お湯だけ洗顔でお肌はキレイになるの?

お湯だけ洗顔でお肌はキレイになるの?

洗顔料を使わずに、お湯だけの洗顔で肌トラブルの改善を目指しましょう

毎日の洗顔で、クレンジング剤や洗顔料を使っている人がほとんどでしょう。
その理由は、毛穴の奥の汚れをしっかり取り、お肌のテカリや毛穴の黒ずみを改善するためです。

しかし、毎日しっかり洗顔していても、お肌がキレイにならない、洗顔料に配合されている美容成分の作用がいまひとつ実感できない、と感じることはないでしょうか?

そんな人には、「お湯だけ洗顔」をオススメします。お湯だけを使って洗顔することで、お肌がキレイになるという洗顔方法です。

お肌によいと思って毎日使っているクレンジング剤や洗顔料には、お肌の刺激物となる成分が少なからず配合されています。
中でもとくにダメージの大きい合成界面活性剤は、ほとんどのクレンジング剤に配合されています。

その他

  • 合成着色料
  • 香料
  • 防腐剤
  • パラベン

など、お肌の汚れを落とすのに必ず必要ではない成分もたくさん入っています。乾燥肌、敏感肌の人が使用すれば肌トラブルを起こす可能性もあるでしょう。

今回は、

  • 乾燥肌
  • 敏感肌
  • 混合肌

すべての肌質で安心して行える、「お湯だけ洗顔」を紹介していきます。

お湯だけ洗顔のメリット

ただお湯で顔を流すだけで、お肌の汚れが取り除かれ、徐々に美しいお肌へと近づいていくのがお湯だけ洗顔です。具体的なメリットを説明しましょう。

1.毛穴トラブルの改善

毎日お湯だけ洗顔を続けていくと、毛穴の開きが改善していきます。

毛穴の開きや黒ずみのほとんどの原因は、洗顔のし過ぎです。洗い過ぎることでお肌は傷つき、乾燥を引き起こします。お肌の乾燥は、皮脂の過剰分泌の原因となります。

2.保湿力がアップ

毎日クレンジング剤や洗顔料を使って洗顔していると、お肌の水分量が低下していくといわれています。

お湯だけの洗顔を続けていくうちに、お肌の保湿力が次第にアップしていきます。
もちろんお湯だけ洗顔をした後も、保湿ケアは行いましょう。

3.ニキビ肌の改善

クレンジング剤や洗顔料に含まれる成分が刺激物となって、ニキビをさらに悪化させている場合もあります。これらの使用をやめることで、ニキビの悪化を防ぐことができます。

自分の肌質をチェックしてみよう。

自分の肌質をチェックしてみよう。
毎日鏡で見ているのに、自分のお肌がどのような状態なのか、正しく把握している人は少ないものです。

洗顔料・クレンジング剤・化粧水・美容液などを選ぶ際に、自分の肌質を理解していなければ美肌づくりどころか、逆に肌トラブルを引き起こしてしまう可能性もあります。

人のお肌は、大きく分けて4タイプあります。まずは自分の肌質をしっかりと見極めてから、毎日のスキンケアを行いましょう。

肌質をチェックする方法は簡単です。いつも通りに洗顔をし、その後10分間放置しておきます。10分後のお肌の状態をチェックして、4タイプのどの肌質かを確認してみてください。

1.普通肌

顔全体に、洗顔後のつっぱり感がない状態です。皮脂腺が多く集まる額、鼻の周り、顎周りのフェイスラインにベタつき感もありません。顔全体がしっとりとしています。

ただ朝起きたときや夕方に、部分的に皮脂が目立つことがあります。

2.乾燥肌

顔全体に、洗顔後のつっぱり感があります。皮膚の薄い目元や口元、頬などがカサカサしている状態です。乾燥肌は、朝起きた時に頬がカサつくことがあります。

3.オイリー肌(脂性肌)

顔全体に、洗顔後のつっぱり感がない状態です。皮脂の分泌量が多い額、鼻の周り、顎周辺のフェイスラインにベタつきがあります。脂っぽくテカリを生じる状態です。

4.混合肌

普通肌、乾燥肌、オイリー肌の3つのタイプのうち、複数をあわせもつ状態のお肌です。例えば、カサつきとベタつきが混在しているタイプ、夏はオイリー肌、冬は乾燥肌といったタイプなども混合肌に含まれます。

洗顔に適した温度

洗顔に適した温度
顔の汚れをしっかり取り除くことができる、適した水温があるのを知っていますか?

毛穴トラブルの改善策のひとつに、「冷水で洗顔すると毛穴が引き締まるからよい」という方法があります。

確かに、冷水だけで洗顔をすると毛穴がキュッと引き締まります。しかし、数分で毛穴の開きは元に戻ってしまいます。

また冷水だけで洗顔しても、毛穴に詰まった皮脂汚れや古い角質は完全に除去することができません。

では「熱いお湯を使えば、皮脂汚れも古い角質もすっきり落とせるのか?」と安易に考えがちですが、逆に熱いお湯を使って洗顔をするとお肌はダメージを受けてしまいます。

熱いお湯を使った洗顔は、皮脂汚れや古い角質などお肌の汚れはしっかり落とせます。しかし、お肌の表面をおおってバリアの機能を果たしている皮脂膜も一緒に流れてしまいます。

しまいにはお肌の潤いを保っている細胞間脂質のセラミドなどが溶け出してしまうのです。さらに、お肌が乾燥するとこれ以上乾燥させまいと必要以上に皮脂を分泌してお肌を守ろうとする作用が働きます。

このことから、オイリー肌や混合肌の人は洗顔し過ぎることによってテカリやべたつきの原因にもなる皮脂を自ら増やしている可能性もあります。

では洗顔に適した温度とは何度なのでしょうか?

