クレンジングしながら保湿も叶う?

クレンジングしながら保湿も叶う?

クレンジングも保湿効果のあるものに変えて乾燥肌を改善!

クレンジングも保湿効果のあるものに変えて乾燥肌を改善!
クレンジングは、スキンケアの中で一番、重要な役割をもつといっても過言ではありません。

一日の汗や皮脂汚れ、メイク汚れをきちんと落とすことが重要ですが、クレンジングの選び方や、クレンジングのやり方を間違えると乾燥肌は進行してしまいます。

でも、クレンジングは、メイクを落とすだけではありません。

実は、クレンジングの中には、保湿成分や美容成分が配合されている保湿クレンジングがあるのです。

メイクを落としながら保湿も行い、乾燥知らずの肌を手に入れましょう。

乾燥とクレンジングの関係

大人の女性の身だしなみとして、メイクアップは欠かせません。

メイクをした日は、必ずクレンジングが必要になりますが、このクレンジングによって、肌の状態は大きく変わってきます。

スキンケアの中で特に重要なクレンジングは、間違った選び方をしてしまうと、乾燥肌などのトラブルを起こしてしまいます。

乾燥肌とは、肌のバリア機能が低下して、水分を保持できなくなっている状態です。

乾燥した肌には、保湿効果のあるクレンジングを選びましょう。

洗浄力の高いクレンジングはNG

洗浄力の高いクレンジングはNG
洗浄力が高いと、必要な皮脂まで洗い流してしまいます。

メイクは、肌のくすみや毛穴、シミ、シワをカバーしてくれますし、紫外線をカットしてくれるアイテムを使用すれば日焼けのダメージも防いでくれます。

メイクが崩れないように、汗や水に強いウォータープルーフのメイク用品を使用している方も多くいらっしゃいます。

崩れにくいということは、洗顔料だけでメイクを落とすことができず、クレンジングを行う必要があります。

ところが「しっかりメイク」もすっきりと落としたいと思って洗浄力の高いクレンジングを選ぶと、肌の潤いまで落としてしまい、肌トラブルの原因になることもあります。

特に、乾燥が気になる方は、潤い成分が奪われることでバリア機能が低下し、思わぬ肌トラブルを招いてしまうことになりかねません。

乾燥肌の方にとって、クレンジング選びはとても重要です。

メイクを落とすだけでなく、保湿効果の高いクレンジングを選び、乾燥肌の予防をしましょう。

長時間のクレンジングに注意

ウォータープルーフやフィルムタイプのメイクは落ちにくいけれどメイクオフもしにくいのです。

クレンジングに時間をとることは、お肌への負担も大きくなり、乾燥などの肌トラブルを招いてしまいます。

クレンジングの工程は、クレンジングをお肌にのせてから、洗い落とすまで、1分以内にメイクオフができるものを選ぶことが重要です。

クレンジングには、洗浄成分や界面活性剤といった肌の負担になる成分が含まれています。

これらの成分は長時間お肌にのせると、乾燥の原因になります。

潤い成分を洗い落とさないためにも、短時間で素早くメイクを落とすことが重要なのです。

肌への刺激を考えて洗浄力の低いクレンジングを使用しても、メイクがちゃんと落とせなければ、クレンジングの効果はありません。

肌の状態やメイクの濃さに合わせてクレンジングを選ぶことも重要です。

濃いアイメイクなどは、クレンジングで長く擦るより、ポイントリムーバーを使ってオフしておきましょう。

間違ったクレンジング

間違ったクレンジング
間違ったクレンジングのやり方を行うと、肌の乾燥が進みます。

肌は擦ってはダメといわれますが、擦るとどうしてダメなのか、少しお話ししましょう。

肌の表面を覆っている角質層は、とても薄く、平均で0.02 mmしかありません。

乾燥肌とはこの角質層が傷ついて乱れている状態です。

角質層の内側には細胞間脂質、天然保湿因子(NMF)、アミノ酸などの成分があり、肌のバリア機能の役割を果たしています。

肌のバリア機能は肌からの水分蒸発を防ぎ、外部刺激から肌を守る役割があります。

