皮脂による大人の開き毛穴はどういうケアがいい?

皮脂による大人の開き毛穴はどういうケアがいい?

皮脂による開き毛穴は、オイリー肌にあったケアをします。

皮脂による開き毛穴は、オイリー肌にあったケアをします。
「毛穴が開いていて、ファンデーションがうまく載らない。皮脂がにじみ出ていて、まるで油でメイクをのばしてしまっているみたい」

「時間が経つと小鼻のあたりに皮脂が出てきて、メイクが浮いてテカリが出てきてしまう。
40代になったのに、あぶらっぽいなんてびっくりしている」

「すっぴんでいる時に、鼻の毛穴開きが気になる。皮脂でベタベタしてくるので、何度も洗顔したり、あぶらとり紙を使ったりしている。
でもやっぱりすぐにベタついてきてしまって、うんざりしている」

このように主にTゾーンの毛穴が開いてしまって皮脂が多い、という悩みはありませんか?

若い頃に、肌がオイリーなのは理解できても、大人になってからも皮脂に悩むなんて不思議なことと思うでしょう。

でも若い頃とは異なる、年齢ならではの理由により、皮脂が過剰に分泌され、毛穴が目立ってしまっているのです。

したがって年齢にふさわしい対策をすればよいのです。

大人の肌で皮脂が過剰になる理由を知り、余分な皮脂を抑えて取り除き、毛穴開きを解消する方法を見ていきましょう。

大人の肌で皮脂が過剰になり、毛穴が開いてしまう理由


成人以降でも皮脂が多いと感じる人は、思春期から皮脂が多めで、その頃にはニキビに悩まされていた経験があるのではないでしょうか。

そういう人は生まれ持っての体質であり、30代以降でも皮脂が多くなると考えられます。

本来、皮脂には肌をおおって内部の水分を逃がさないようにして、乾燥から守るという大切な役割があるのです。

皮脂を分泌する「皮脂腺」の出口は、毛穴の中にあります。
皮脂が多く分泌される人は、皮脂腺が活発に働き、毛穴に皮脂がたまるので、毛穴が広がって見えるようになってしまうのです。

また過度なスキンケアで皮脂を取り除き過ぎて肌が乾燥してしまうと、水分を逃がさないように、バリアを張ろうとして皮脂を分泌します。
すると皮脂腺が働くので、毛穴が開いてしまいます。

もう一つの要因として、年齢を重ねると肌のハリを保つ組織も減ってきてしまい、開いた毛穴がなかなか引き締まらない、ということも影響するでしょう。

皮脂が多い人向けのスキンケアをしましょう

本来、皮脂の分泌は人間にとって必要な役割があるので、生まれつきのオイリー肌だからといって必ずしも悪いことばかりではありません。

皮脂の多い人は、適度な量を維持できれば、いつでも天然のツヤに恵まれ、冬でもドライスキンになりくいという利点があります。

自分の体質を理解して、それにあったスキンケアを続けて、キレイな肌を保っていきましょう。
皮脂をコントロールして毛穴を目立たせないようにするケアを目指したいですね。

そのためには、朝晩の洗顔で余分な皮脂やホコリをしっかり取り除きます。
また、皮脂の分泌が抑えられるように保湿し、毛穴を引き締める化粧水を使います。

角質ケアをして肌の再生が促され、毛穴が引き締まってくるでしょう。
肌を清潔に保ち、毛穴開きを防ぎ、キレイな肌を維持することが目標です。

洗顔や保湿の基本のポイント

洗顔は朝晩各1回に行います。皮脂が気になるからといって、1日に何度も洗顔しないようにしましょう。

清潔なタオルで優しく肌を押さえて水分を吸い取るようにして拭きましょう。
洗うときも拭くときも、ゴシゴシと強い力を入れないことが大切です。
肌の水分が取れたら、時間をおかずに化粧水や美容液で保湿します。

その後、乳液やクリームで、化粧水の水分と成分が逃げないようにカバーします。
美容液・乳液やクリームは脂分の少ないものを使いましょう。

時間が経って皮脂が気になれば、あぶらとり紙で軽く抑えるようにして皮脂を取りましょう。

・洗顔で余分な皮脂を取り除き、しっかり保湿する。
・肌に触れる時には優しく行い、決して力を入れすぎない。
以上が、基本のケアとなります。

皮脂対策には「ビタミンC誘導体」配合の化粧品を

「ビタミンC誘導体」といえば、美白効果やアンチエイジング効果が有名でしょうか?

実は皮脂の分泌を抑える働きもあるので、オイリー肌の人にはビタミンC誘導体の入った化粧品がおすすめです。

皮脂の分泌が抑えられると、皮脂腺の働きが抑えられるので、開いていた毛穴が小さく、目立たなくなってくると期待できます。

「ビタミンC」といえば、野菜やフルーツに含まれる栄養素で、美容や健康によいことで知られています。
しかし残念なことに、ビタミンC自体は非常に壊れやすく不安定な性質です。

そこで安定性を高め、化粧品に入りやすく、肌に浸み込みやすいように開発されたのが、ビタミンC誘導体です。

・水に溶ける性質のものは化粧水(リン酸アスコルビルマグネシウムなど)
・油に溶ける性質のものは美容液(テトラヘキシルデカン酸アスコルビルなど)
・両方に溶ける性質のもの(APPS・APISなど)

このようにそれぞれの性質のものが開発され、用途に応じて配合されています。

皮脂による化粧崩れや日焼けによるシミを防ぐためにも、普段からビタミンC誘導体の入った化粧品を使っておくとよいでしょう。

毛穴に角栓や肌のざらつきがあれば酵素洗顔を

毛穴に角栓や肌のざらつきがあれば酵素洗顔を
よく見ると、毛穴の中に白や黒のツブツブ、「角栓」が埋まっていませんか?

