用美容液で保湿します。

2.マッサージ
綿棒にゴマ油を染み込ませ、小鼻や頬など角栓が気になる部分をマッサージします。ゴシゴシこすらず、優しくなでるように動かすのがポイントです。

3.クレンジング
クレンジング料でゴマ油と角栓を落とし、いつものスキンケアを行います。

角栓がなかなか取れないからといって、長い時間行うのはNGです。1回で角栓をすべて取り切ろうとせず、数日かけて、少しずつ減らしていくとよいでしょう。

ゴマ油にひと手間加えてみましょう

ゴマ油は、そのまま使っても問題ありませんが加熱処理をすることで、抗酸化作用が高まるといわれています。

これはゴマ油を温めることで、抗酸化作用を持つセサミンやセサモールという成分が増加するためです。

オイルを加熱処理することを「キュアリング」といいます。
キュアリングの方法は下記の通りです。

1.準備
お鍋に太白ゴマ油を入れます。

2.ゆっくりと温める
弱火でゆっくり温め、90度を超えたら火から下ろします。調理用温度計を使いましょう。

3.冷まして容器に移す
余熱で100度になるまで待ちます。万が一、火から下ろした時点で100度を超えていたら、ふきんの上で冷やしましょう。
キュアリングをしたゴマ油を容器に移し保存します。常温で保管すると2カ月は持つとされています。使いきれる分をキュアリングするようにしましょう。

キュアリングしたゴマ油をそのまま使っても構いませんが、アロマオイルと一緒に使ってみるのもよいでしょう。顔に使用するのであれば、ゴマ油25mlに対してアロマオイルを2、3滴垂らすのがベターです。

使用するアロマオイルによっては酸化してしまうため、オイル美容に使う分だけブレンドするのがおすすめです。

肌によい油と良くない油に注意

ゴマ油は毛穴ケアに効果的であるため、体の外側からも内側からも積極的に摂取したいものですね。

同様にリノール酸・リノレン酸・オレイン酸などの必須脂肪酸を含むオリーブオイルやエゴマ油は、肌によい影響を与えるとされています。料理の時などに選んで、積極的に摂取しましょう。しかし油の種類によっては、摂取しすぎると肌に悪影響を及ぼすものもあります。

代表的なものは、「トランス脂肪酸」という人工の油です。トランス脂肪酸は悪玉コレステロールを増やすうえ、善玉コレステロールを減少させるといわれています。

トランス脂肪酸を含む食材は、ショートニング・マーガリン・ホイップクリームなどがあります。たまに口にする分にはよいですが、摂取しすぎると肌や健康に害を及ぼす可能性が高まるのです。

また体に悪いわけではないものの、取りすぎるのは良くない油もあります。バター・牛や豚の脂身は飽和脂肪酸といい、摂りすぎると肌に悪い影響を与えます。

食品として食べる場合は、油は高カロリーであることを考慮し適量にしましょう。

(まとめ)ゴマ油を使ったケアで毛穴もキレイに

(まとめ)ゴマ油を使ったケアで毛穴もキレイに
ゴマ油の効果と、オイル美容の方法についてご紹介しました。

1.ゴマ油には、肌によい影響を与える栄養素が豊富に含まれている
2.オイル美容に使うゴマ油は、太白ゴマ油を選ぶのがベター
3.ゴマ油を使ったオイル美容法には、マッサージやパックがある
4.ゴマ油を加熱処理すると、より抗酸化作用が高まることが期待される

オイル美容に挑戦しようと思っても、「どのオイルを使えばわからない」「美容用のオイルは手に入りにくい」と悩む人もいるでしょう。

しかしゴマ油ならスーパーで手に入るので、手軽に始めることができそうです。

いつものスキンケアに、ゴマ油によるオイル美容を取り入れて、キレイな毛穴を保っていきましょう。

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