そもそも洗顔の必要性ってなに?

そもそも洗顔の必要性ってなに?

洗顔の必要性とは、美しい肌を取り戻すための基本のケアです。

  • 毎日クレンジングをしているのだから汚れは落ちているはず。わざわざ洗顔料を使ってもう一度顔を洗う必要ってあるの?

こうした疑問を持ったことはありませんか?

洗顔は、たいていの人にとって毎日の日課のようなものです。クレンジングの後もしっかり洗顔をしている人もいれば面倒だな~と思いながら適当に済ませている人もいるでしょう。

なんとなくしている毎日の洗顔ですが、男性も女性も健康で美しいお肌のためにはとても大切なのです。洗顔をせずにお肌が汚れていては肌本来の力を引き出すことができません。

「クレンジングをしているのだから洗顔をする必要ないのでは?」と思っている人もいませんか?しかしクレンジングと洗顔とでは、その役割が異なります。

それは、落とす汚れの種類が違うからです。

また年齢を重ねるごとにお肌の新陳代謝といわれるターンオーバーが遅くなり、乾燥やシミなどの肌トラブルが起きやすくなります。その原因の一つに洗顔方法が正しくないことが挙げられます。

今回は、洗顔の必要性、洗顔の正しい方法などを説明します。

洗顔の必要性を理解して美肌を取り戻そう

洗顔は健康で美しいお肌をつくるための基本のスキンケアです。

洗顔をおろそかにしてしまうと、お肌の表面や毛穴に汚れがたまってしまいます。そうすると肌が本来持つ機能は低下し、肌トラブルを招きます。

洋服でおおわれている体とは違い、顔のお肌は常に外部にさらされています。

  • 皮脂
  • 古い角質
  • 空気中のホコリやちり
  • 排気ガス

などの汚れがたくさん付着しています。

お肌の表面に付着した汚れをしっかりと除去せずに放置しておくと、雑菌が繁殖し、ニキビや肌荒れなどを引き起こす原因になります。

また皮脂汚れは空気に触れると酸化し、毛穴の黒ずみやお肌のくすみなどを生じます。古い角質は角栓をつくり、毛穴詰まりや毛穴の開きなどさまざまな毛穴トラブルを引き起こすでしょう。

お肌の健康を維持するためには、こうした汚れを洗顔で毎日除去して、清潔に保つことがとても大切です。

洗顔とクレンジングの役割

洗顔とクレンジングの役割を説明します。

洗顔の役割

洗顔の役割
洗顔は朝と夜の1日2回が理想とされています。

「朝の洗顔は寝ているだけだからやらなくてもいいのでは?」と思っている人も多いのですが、人のお肌は常に汗と皮脂を分泌しています。皮脂は水やお湯だけでは落とし切れないので、洗顔料を使って洗顔しましょう。

起床時のお肌には、寝具や空気中のホコリやゴミ、雑菌などが多少なりともついているので、洗顔料を使って朝もしっかりと洗顔をすることが大切です。

朝の洗顔で汚れをしっかりと落とすことで、洗顔後につける化粧品の浸透力も高まり、メイクのノリがよくなるでしょう。

一方の夜の洗顔は、体内から分泌された1日の汗や皮脂、空気中のホコリやちり、排気ガスなどの汚れを落とすために、洗顔料を使ってしっかりと行うことが大切です。

外出することもなく、メイクをしていない日であっても、洗顔料を使って皮脂汚れをしっかりと除去してお肌を清潔にしておきましょう。

汚れがお肌や毛穴に残ってしまうと、いくら高価な化粧水や美容液を使っていても汚れが邪魔をして、美容成分の作用をまったく実感できなくなります。

クレンジングの役割

クレンジングの役割

  • ファンデーション
  • マスカラ
  • 口紅

などのメイクアイテムには、油性の成分が含まれています。これらの油性成分を落とすためには、合成界面活性剤が配合されたクレンジング剤を使って洗浄する必要があります。

洗顔料は、

  • 皮脂汚れ
  • 角質
  • 顔に付着したホコリやちり

などを除去するために作られています。

そのためメイクアイテムの油性成分を落とすためには、必ずクレンジング剤を使う必要があります。

クレンジング剤に配合されている合成界面活性剤は、水と油を混ざりやすくして、汚れを落としやすくするものです。この合成界面活性剤の配合量が多いクレンジング剤ほどメイクは落としやすくなります。

しかし、その合成界面活性剤は油性成分の汚れとともにお肌に必要な皮脂、角質や潤い成分までも流してしまいお肌のバリア機能を低下させてしまう可能性があります。

また水やお湯では分解されない特性があるため、しっかりとすすぎ洗いをしてもお肌に成分が残ってしまう可能性もあります。これがお肌の刺激となり、肌トラブルを引き起こす原因になります。

正しい洗顔方法

正しい洗顔方法
健康で美しいお肌をつくるためには、洗顔がとても大切です。ただ洗顔といっても、洗顔料を使って汚れをゴシゴシこすり洗いすればよいというものではありません。

正しい洗顔方法で行わなければ、お肌はキレイになるどころか、傷がついてしまい

  • 肌荒れ
  • 乾燥
  • ニキビ
  • シワ

などの原因にもつながり兼ねません。正しい洗顔方法を身につけて、毎日お肌を清潔に保つことが大切です。

正しい洗顔のポイントは、キメ細かなたっぷりの泡で洗うことです。

その理由は、たっぷりの泡がお肌についた

  • 皮脂
  • ホコリ
  • 雑菌

を包み込み、浮かせて落とすといった仕組みがあるからです。

またキメが細やかな泡は、大きな泡よりもお肌の汚れを吸着する作用が高くなります。

さらに泡が細かいほど弾力があってつぶれにくいので洗顔時にお肌とのクッションとなり摩擦が軽減され優しく洗うことができます。

洗顔料をたっぷりと泡立てすることで、すすぎの時の泡切れも格段とよくなり洗顔料がお肌に残るのを防ぐことができます。すすぎ残しは肌トラブルの原因にもなるので要注意です。

