洗顔のとき指の腹をどう使えばいい?

洗顔のとき指の腹をどう使えばいい?

指の腹を使えば、丁寧で集中的洗顔ができます。

指の腹を使えば、丁寧で集中的洗顔ができます。
いつもの洗顔、どのように行っていますか?朝は寝起きでぼんやりしながら、外出前の支度で慌てて、などで雑な洗顔になっていませんか?

帰宅後や就寝前は、たまっている家事に追われていたり、「疲れていて体力の限界、早く休みたい…」などと思ったりして、やはりササっと済ませているのではないでしょうか。

毎日に何回か行う洗顔は

  • 自分の顔に触れて、状態を確認する
  • 鏡で肌の状態をしっかり観察する
  • 適したスキンケアを見極める

などを行う時間です。

そのときごとの、肌の状態をよく観察します。肌表面の色の様子、シミ、くすみ、赤みや吹き出物などはありませんが?

ザラつきやゴワつきなどの手触りなども確かめましょう。そしてその時の肌に最適な洗顔を行います。

じっくりと自分の顔に向き合う洗顔の時間は重要です。短時間でもよいので誰にも邪魔されず、できるだけ集中することが必要です。

どういった方法がもっともよいのでしょうか?

それにはムダなものは一切、必要ありません。シンプルに、自分の指先を使ってスキンケアを行えばよいのです。

自分の中で、指の感覚を信じて丁寧な洗顔を行っていけば、やがて肌がこたえてくれるでしょう。

爪ではなく、指の腹を使った洗顔をしましょう

「指先を使った洗顔」といっても、爪のことではなく、指紋がある柔らかい方を使いましょう。いわゆる「指の腹」といわれる部分のことです。

指先の指紋の部分は、人の体の中では、加える力を加減しやすい部位といえます。洗顔のように、器用さが問われるような細かく丁寧な作業に向いています。

また指の腹は、感覚が優れていて敏感なので、ザラザラやカサつき、デコボコなど、洗顔しながら肌の異状をいち早く感じとることができます。

こうしてしっかり洗いたい箇所と守りたい箇所、それぞれ洗顔の力の強弱をつけられます。力の入れ方を変えれば、部分よっては重点的に、あるいは優しくと洗い分けられます。

また器用さを生かして、細かく入り組んだ部分をすみずみまで丁寧な洗顔ができます。汚れを残す不安も、肌を傷つける心配もありません。

このように指の腹を使えば、丁寧で徹底しながら、肌に優しい洗顔が行えるのです。

一方でもし尖った爪で洗顔すれば、肌を傷つけてダメージを与えてしまう可能性があります。

洗顔の目的とは?上手に洗うためのポイント

洗顔の目的とは?上手に洗うためのポイント
洗顔の目的は、顔についた汚れを落とすことです。私たちの肌では、自然に汗や皮脂が分泌され、新陳代謝により自然に古い角質などが排出されています。

メイク汚れも、クレンジングだけでは落としきれませんし、その後に通常の洗顔をすることを想定された製品もあります。

汗・余分な皮脂・古い角質・メイク汚れ・ホコリやゴミ…
いずれもそのまま時間が経つと、肌の上で汚れやゴミになるものを、洗顔することで取り除くのです。

肌を清潔な環境にしておけば、雑菌の繁殖による吹き出物や肌トラブルを防ぐことができます。

皮脂や角質などの障害物を取り除いて表面を滑らかにしておけば、洗顔後の基礎化粧品の美容成分がよく浸み込み、効果が表れやすくなります。

その後のメイク下地、ファンデーションやポイントメイクなども、もとの洗顔なしでは見栄えが半減してしまいます。

「今日はメイクをしなかったから肌はキレイ」「外出していないからホコリがついていない」などの理由で、洗顔をしなくてよいということありません。

寝ている間も皮脂が分泌され、新陳代謝で古い角質がはがれて肌に浮いてきます。そこに、寝具や空気中のホコリが付着して汚れがどんどんたまっていくことになります。

ですから清潔な肌環境を保つためにも、毎日朝晩、各1回ずつは洗顔するようにしましょう。

一方で肌の弱い人にとっては洗い過ぎることも心配ですね。

そういった場合には、「顔全体を洗顔しなくてはならない」という考えにとらわれず、必要な部分について集中的に洗うようにします。

肌の弱っている部分には、水をかけて流し洗いをするのみで、洗顔料の泡が接しないように配慮します。

鼻の周りの入り組んだ部分、皮脂が多いTゾーン、角質が気になるフェイスラインなどは指の腹を使って、強弱の加減をしながら丁寧に洗うようにしましょう。

キレイになって肌にソフトな、正しい洗顔方法

キレイになって肌にソフトな、正しい洗顔方法
では正しい洗顔のやり方を手順とポイントごとに見ていきましょう。

1.手を洗っておく

洗顔やクレンジングの際は、あらかじめ手を清潔にしておきます。顔に直接触れるので、汚れや雑菌を取り除くため、ハンドソープなどでよく洗っておきましょう。

2.顔を水で流してぬらしておく

洗顔の水温は、体温程度かそれより少し低めの30~36℃くらいのぬるま湯がよいでしょう。熱すぎると、本来必要な油分や潤いまで洗い流されてしまい、冷たすぎると汚れを落としきれません。

手のひらで水をすくって、顔についたホコリや汚れをさっと洗い流します。また同時に肌をぬらすことで、洗顔料のなじみをよくすることが目的です。

洗顔料は水を加えることで、もっとも成分の効果が発揮されるように作られています。原液やペーストの濃いままの状態で肌に触れると、刺激が強くダメージを与えることになります。