角栓は、皮脂と古い角質やメイク汚れなどで出来ています。
タンパク質が多く含まれて皮脂とがっちりと固まっているので、普通の洗顔料だけでは落とし切れません。

その場合は、酵素洗顔を試してみましょう。
タンパク質分解酵素が含まれた洗顔料を使って洗顔します。
酵素が、がんこに残った古い角質や皮脂をしっかり溶かして洗い流すことができるのです。

パウダータイプで水を加えて泡立てて使うものが多いのですが、洗顔フォームや石けんのタイプもあります。

含まれている酵素で代表的なものは
・パイン酵素
パイナップルの果実から抽出された酵素で、強いタンパク質分解力があります。
肉をパイナップルと一緒に料理すると柔らかくなるのは、酵素の働きによるからです。

・パパイン酵素
パパイヤの実から抽出された酵素です。
毛穴を解消する洗顔料やパックなどによく配合されています。
古い角質を除去する働きも期待できます。

酵素洗顔の手順です。
1.あらかじめ、顔を水で軽く洗っておきます。

2.酵素洗顔料を手のひらに取り、水を加えしっかり泡立てます。
泡立てネットを使ってもよいでしょう。

3.しっかりした泡ができたら、肌や毛穴の気になるところへ泡を載せ、マッサージするように優しく洗いましょう。

4.しっかり泡を洗い流して、清潔なタオルで顔を拭きます。

ただし、刺激が強い場合があるので、連日使用すると肌に負担がかかります。
様子を見ながら週1~2回程度に抑えましょう。

そのペースで数カ月続けてみてください。
続けることによって、自体のざらつきやくすみも改善されることでしょう。

酵素洗顔で古い角質を取り除くと、肌のターンオーバーが正常化されます。
するとコラーゲンの生成量が増え、肌のハリや弾力が増すことにつながるのです。

開いたままの毛穴が小さく、目立たなくなるという効果が期待できます。

収れん化粧水

皮脂が過剰で開いてしまった毛穴を目立たないようにするために、「収れん化粧水」を使ったケアをしてみましょう。

収れん化粧水は、「トーニングローション」「アストリンゼントローション」などとも呼ばれています。

・有機酸(クエン酸やタンニン酸など)や植物エキスなどの作用で皮脂を抑え、肌を引き締める。
・エタノールやメントールの作用でクールダウンさせ、一時的に肌を引き締める。
・有機酸やビタミンC誘導体の働きで皮脂を抑える。

という効果があります。

保湿の役割もありますが、皮脂の分泌を抑え、毛穴を引き締めて目立たなくする効果が主となります。
一般的な化粧水とは、使い方が異なるので注意しましょう。

必ず、一般的な化粧水や乳液でしっかり保湿してから、スキンケアの最後に使うようにしてください。
皮脂やべたつきが気になる部分にのみ使用しましょう。

刺激が強い場合があるので、あらかじめパッチテストを行ってください。
また、肌の調子がよくない時や、日焼けをしている時は使用を控えましょう。

使用中も、肌の乾燥が進んでしまったり、ヒリヒリしたり、赤みが出たりしたら中止してください。

乾燥や肌への負担が心配であれば、コラーゲンやヒアルロン酸などの保湿成分がしっかり配合された収れん化粧水を選ぶようにしましょう。

日常のスキンケアに収れん化粧水を取り入れて、皮脂の過剰な分泌を抑え、毛穴が目立たないキメ細かい肌を手に入れましょう。

過剰な皮脂の分泌を防ぐ生活習慣

1.ストレスをためない
皮脂線の発達や皮脂の合成には、体の中の男性ホルモンの影響があります。
ストレスがたまるとホルモンバランスが崩れ、男性ホルモンが増えることで皮脂の分泌が増加してしまいます。

規則正しい生活をしてしっかり睡眠時間をとる、趣味を持ち気分転換をするなどで、心身ともにストレスがない生活をしましょう。

2.食生活に気をつける
揚げ物や甘いものなど、皮脂の材料となる脂質や炭水化物を多く含むものを食べ過ぎないようにしましょう。

炭水化物の代謝をよくするビタミンB1や、脂質の代謝を促すビタミンB2を含む食べ物を積極的に摂るのがよいです。

ビタミンB1を多く含む食べ物は、大豆・そば・玄米・豚肉・鶏卵などがあります。
ビタミンB2を多く含む食べ物には、納豆・鶏・牛・豚のレバー・鶏卵などです。

3.適度な運動をする
軽いものでも運動をすることで、呼吸量が増え、血行がよくなり、体温が上がるといったように体内の循環がよくなります。

本来、毛穴が持つ体温調節やデトックスの機能も改善され、開いたままの毛穴が開閉する能力も戻っていきます。
このように、運動により新陳代謝がよくなると、毛穴開きが少しずつ解消されていくでしょう。

(まとめ)皮脂による開き毛穴を解消するためのポイント

(まとめ)皮脂による開き毛穴を解消するためのポイント

1.皮脂が多い肌質であることを知る
2.肌質にあったケアをする
3.皮脂が過剰にならない生活習慣

もともとの体質で皮脂が多いのは、決して悪いことではありません。
自分の肌質を理解して、それにあわせて酵素洗顔料や収れん化粧水を使うなどのケアをしていきましょう。

自分にあったケアを続けていくことで、過剰な皮脂を減らし、毛穴開きが解消されていきます。
キレイな肌で、イキイキとした毎日を過ごしましょう。

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