たるみ毛穴は食べ物で改善できる?

たるみ毛穴は食べ物で改善できる?

美肌に役立つ栄養を含んだ食べ物を摂り、たるみ毛穴の改善を目指しましょう

30代半ば頃から、頬にぷつぷつと、しずく型の「たるみ毛穴」が目立ってきていませんか?

よく見ると、その毛穴はぽっかりと穴が開いているもので、角栓や黒ずみなどの何かが詰まっているというのではありません。

徐々に大きくなって、隣の毛穴とつながって、まるで細かいスジやシワのように悪化していく場合もあります。

調べてみると加齢によるものだということが分かったので、進行を食い止めるために、いろいろな化粧品を試してみたのではないでしょうか。

その結果として多少の効果は見られたと思います。
でも期待したほどではなく、「年齢だから仕方がないか…」と半分あきらめモードではありませんか?

一方で体の内側から働きかけるスキンケアについて考えて見ましょう。
美肌に効果がある栄養素を含んだ食べ物を楽しみながら、肌の改善を考えていく方法です。

・食べることが大好き
・おいしいもの大好き
・自分でお料理することが大好き
という人にはおすすめです。

これから毛穴のたるみに効果的な食品を紹介していきます。

「おいしいな」「ステキなメニューだな」「上手にお料理できたな」など心から食事を楽しむことで、より美肌効果につながります。

たるみ毛穴ができる理由

たるみ毛穴ができる理由
皮膚は外側から順に「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層からできていて、その下には皮下脂肪と筋肉があります。

このうち真皮には、コラーゲンやエラスチンといった線維がはりめぐらされており、その間をヒアルロン酸が満たすことで、肌にハリや弾力を生み出しています。

しかし年齢とともに、これらの生成のスピードが落ちたり、質が劣化したりして、量が減ってきてしまいます。すると真皮の中の水分量が減ってしまい、肌のハリや弾力が失われていきます。

また表情筋がこわばってくることも、たるみの要因となります。
肌がたるむと、毛穴も緩んで下方に開いてしまいます。これがたるみ毛穴です。

たるみ毛穴がさらに進行し、隣どうしでつながって小ジワのようになったものを帯状毛穴といいます。

シワになって定着してしまうと、改善がなかなか難しくなります。
たるみは悪化する前、初期に対策をしておきたいものです。

たるみ防止のポイント「抗酸化作用」と「肌のハリ」

肌や毛穴のたるみ対策をしていく上で、重要なキーワードがあります。
それは「抗酸化作用」です。

人は呼吸によって酸素を取り入れ、生きるための活動で消費しています。その酸素の一部が変化して「活性酸素」になります。

普通に生活している人では、呼吸で取り入れた酸素のうち約2%が活性酸素になるといわれています。

活性酸素は、普通の酸素よりも強く、細胞を酸化させる力を持っています。体内に侵入したウイルスや細菌に対抗して体を守るという、もともとは優れた役わりがあります。

しかし過剰に発生すると、必要な体の細胞まで酸化させてしまいます。例えるなら、体にとってはサビにあたります。人の細胞がサビつくことは、肌や毛穴にとっては老化によるたるみを招きます。

本来、人は活性酸素の暴走を抑制する力も持っています。これが「抗酸化作用」です。
残念ながらこの力は20代をピークに衰えてきます。加齢によって、本来持っている抗酸化作用が低下してくるのです。

また紫外線・喫煙・環境汚染など外からの影響、激しい運動やストレスなどにより、活性酸素が増えやすくなります。

ですから日常的に抗酸化作用を高めていくことが必要になってきます。食事の際は、抗酸化作用のある栄養素や成分を摂取するよいチャンスなのです。

またたるみを改善・予防するためには、肌のハリを保てるように、真皮のコラーゲンや表情筋を増やして強化していくことが必要です。

スキンケアだけでは不十分なので、これらの生成を助けるような栄養素や成分を、できるだけ取り入れていくようにしましょう。体の内側からも美肌を作っていくイメージです。

・抗酸化に取り組む
・肌のハリを内側から補う

この2点をポイントにして、肌や毛穴のたるみに効果的な栄養や成分を紹介していきます。

大豆イソフラボン

大豆イソフラボン
大豆に含まれる栄養素で、女性ホルモンの一種である「エストロゲン」に似た働きをします。肌のハリやツヤを高めたり、コラーゲンやヒアルロン酸の生成を助けたりする効果があります。

40代以降は、更年期によるエストロゲン不足も肌のたるみの原因となります。エストロゲンを補って、ホルモンバランスを整えるためにも、積極的に摂っておきたい栄養素です。

イソフラボンは、大豆そのものより、加工された食品から摂る方が吸収されやすいといわれています。

ですから大豆が原料になっている豆腐、納豆・油揚げ・豆乳・きな粉などを食事の際に摂り入れていきましょう。

家庭での食事の際には、それぞれ単品でも、工夫して煮物やサラダに加えるメニューでもよいでしょう。

マグロなどに含まれるビタミンEと組み合わせれば、さらに効果的です。
ホルモンバランスが調整でき、更年期の症状がやわらいで美肌にも効果があるという、本当に優れた栄養素です。