2~3回、水をかける程度でよいのでしっかり潤すようにしましょう。

3.洗顔料を泡立てる

洗顔料を手のひらに取り、水を加えてしっかり泡立てます。キメ細かい泡をたっぷりと作るようにします。

泡が載った手のひらを逆さにしても、落ちてこないようなコシのある泡が理想です。上手に泡立てられない場合は、泡立てネットを使ってみましょう。

4.部分ごとに調節しながら洗う

出来上がった泡を皮脂やゴワつきが気になるTゾーンから載せていきます。最初はなるべく、手が顔に触れないようにします。

手と顔の肌の間に、泡を挟んで広げていくイメージです。

額の部分は、こめかみや髪の生え際まで、洗い忘れがないように泡を置いていきます。あぶらっぽさや汚れが気になるところは、指の腹を使って、弱い力でくるくると動かすように念入りに洗います。

鼻の周りの入り組んだ細かい部分にも、泡が行き渡るようにします。皮脂や角質のゴワつきが気になるところには、指を使ってすみずみまで丁寧に洗います。

しかし決してゴシゴシとこすってはいけません。

顎の部分も同様です。顎先の毛穴のザラつきが気になるところは指の腹でしっかりと洗っていきます。

頬はそれほど皮脂がなく、むしろ乾燥が気になる部分です。手のひらの泡を優しく載せていくようにしましょう。

もし頬骨のあたりにコリやむくみを感じたら、その場合は指の腹を使って、軽く押すようにしてマッサージしながら洗います。

フェイスラインも同様に、まずは手が肌に触れないように泡を広げていきます。ゴワつきやベタつきが気になる部分があったら、指を使って優しく洗います。

最後に皮膚が薄く弱い目元に泡を広げます。強くこすると小ジワ、たるみや色素沈着の原因になるので、本当にさっと泡を載せるだけ、というようにします。

5.しっかりとすすぐ

適温のぬるま湯で、しっかりとすすぎます。洗顔料や汚れが残らないように、丁寧に行います。

ゴシゴシとこすらないようにしましょう。両手のひらに水をすくって顔にかけるようにしてすすぎます。

髪の生え際、耳の周り、フェイスライン、顎や首の周りなどは汚れが残りやすいので注意しましょう。

6.水分を拭き取る

洗い終えたら、清潔なタオルを用意して、肌を優しく押さえて水分を吸い取るようにして拭いていきます。

ゴシゴシこすって拭くのはNGです。タオルの洗濯の仕上がりがゴワゴワしていないことも、肌をいたわる重要なポイントです。

7.時間をおかずに保湿する

洗顔が終わったら、なるべく早めに保湿をしましょう。
洗いたての肌は、必要な皮脂や潤いがどうしても不足し、乾燥しやすくなっています。

そのままにしておくと、角質のすき間から肌内部の水分が蒸発しやすく、さらなる乾燥を招きます。時間をおかずに保湿ケアをしてください。

指を使って行う、たるみ防止のマッサージ

指を使って行う、たるみ防止のマッサージ
丁寧な洗顔で肌が清潔になるのと同時に、顔の筋肉の流れを意識して手を動かすことで、マッサージ効果がプラスされます。

血液やリンパの流れもよくなり代謝が上がるので、たるみやむくみの解消にもつながります。顔色が冴えてスッキリとした笑顔がステキになります。

  • 額:中心からこめかみへ向かって洗います。
  • 鼻筋:上から下へ、流すようにします。
  • 頬:口元や小鼻の周りを始点にして、目尻の方向へ、斜め上方へすっと引き上げます。
  • 目の周り:目尻からぐるっと下まぶたを通り、目頭・上まぶた・目尻と回ります。目の周りは力を入れず、優しくなでるようにして行います。

洗顔は「手当て」のように

洗顔は「手当て」のように
「手当て」という言葉があります。病気やけがの治療を意味する言葉ですが、実際にどこか体の部分に痛むときに、その部分に手を当てていることはありませんか?

また緊張した時には、無意識に髪や体のどこか触れていることは多いでしょう。

このように私たちは自分の体に手で触れることで、痛みや不安を解消しようとします。触れることがダメージからの回復の手助けになっているのです。

洗顔に置き換えると、まず手で、肌表面の「ザラつき、カサつきやむくみがある」ことを洗いながら触って確かめ、同時に部分的に配慮して力加減を調節します。

一方の顔のほうは、洗っているときのなでる、さするといったことを「すっきりと洗われた」「気持ちよく触れられた」受身の立場で感じます。

つまり自分の手で行うと、「洗う」・「洗われる」両方の行為の刺激が脳へ伝わって統合され、最適な洗顔が行えるのです。

機械を使ったり、ほかの人にやってもらったりするのではなく、自分の手でじっくりと洗顔することはとても大切です。

洗顔の役割は、顔を清潔にするためだけではありません。指の腹を使って丁寧に行う洗顔は、傷んだ肌への手当てと、さらなる美肌効果につながっています。

(まとめ)指や手のひらを使った丁寧な洗顔は、肌に優しくキレイになります

(まとめ)指や手のひらを使った丁寧な洗顔は、肌に優しくキレイになります

1.洗顔の目的とは?上手に洗うためのポイント
2.キレイになって肌にソフトな、正しい洗顔方法
3.指を使って行う、たるみ防止のマッサージ

指の腹を使えば、洗い方の調節ができ、細かい部分まで行き届いた丁寧な洗顔ができます。指先といっても、とがった爪では肌が傷ついてしまうので、柔らかい指の腹のほうを使って行いましょう。

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