毛穴のできものはどう対策したらいい?

毛穴のできものはどう対策したらいい?

毛穴のできものを見極めて、種類ごとに対策をしましょう

顔にニキビのようなできものができてしまったので、ニキビケアの化粧品を使っているけど、まったく良くならない。

毛穴に詰まった汚れが原因なのかなと思って、念入りにスキンケアをしているけど、顔にできた赤いできものがますます増えているような気がする。

顔に突然現れたできもの。鏡を見て慌てて、洗顔フォームや基礎化粧品を替えてみたけれど良くならない。

さらに、毛穴パックをしてみたり、市販のお薬を塗ってみたり、エステに通ってみたりと、いろいろ試してみたものの一向に改善しないとお悩みの方も多いでしょう。

顔にできものができたというと、ニキビだと思う人がほとんどでしょう。
ニキビは毛穴に皮脂がたまるとできるものですが、もしニキビ以外のできものなら、ニキビと同じケアをしても良くならないのは当然ですね。

良くならないままにしておくと、さらに悪化して大変なことになってしまいます。

できものには種類があります。それを見極めて対策をしてあげれば、きっと良くなるはずですよ。

できものには種類があり、注意ポイントが異なります

できものには種類があり、注意ポイントが異なります
顔のできものには、種類とできやすい場所があります。
自分のできものはどの種類にあたるのかが分かれば、それを解消するためのケアを行うことで徐々に回復していきます。

顔のできものの種類をあげてみましょう。

白ニキビ・赤ニキビ・牌粒腫(ひりゅうしゅ・はいりゅうしゅ)・面疔(めんちょう)・毛包炎などがあります。

はじめて聞く言葉もあるかもしれません。

専用のスキンケアや市販の薬などの、自宅でのケアでは回復しないものもあるので、その際はきちんと皮膚科を受診してください。

またニキビには顔の部位ごとに、ニキビができる原因と対策が異なります。

顔ニキビは、額・こめかみ・鼻・顎・頬・口もと
などと対処法があるので、それぞれのケア法も紹介していきますね。

白ニキビ

小さな白いできもので、触っても痛みは感じないことがほとんどです。
白ニキビはニキビの初期の状態で、白ニキビが進行すると、痛みを伴う赤ニキビや黒ニキビになってしまいます。

