乾燥肌が原因のシミは洗顔で対策ができる?

乾燥肌が原因のシミは、洗顔で対策ができる?

乾燥肌が原因のシミは正しい洗顔と保湿で改善します

乾燥肌が原因のシミは正しい洗顔と保湿で改善します
粉を吹いたようなカサカサした乾燥肌はファンデーションのノリが悪く、メイクも崩れやすくいため、多くの女性が悩んでいる肌トラブルの一つです。

そして年齢を重ねると、乾燥肌と同じくらい気になるのがお肌のシミです。ファンデーションを厚ぬりしても隠し切れない深いシミは、毎朝ブルーな気分にさせます。

ましてやお肌が乾燥した上にシミがあっては、ファンデーションで隠せてもすぐにメイクが崩れてしまい元も子もありません。乾燥肌とシミのダブルトラブルは改善できるのでしょうか。

乾燥肌とシミは、一見、無関係のようにも見えますが、実は乾燥肌がシミをつくる原因を引き起こしているケースも多々あるのです。シミを防ぐためには紫外線対策は欠かせません。

それと同じくらいシミを防ぐ予防として、お肌を乾燥させない保湿ケアが重要なのです。お肌が乾燥すると、お肌のバリア機能が低下して紫外線のダメージを受けやすい状態になってしまうのです。

お肌の乾燥とシミの深い関係、シミを作らないためにも乾燥肌を改善するスキンケアを説明していきましょう。

乾燥肌を改善するスキンケア、洗顔などでシミ予防を

お肌が乾燥しないように、潤いを保っているのは、皮膚の表面にある角質層の働きによるものです。

角質層は、お肌の水分を蒸発しないように保持する働きがあります。さらに外部の細菌やホコリが侵入するのを防いで、紫外線のダメージから真皮層を守るバリア機能としての重要な役割を果たしています。

この真皮層とは、角質層がある表皮の内側にあります。コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などが存在し、お肌のハリや弾力を支える機能を持っています。

お肌の水分が蒸発した状態が続くとバリア機能が低下します。すると真皮層がダメージを受けて、お肌のハリや弾力を維持するコラーゲンなどの成分が低下してお肌はシワ、たるみなどで肌老化を進行させてしまうのです。

乾燥肌とシミの関係

乾燥肌とシミの関係
お肌が乾燥すると、お肌の新陳代謝といわれるターンオーバーが乱れてしまいます。

ターンオーバーのサイクルは28日(4週間)が、美肌をつくる理想的なサイクルとされています。しかし、加齢やお肌の乾燥、間違ったスキンケア、紫外線などの影響によってサイクルが乱れていきます。

お肌が生まれ変わるターンオーバーが乱れてしまうと、自然とはがれ落ちるはずの古い角質がお肌に蓄積されます。その結果、お肌のくすみや毛穴の詰まりなど肌トラブルを引き起こしてしまう原因につながります。

さらには、すでにできてしまったシミが体外に排出されずにお肌の中に停滞し、濃いシミとなって肌に根付きやすくなるとも言われています。

お肌が乾燥するとバリア機能が低下するため、ささいな刺激も受けやすくなります。そうなるとお肌は自らを守るためにメラニンを生成します。その結果、シミができやすくなるのです。

このメラニンとは、黒色の色素です。メラニンは皮膚で過剰な光を吸収して、紫外線をさえぎる働きをしています。しかし過剰に出されると色素沈着しやすくなります。これがお肌の日焼けや、シミの原因です。

例えば、お肌が直射日光に当たると、皮膚細胞が紫外線のダメージを受けます。そのダメージを防ぐためにメラニンが大量に産出されるのです。つまり、防御するため余分につくられたメラニンがシミとなるのです。

シミのない健康で美しいお肌を保つためには、たっぷりの水分を補って常にお肌が潤っていることが大切です。乾燥から肌を防ぐことでバリア機能は正常な状態を維持し、肌トラブルや肌老化を防ぎます。

そのためには正しいスキンケアがとても大切です。またシミを防ぐためには紫外線対策も欠かせません。

シミをつくらない乾燥肌を予防する洗顔方法

シミをつくらないためにはお肌を乾燥させないことです。乾燥肌の予防、改善には正しいスキンケアがとても大切です。中でも毎日朝晩行う洗顔はスキンケアの基本中の基本です。

洗顔の回数は1日2回が目安です。洗顔をやり過ぎると、皮脂や、角質層内にあるお肌の潤いを保つセラミド、コレステロールや天然保湿因子などが流れ出してしまいます。

皮脂は洗顔で流れてしまっても、数分後にはもとの状態へ戻るといわれています。しかし角質層内にあるコレステロールや天然保湿因子は、もとのレベルまでに戻るのに数日かかるとされます。

間違った洗顔を続けていると、角質層内の潤い成分が元のレベルまで回復するのは難しく、その結果、お肌のバリア機能が低下して乾燥肌を招いてしまいます。

健康で美しいお肌を維持するためには、毎日の洗顔で、お肌の汚れを落とすだけではなくて、皮膚がもともと持っている潤い成分を守ることも考えた洗い方をしなければいけません。

これまでの自己流の洗顔を見直して、乾燥肌を防ぐ正しい洗顔方法を覚えましょう。

乾燥肌を予防する洗顔料の選び方

乾燥肌を予防する洗顔料の選び方
洗顔の役割は、毎日分泌される皮脂汚れ、お肌に付着した空気中の細菌やホコリを落として清潔にすることです。必要以上に洗浄力の強い洗顔料を使用する必要はありません。

しかしさまざまな洗顔料には、洗浄力の強い合成界面活性剤が配合されています。合成界面活性剤はメイクなどの油汚れとともに、角質層内にあるセラミドも一緒に洗い流してしまうともいわれています。