ポリフェノール

ポリフェノールとは、ほとんどの植物に含まれている、苦味、渋みや色素の成分の総称で、5,000種類以上のものが見つかっています。

代表的なものには、アントシアニン・カテキン・カカオポリフェノールなどが挙げられます。名前を聞いたことがあるかもしれません。

ポリフェノールは、血液の流れをよくします。血液の流れがよくなると、代謝が上がり、血流に乗って栄養が体のすみずみまで行き渡り、老廃物も排出しやすくなります。

抗酸化作用が強く、活性酸素を無害なものに変える働きがあります。
摂取すると比較的短時間で作用しますが、長期間は持続しないので、1日のうちで何回かに分けて、こまめに摂取するようにしましょう。

ポリフェノールは、タマネギ・ナス・ブルーベリー・ブドウ・リンゴ・赤ワイン・緑茶・ココア・ゴマなどに多く含まれています。

さまざまな種類があり異なる特性を持つので、名前と効果を覚えて、組み合わせて摂るのもよいでしょう。

一部を挙げると
・アントシアニン:網膜のタンパク質に働き視力回復効果
・カテキン:抗酸化・抗菌・抗ウィルス・コレステロールや血糖値の抑制
・カカオポリフェノール:美肌効果・血圧抑制・動脈硬化予防
・フェルラ酸:シミやシワの予防
などです。

健康面では、動脈硬化や生活習慣病の予防に役立つといわれており、世代や性別にかかわらず、日々欠かさず積極的に摂りたい成分です。

タンパク質には、ビタミンCとミネラルをプラスして

肌のハリを出している、真皮層のコラーゲンを作り出すためには、タンパク質が必要です。

弾力がある良質なコラーゲンに満ちた肌であるためには、食事からタンパク質を取り入れなくてはなりません。

皮膚の外から真皮層まで、コラーゲンを吸収するということができないからです。化粧品に含まれているコラーゲンは、おもに肌表面の保湿のためなのです。

タンパク質は、肉・魚・卵・乳製品・ゼラチンなどに多く含まれています。
食べ物で体内に入ったのち、まずはアミノ酸に分解され、その後コラーゲンに生成されます。

このときにコラーゲンの生成を促す栄養素を一緒に摂ることをおすすめします。

それはビタミンCと鉄分です。
ビタミンCは緑黄色野菜や果物に、鉄分はレバー、赤身肉、魚貝や海藻類に多く含まれます。

また顔のハリを保ち、肌を支える表情筋をしっかりと維持するのにもタンパク質が必要です。

表情筋がしなやかで強ければ、顔のハリが保たれて若々しく、表情もステキでいられますね。

タンパク質はエネルギー源としても重要です。また血液、骨、髪など人体のあらゆる部分のもとになります。

緑黄色野菜、果物や海藻類と組み合わせて、おいしくバランスよく食べましょう。

セラミドとヒアルロン酸

コラーゲンと同じように肌を構成している、セラミドやヒアルロン酸も、食事から体内に取り入れることができます。

セラミドは真皮層より外側の角質層にあって、水分や油分を保っています。
コンニャク・ワカメ・ゴボウ・黒豆・小豆・ソバなどに含まれています。

ヒアルロン酸は、皮膚だけでなく、血管や筋肉など全身のいたるところに存在します。ねばねばした性質で、細胞どうしをつないでいます。

動物性の食品では鶏手羽・軟骨・フカヒレ・ウナギなどに、植物のものではヤマイモ・オクラ・納豆・もずくなど粘りのあるものに多く含まれます。

食後は肝臓で分解され、ヒアルロン酸に再合成されます。

たるみにNGな食生活

脂質や糖分が多い食生活

揚げ物やスナック菓子など脂質の多いものを食べ過ぎると、体内で抗酸化物質を必要とするのでコラーゲンの生成が妨げられます。

またジュースやスウィーツで糖分を多く摂ると、糖が体内でコラーゲンと結合してしまい、量の減少や質の低下につながります。

いずれも口当たりがよく、つい食が進みますが、食べ過ぎは肌に悪影響を及ぼすので気をつけましょう。

・カフェイン

コーヒーや紅茶が好きで、一日に何倍も飲んではいませんか?
あるいは元気を出すためや眠気覚ましに、エナジードリンクを愛飲していませんか?

しかしカフェインは抗酸化作用を持つビタミンCを破壊してしまうのです。
またカフェインの過剰摂取は、健康を害するのでほどほどにしておきましょう。

カフェインを含むコーヒーやお茶は、気分のリフレッシュ目的で1日1カップ程度に抑えてしておきましょう。

冷たい飲み物や食べ物

冷たい飲み物や生野菜などを摂り過ぎると、体の中を冷やします。新陳代謝が悪くなり、肌が乾燥しやすく、なり老廃物の排出も滞ります。

夏でもなるべく温かい食品を摂り入れて、内臓を冷やさないようにしましょう。

(まとめ)毛穴のたるみには、肌によい栄養や成分を含んだ食べ物で対策しましょう

(まとめ)毛穴のたるみには、肌によい栄養や成分を含んだ食べ物で対策しましょう

1.たるみには、食べることで体の内側から栄養補給が効果的
2.抗酸化・肌のハリを念頭に置き、必要な栄養素や成分を積極的に摂る
3.たるみを招くNGな食品はなるべく避ける

毛穴のたるみには、肌のハリを生み出すコラーゲンになるもの、ハリの生成を助けるものを体の中から補っていくことが大切です。

また老化によるたるみ予防・改善のため、抗酸化作用をプラスしていくことも必要となります。

これらの働きがある栄養素や成分が含まれた食べ物を、積極的に摂るようにしましょう。

続けていくことで、肌や毛穴のたるみが無い、キレイな美肌を目指してくださいね。

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