白ニキビの原因は、毛穴に詰まった皮脂や老廃物がたまって盛り上がった状態です。
白ニキビのできやすい部位は、TゾーンやUゾーン・口回りなどです。

白ニキビのスキンケアの方法を説明します。

1.乾燥肌や敏感肌の人は、刺激の少ない洗顔料を使います

香料や防腐剤などが入っていない洗顔料はお肌に優しいのでオススメです。

ピーリング石けんはオイリー肌の人は使ってもOKですが、その他のお肌の人は刺激が強すぎるので避けたほうがよいでしょう。

2.洗顔はよく泡立ててから使います。

泡を顔に載せて、優しく丁寧に洗っていきます。

ゴシゴシこすらなくても、泡には汚れを吸着する特性があるので大丈夫ですよ。

洗顔は1日2回までにしましょう
ニキビ肌の人は皮脂が気になり、洗い過ぎてしまう傾向があるようです。

必要な皮脂まで洗い落としてしまい、乾燥肌や肌のバリア機能を低下させてしまうことにもなりかねません。
洗い過ぎは要注意です。

3.洗顔後はすぐに保湿しましょう

ニキビ肌の人におすすめの化粧水は、「ビタミンC誘導体」が配合されたものです。
代表的なものとしては「APS」「APPS」があります。

ビタミンCにはニキビの炎症を抑えて、ターンオーバーを促進する力もあるそうですよ。

ビタミンCそのものはお肌に浸透しにくいのですが、誘導体であれば皮膚から吸収されやすいのです。

ニキビ肌の人の保湿ケアで注意したいのが、オーガニック成分のオイルはNGという点です。

ニキビを悪化させる原因となるアクネ菌を増やす中性脂肪が含まれているため、オーガニック成分のオイルを使用するのは避けた方がよいでしょう。

赤ニキビ

赤ニキビは、白ニキビが進行した症状で、指で触ると痛みを感じます。
ニキビの原因となるアクネ菌が増殖して炎症を起こしているのです。

したがって赤ニキビの原因は、白ニキビと同じく、毛穴に皮脂が詰まることでアクネ菌によるものとなります。

赤ニキビのスキンケアの方法は、白ニキビと同じです。
ただ炎症を起こしているので、刺激を与えないようにしましょう。

冷たい水やタオルで炎症した部分を冷やす人もいますが、やり過ぎてしまうとお肌が乾燥してしまいます。
ほどほどにしておきましょう。

炎症した部分には、ローションをコットンにたっぷりと含ませて、塗布するとよいでしょう。
刺激の弱いローションを使うか、ニキビ用ローションもおすすめです。

顔の部位ごとにできるニキビの対処法

顔の部位ごとにできるニキビの対処法

1.額

額は、ニキビがもっともできやすい部分でもあります。
その理由は、皮脂を分泌する皮脂腺がたくさん集まっているからなのです。

皮脂腺から皮脂が過剰に分泌され、毛穴に詰まってしまうとニキビができます。

皮脂がつまった毛穴はアクネ菌が増殖して炎症が起こり、赤ニキビになってしまいます。

額のニキビの対処法は、毎日の洗顔はもちろんですが、しかし洗い過ぎるのもよくありません。
また、髪の毛が額に触れていると、髪の毛についていた汚れやほこりで、ニキビを悪化させてしまいます。

さらに整髪料やシャンプー・コンディショナーのすすぎ残しもニキビの原因になります。
前髪が額につかないようにすること、洗顔料や整髪料・シャンプーのすすぎ残しに気をつけましょう。

2.こめかみ

こめかみも、額同様、皮脂腺がたくさん集まる部分です。
きちんと洗顔をして毛穴の皮脂や汚れを洗い流すことが大切となります。

こめかみニキビは、シャンプーやコンディショナーのすすぎ残しが原因となることが多いようです。
そのため、洗髪した後に洗顔するのがよいでしょう。

こめかみに付いたシャンプーやコンディショナーをすっかり洗い流して、こめかみを常に清潔にしておきましょう。

3.鼻

鼻は、顔の中で皮脂の分泌がもっとも多いといわれている部分です。
鼻は毛穴が多く集まっているので、皮脂が詰まってニキビもできやすいです。

鼻のニキビは目立つため、爪でつぶしてしまう人も多いでしょう。

しかしニキビをつぶすとお肌が傷つき、症状がさらに悪化してしまうこともあるのでやめましょう。

鼻ニキビの対処法は、毎日の丁寧なスキンケアです。

とくに、鼻はファンデーションが落ちにくい部分でもあります。
ファンデーションが毛穴に詰まってしまうと皮脂と混ざり合って、ニキビの原因になってしまいます。

クレンジングでメイク汚れをきちんと落とした後に、洗顔をしましょう。洗顔後の保湿も忘れずに。

4.顎

顎は乾燥しやすい部分なのですが、皮脂腺が多くなっています。

乾燥を防ぐために皮脂分泌が行われるのですが、量のバランスがうまくいかないと毛穴に皮脂が詰まり、ニキビができやすくなります。

顎にできるニキビは、顔の中でも炎症しやすく悪化してしまう部分といわれているそうです。
治りにくく、再びできやすい場所ともいわれています。

顎ニキビの対処法は、やはり丁寧な洗顔がメインなのですが、顎は乾燥しやすい部分なので、洗顔のしすぎには気をつけましょう。
洗顔後の保湿ケアで乾燥からお肌を守ることも大切です。

5.頬

頬は皮脂の分泌量が少なく、乾燥しやすい部分です。
乾燥もニキビの原因の一つと言われています。

頬は、ファンデーションやチークなどのメイク汚れが残ってしまう部分でもあります。
メイク汚れが皮脂と混ざり合って毛穴が詰まると、ニキビができてしまうのです。

頬のニキビが悪化して跡になると、クレーターのようにお肌がボコボコしてしまいます。
頬ニキビのケアは、保湿が肝心です。洗顔後の化粧水と乳液で保湿をしっかりすること。