お肌の汚れが落とせる一方で、本来の潤いを一緒に流さずに済む温度は、体温より低い32℃といわれています。

  • 普通肌は、32℃が適しています。
  • 乾燥肌は、32℃より5℃ほど低めの27℃前後がよいでしょう。温度を低くすることでお肌のかさつきを防ぎます。
  • オイリー肌は、32℃より2〜3℃高めの35℃くらいにして、ベタつきをしっかりと流します。
  • 混合肌は、28~32℃までの範囲でお肌の部分によって使い分けます。顔全体を低めの温度で洗い、額、鼻周り、フェイスラインなどベタつきやすい部分を高めの温度で洗い流すとよいでしょう。

お湯だけ洗顔のやり方

お湯だけ洗顔のやり方
洗顔料を使わず、お湯だけで洗顔すると美肌に近づくことができます。

メイクをしている時は、クレンジングでメイク汚れをオフして洗顔料で洗い流した方が清潔なお肌を保てます。

夜はクレンジング剤、洗顔料を使って汚れをしっかりと落とし、朝はお湯だけ洗顔にするなど自分のライフスタイルにあわせて行ってください。

朝は皮脂や空気中のホコリの汚れが付着している程度で、洗顔料を使わなくてもお湯だけでしっかり洗い流すことができます。

ではお湯だけ洗顔のやり方を説明します。自分の肌質にあった温度のお湯を使います。

  • 普通肌は32℃
  • 乾燥肌は27℃
  • オイリー肌は35℃
  • 混合肌は28~32℃

の範囲が目安です。

洗面器にお湯をため、そこから両手のひらですくって、顔の中心から外側に向かって優しく洗っていきます。

円を描くように洗っていくと、こめかみ部分の汚れもしっかりと落とすことができます。20回程度洗ったら終わりにしましょう。

お湯だけの洗顔であっても、洗い過ぎはよくありません。過度の洗顔は、乾燥などの肌トラブルを引き起こしてしまいます。

洗顔後は、清潔なタオルで水分を優しく拭き取ります。ゴシゴシこするとお肌に傷がついてしまいます。タオルをお肌にあてて吸い取るようにして、水分をしっかりと拭き取りましょう。

お湯だけ洗顔後の保湿ケア

お湯だけ洗顔後の保湿ケア
洗顔料を使った洗顔後と同じように、

  • 普通肌
  • 乾燥肌
  • 敏感肌
  • オイリー肌

のうちどの肌質であっても、お湯だけ洗顔後の保湿ケアは必ず行ってください。

毎日の洗顔では、汚れとともに、本来必要な皮脂も洗い流されています。そのため洗顔後の保湿ケアを行わずに放置したままでいると、どんどんお肌は乾燥してしまいます。

お肌の潤いは、皮脂、天然保湿因子、セラミドの3つの物質があって保たれています。

  1. 皮脂は汗などと混ざりあって皮脂膜となり、皮膚の表面をおおい角層の水分蒸発を防ぎます。角層の水分を一定に保つ働きをしています。
  2. 角質層にある天然保湿因子(NMF)は、角質細胞内で水分を保っています。
  3. 細胞間脂質の半分以上を占めるセラミドは、細胞と細胞の間で潤いを保っています。それと同時に細胞同士をつなぎ、外からの刺激を防いでいます。

お肌の潤いを保つこの3つの物質の中で、どの物質よりも保湿力が強いのはセラミドです。

セラミドは、年齢を重ねるごとに減少していくため、積極的に補うことでお肌の潤いをキープしたいものです。

セラミドはさまざまな化粧品に配合されています。

化粧品に配合されるセラミドは、

  • ヒト型セラミド
  • 天然セラミド
  • 植物性セラミド
  • 合成セラミド

などがあります。中でもヒト型セラミドは、お肌へのなじみも良く、高い保湿力が期待できます。

保湿ケアは、化粧水→美容液→乳液→クリームの順が一般的な手順です。ただ、化粧品メーカーによっては異なる場合があるので、確認してからお手入れしてください。

美肌をつくる食生活

美肌をつくる食生活
お湯だけ洗顔を行って、お肌を清潔にして、保湿ケアを続けていくことはとても大切です。

そうした外からのアプローチに加えて、体の中からのケアをあわせて行うことで、さらにキレイなお肌に近づくことができるでしょう。

美しい肌を取り戻すため、今日からでもできることは、食生活の見直しです。

とくに皮脂の過剰分泌を引き起こす食生活は、テカリやベタつきのもととなるオイリー肌、毛穴トラブル、乾燥肌、ニキビなど、多くの肌トラブルの原因をつくります。
注意したい食べ物を紹介します。

  • 揚げ物
  • スナック菓子
  • ハンバーガー
  • ピザ
  • インスタント食品

などは、手軽で口当たりもよいのですが、たくさん食べ過ぎないようにしましょう。

こうした食品には大量の油脂が使用されており、皮脂の分泌を増やします。
さらに塩分も多く含まれています。適量をおいしく食べるのはOKですが、量が多過ぎると、お肌にはもちろん健康にもよい影響を与えません。

また、

  • ケーキ
  • ドーナツ
  • アイスクリーム

など糖分の取り過ぎも皮脂を増やす原因となります。

シンプルなお湯の洗顔で、美肌を取り戻しましょう

1.自分の肌質をチェックしてみよう
2.洗顔に適した温度
3.お湯だけ洗顔のやり方
4.お湯だけ洗顔後の保湿ケア

お湯だけ洗顔は正しいやり方と肌質に適した温度で行うことが大切です。少なくとも1カ月は続けてみてください。次第に美しいお肌を取り戻すことができるはずです。

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