合成界面活性剤が多量に入ったクレンジング剤や洗顔料を毎日使っていては、お肌のバリア機能はどんどん低下して、乾燥肌はもちろん、さまざまな肌トラブルを引き起こす原因になります。

洗顔料を選ぶ際には、合成界面活性剤が入っていないものを選ぶことが大切です。合成界面活性剤にはたくさんの種類がありますが、洗顔料のパッケージには「合成界面活性剤」とは記載されていません。

以下が、一部の合成界面活性剤の成分名です。購入する際にチェックしましょう。

・ラウリル硫酸TEA
・スルホン酸ナトリウム
・キシレンスルホン酸アンモニウム
・ラウリル硫酸ナトリウム
・ラウリル硫酸アンモニウム
・ラウレス硫酸ナトリウム
・パレス-3硫酸ナトリウム
・パレス-3硫酸アンモニウム
・ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸塩
・ステアリン酸グリセリル
・ステアリン酸グリコール
・ステアリン酸PEG-150
・ココイルグリシンナトリウム
・ラウロイルグルタミン酸ナトリウム
・コカミドプロピルベタイン
・ジステアリン酸グリコール
・ラウリルグリコール酢酸ナトリウム
・マルチトールヒドロキシアルキル(C12,14)

などがあります。参考にしてみてください。

また洗顔料には、洗い上がりのしっとり感や、保湿効果などをうたう商品がいくつもあります。そうした洗顔料はたいてい、油分が多く含まれています。しかし油分も保湿成分もすすぎの際には流れてしまうそうです。

そのほか配合成分で気をつけたいのは、香料、合成着色料、防腐剤、アルコールなどです。洗顔料は余計なものが入っていないシンプルなものがお肌に負担をかけることなく、安全で優しく洗い上げます。

乾燥肌を予防する正しい洗顔方法

間違った洗顔を続けていると、お肌のバリア機能が低下して、乾燥肌を招きます。シミを防ぎ乾燥肌を予防するためにも、正しい洗顔方法を身につけましょう。

乾燥肌を予防する正しい洗顔方法の手順です。
1.石けんで手をキレイに洗浄します。手に雑菌が付着していると顔にうつってしまい肌トラブルを招く原因になります。また手が汚れていると泡立ちが悪くなります。

2.ぬるま湯で顔を流します。熱いお湯は汚れが落ちるイメージがありますが、熱いお湯はお肌に必要な皮脂も流してしまうため、乾燥肌を引き起こす原因にもなります。

3.洗顔料をよく泡立てます。どのようなタイプの洗顔料でも、よく泡立てることが大切です。泡立て用のネットを使うとたっぷりの泡を簡単につくることができます。

4.たっぷりの泡を皮脂の多いTゾーンから載せていきます。お肌の上で泡をクルクルとなでるようにして洗います。泡に汚れが吸着されていくので、ゴシゴシとお肌をこする必要はありません。

次にフェイスラインのUゾーン、最後は皮膚の薄い目元、口元を洗います。泡で洗うのは1分を目安にしましょう。時間をかけ過ぎるのは、お肌の負担になります。

5.ぬるま湯でしっかりとすすぎます。髪の毛の生え際は洗顔料が残りやすい部分です。しっかり泡を流して肌荒れを予防しましょう。ゴシゴシとこすらずに、お湯を当てるように優しく流します。

6.清潔な柔らかいタオルで、優しくお肌に押し当てるように水分を吸い取ります。ゴシゴシこすらずに、軽くおさえるようにふきあげましょう。

乾燥肌を予防する正しい保湿ケア

洗顔後はすぐに保湿ケアを行います。洗顔でお肌の表面の皮脂が洗い流されているので、洗顔後はたっぷりの水分と保湿成分を補ってお肌を乾燥から守りましょう。

保湿ケアで使用する化粧品は、もともお肌に存在する潤い成分のセラミド、コラーゲン、ヒアルロン酸が配合されたものがオススメです。いずれも加齢とともに減少していく成分なので積極的に補いましょう。

保湿ケアの手順は、化粧水、美容液、乳液、クリームの順が一般的な流れです。ただ化粧品メーカーによって異なる場合があるので、確認をしてから行ってください。

保湿ケアのコツは、多めの量を2〜3回に分けて重ねぬりすることです。1回ぬって数秒おいてから、乾き切らないタイミングで2回目、3回目を丁寧に塗ります。

数回に分けて化粧品を付けることで、角質層へじんわりと浸透して保湿の作用がアップするといわれています。一度に大量にぬっても、お肌がベタつくだけで浸透性はあまりよくありません。

保湿ケアの重ねぬりは、乾燥している部分や、すでにできてしまったシミの部分にもオススメです。改善を早め、健康で美しいお肌を取り戻すことができるでしょう。

(まとめ)乾燥からお肌を守るケアで美肌を取り戻そう

(まとめ)乾燥からお肌を守るケアで美肌を取り戻そう
1.乾燥肌とシミの関係
2.シミをつくらない乾燥肌を予防する洗顔方法
3.乾燥肌を予防する洗顔料の選び方
4.乾燥肌を予防する正しい洗顔方法
5.乾燥肌を予防する正しい保湿ケア

乾燥肌はお肌のバリア機能を低下させます。バリア機能が低下すると、シミだけでなくさまざまな肌トラブルを招く原因になります。健康で美しいお肌をつくるためには、お肌を乾燥させないことです。

正しい洗顔方法と、保湿成分が配合された化粧品を使って保湿ケアすることで、潤いあるすべすべのお肌を取り戻すことができるでしょう。

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