さらにパックやシートマスクなどを使って、お肌に潤いを与えてあげるとよいでしょう。

メイク用品の見直しもおすすめします。
ファンデーションは、リキッドやクリームタイプよりもパウダータイプがお肌に優しく、洗い残しもなくなるでしょう。

6.口まわり

口まわりは、皮膚が薄くて乾燥しやすい部分です。
お肌の乾燥は皮脂が過剰に分泌されニキビができやすくなります。

またターンオーバーも乱れてしまうと、角質が厚くなり、皮脂が詰まりやすくなります。

口まわりニキビのケアは、洗顔後の保湿をしっかり行い乾燥を防ぐことが大切です。
洗顔後は、化粧水と乳液、そして美容液をプラスしてあげるとよいでしょう。

またクレンジングの際に、口紅を落とすために、ゴシゴシと手でこするのはやめましょう。
摩擦によってお肌が乾燥してしまいます。

口紅用のクレンジング剤で丁寧に落としましょう。

稗粒腫(ひりゅうしゅ・はいりゅうしゅ)

稗粒腫は、目の周囲・額・頬に、白色または無色の小さなできものです。

毛穴の奥にある脂肪線や毛包に角質たまってできるもので、痛みはありません。
自然になくなるものもありますが、皮膚科で治療できます。

面疔(めんちょう)

面疔は、目や鼻の周りなど顔の中心にできやすいできものです。
見た目は赤く中心がジュクジュクとしています。

ニキビとも間違われやすいのですが、菌の種類が違います。
ニキビの原因はアクネ菌ですが、面疔は黄色ブドウ球菌が原因です。

ニキビは、きちんとしたスキンケアを施すことでほぼ回復に向かいますが、面疔ができたら早めの皮膚科受診がよいとされています。

毛包炎(もうほうえん)

カミソリやピンセットでむだ毛処理をした後にできる赤いプツプツができることがありますが、あの症状は毛包炎のことが多いようです。

毛包炎は、表皮ブドウ球菌や黄色ブドウ球菌が毛穴に入って起こります。

赤いブツブツができても、痛みもかゆみないことが多く、その場合は自然に治ることがほとんどです。

できものの原因は毛穴詰まりだけじゃない?

顔のできものは、症状の大小はあるものの、ニキビが多いようです。

ニキビの原因は、皮脂が過剰に分泌されることにあります。
皮脂が大量に分泌されると毛穴はふさがってしまい、角質や皮脂がたまり、アクネ菌が繫殖してニキビが発生してしまいます。

皮脂の過剰な分泌の要因は、お肌の乾燥です。

クレンジングや洗顔のしすぎ、毛穴パックや刺激の強い化粧品を使うなど、間違ったスキンケアにより、お肌の乾燥を引き起こし、その結果、皮脂を大量に分泌させてしまいます。

ニキビと間違いやすい面疔は、体力や免疫力が低下している時にできやすいとされています。

病気をしている時、病み上がり、疲れがたまっている時などは気を付けましょう。

むだ毛処理などをした時に見られる毛包炎は、カミソリやピンセットでむだ毛を抜いた時に、お肌が傷つきブドウ球菌などの細菌が入り込んで起こります。

むだ毛処理をした後は、お肌の乾燥を防ぐケアを忘れずに行いましょう。

また毛包炎が悪化すると、面疔になりやすいので要注意です。

(まとめ)できものは原因が分かれば解消できる

(まとめ)できものは原因が分かれば解消できる

1.白ニキビ
2.赤ニキビ
3.稗粒腫(ひりゅうしゅ・はいりゅうしゅ)
4.面疔(めんちょう)
5.毛包炎

顔のできものは、ニキビだけではなく、以上のものが原因ということも多々あります。
ニキビと似た症状のものもあるので、きちんと見極めることが大切ですね。

顔のできものは、それぞれの原因に合った対処法を行うことで、徐々に回復に向かいます。
ニキビも顔の出る部分によって、スキンケアで気をつけることが異なります。

いろいろなものを試してもまったく良くならないと諦めていた人も、もう一度毎日のスキンケアや使用するコスメアイテムなどを見直してみましょう。

きっと、元のお肌のようにキレイになるでしょう。

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