では正しい洗顔の手順を紹介します。

  1. 洗顔前に、石けんで手をキレイに洗浄します。手が汚れていると、泡立ちが悪くなり、また手についている雑菌でお肌が余計に汚れてしまいます。
  2. ぬるま湯で顔を流します。乾いたお肌に洗顔料を載せると、せっかくのたっぷりの泡がつぶれやすくなります。
  3. 洗顔料をしっかりと泡立てます。泡を上手につくるコツは、差し水を何度も繰り返しながら、空気を巻き込むようにしながら泡立てることです。そうするとことでキメの細かい弾力のある泡がたっぷりと作れます。自分の手で作るのが苦手と言う人は、泡立て用のネットを使うと時短でたっぷりの泡をつくることができます。洗顔料の泡立ては、手を逆さにしても落ちないくらいの濃密な泡がベストです。
  4. たっぷりの泡をお肌の上に載せたら、泡を転がすように顔全体を洗っていきます。皮脂の多い鼻の周り、額などのTゾーンは、指の腹を使って丁寧に汚れを落としていきましょう。オイリー肌の人や毛穴の汚れが気になる人はとくに、お肌をゴシゴシとこすり洗いしがちですが、たっぷりの泡が汚れをしっかりと吸着してくれるので心配ありません。優しく丁寧に洗っていきましょう。
  5. ぬるま湯でしっかりとすすぎます。髪の生え際、小鼻、フェイスラインはすすぎ残しが多い部分なので意識してすすぎましょう。
  6. 清潔な柔らかいタオルでお肌を軽く押さえるように、水分を拭き取ります。お肌をゴシゴシとこすらずに、優しく水分を吸い取ります。

自己流洗顔方法は間違っていませんか?

自己流洗顔方法は間違っていませんか?
間違った洗顔方法を続けていると、お肌はダメージを受けて肌荒れや乾燥、シミやくすみなどの老化の原因にもなります。

間違った洗顔方法をいくつか紹介していきます。 これまで行ってきた自己流の洗顔方法を見直してみましょう。

洗顔の適温で洗っていない

洗顔はぬるま湯がベストです。
具体的な温度の目安は、普通肌が32℃、乾燥肌はそれより5度くらい低めの28℃前後、オイリー肌は少し高めの34〜35℃、混合肌の人は28〜32℃とされています。

毛穴が引き締まる作用を期待して、冷水で洗顔をしている人がいますが、これは美肌づくりには逆効果です。お肌の余分な皮脂や角質は冷水では落ちにくく、また急激な冷水はお肌を刺激し、ダメージを与えてしまいます。

では皮脂汚れは熱いお湯ならすっきり落とせるかというと、それも逆効果です。熱いお湯はお肌に必要な皮脂や角質を洗い流してしまい、乾燥など肌荒れを招く原因になります。

洗顔時にシャワーを使っている

入浴時に洗顔をする人は、シャワーを使っていることが多いでしょう。手でお湯をすくって流すよりも、泡切れがよく手間もかかりません。

しかしシャワーの水圧はお肌の刺激となり、たるみなど老化の原因にもなります。

洗顔に長時間かけている

洗顔は1分が目安といわれています。洗顔料を長時間お肌の上に載せていると、お肌の負担になってしまいます。

1日に何度も洗顔をしている

洗顔は朝と夜の1日2回が理想とされています。オイリー肌や毛穴トラブルを抱えている人は、1日に何度も洗顔をしたくなります。

しかし洗い過ぎは乾燥肌や皮脂の過剰分泌など肌トラブルの原因になります。

正しい洗顔料の選び方

正しい洗顔料の選び方
毎日使う洗顔料だからこそ、お肌に優しい成分で作られたもの、自分のお肌に合うものを選びましょう。

洗顔料には

  • 固形石けん
  • チューブ入りのクリームタイプ
  • すでに泡となって出てくる泡タイプ

などさまざまな種類があります。

こうした洗顔料には、大きく分けて

  • 石けん成分タイプ
  • 合成界面活性剤が配合されたタイプ

の2種類があります。

石けん成分タイプは、水で洗い流すと洗浄剤がお肌に残らないのが特徴です。固形の石けんは天然由来の成分で作られており、香料や防腐剤など余計な添加物が入っていないものがほとんどです。

合成界面活性剤が配合された洗顔料は、洗浄力は高いのですが、洗浄成分が流し切れずお肌に残ってしまうため、お肌の刺激となり肌トラブルを引き起こす原因となります。

毎日使いの洗顔料としては固形の石けんがおすすめです。皮脂や角質汚れをすっきりと落として洗い上がりもさっぱりします。

洗顔料を購入する際は、商品パッケージで配合成分を確認することが大切です。

(まとめ)正しい洗顔を行って、美肌を取り戻しましょう

1.洗顔とクレンジングの役割
2.正しい洗顔方法
3.自己流洗顔方法は間違っていませんか?

洗顔は健康で美しいお肌をつくるための基本のスキンケアです。毎日の皮脂や角質汚れ、ホコリや雑菌を取り除き、清潔に保つことが大切です。

これまでの自己流の洗顔方法を見直して、今日から正しい洗顔方法で美しいお肌を目指しましょう。

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