バリア機能が正常に働いている肌はターンオーバーもスムーズで、潤いのある肌を維持できているのです。

ところが、間違ったクレンジングを行うと薄い角質層が傷つき、バリア機能が低下してしまいます。

バリア機能が低下すると潤いを保持できず、乾燥肌になってしまうのです。

乾燥肌にならないためには、角質層に傷をつけないようにやさしくクレンジングすることが大切なのです。

保湿効果の高いクレンジングの種類とは

保湿クレンジングというと、美容成分や保湿成分が入ったクレンジングを使うクレンジングです。

一般的なクレンジングの主成分は、メイク汚れを落とす界面活性剤や油性成分ですが、そこに、ヒアルロン酸や天然由来の保湿オイルが配合されていて、洗い上がりがしっとりし、肌が潤います。

肌の潤いが不足するとバリア機能が低下し、ターンオーバーが正常に行われなくなります。

どんなタイプのクレンジングだと保湿効果が高いのか、クレンジングの基剤のタイプ別にご紹介します。

ジェルクレンジング

ジェルクレンジング
ジェルクレンジングとは、「ゲル化剤」でジェル状に固めてあるクレンジングです。

「ゲル化剤」というのは液体を固めて半固体化する成分で、お料理で使われるゼラチンや片栗粉のようなものです。

ジェル状になっているものをクレンジングジェルと呼びますが、その成分は様々なものを入れることができるわけです。

一番よく販売されているものは、水タイプのクレンジングを固めたもので、無色透明のジェルクレンジングです。

ジェルクレンジングの洗浄力は水タイプと変わりませんが、ジェル状になっているためジェルの厚みで肌への摩擦が少なくなり、乾燥肌の方でも安心して使えます。

また、ジェルクレンジングには水性と油性の2種類があります。

洗浄力としては、水性は弱く、ナチュラルメイクの方向けで、油性は強い洗浄力でしっかりメイクの方向けです。

ただ、メイク落ちは、界面活性剤に大きく頼っているので、摩擦の刺激は少なくても肌への負担は大きくなります。

ジェルクレンジングは肌へのなじみがよく、密着しやすいので、保湿成分を配合することでクレンジングしながら保湿する商品もあります。

どのようなクレンジングをジェル状にしたかによって肌への刺激や洗浄力が違ってきますので、その日の肌状態やメイクの濃さに合わせて、使い分けてみましょう。

バームクレンジング

毛穴の悩みや、くすみ対策として、人気のあるバームタイプのクレンジングは保湿力も注目のクレンジングです。

バームタイプのクレンジングは、オイルを固めたクレンジングですので、使う前は固体状なのに、肌にのせると体温で液状に変化します。

液状に変化したクレンジングは、肌に溶け込むようになじみ、濃いしっかりメイクでもスルッと落としてくれます。

洗浄力はオイルタイプ同様に高く、しっかりメイクだけでなくべたつきやテカリも落としてくれるのに、潤いを保ったしっとりとした洗い上がりが特徴です。

そのため、さっぱりとした洗い上がりがお好みの方には物足りなさを感じるかもしれません。

朝晩2回使うことで、いちご鼻や毛穴の黒ずみの解消に効果的です。

乾燥肌にはその高い保湿力が魅力的なクレンジングですが、界面活性剤が少ない分、クレンジングには少し時間がかかってしまいます。

短時間で済ませようとすると、洗い残しが原因でニキビができてしまうこともあります。

クレンジングの中では、洗浄力、保湿力が高いバームタイプを使う時は、クレンジングが残らないように、しっかりと洗い流すことと、肌を擦らないようにやさしく洗うことが大切です。

ミルククレンジング

ミルククレンジング
ミルクタイプのクレンジングは、水分ベースで作られていて、乳液のような使い心地が特徴です。

柔らかく伸びがいいので、力を入れなくてもメイク汚れとしっかりなじみ、するするとした感じでメイクを落とすことができます。

反面、数あるクレンジングタイプの中で、洗浄力は一番弱いので、濃いメイクやウォータープルーフタイプのメイクは落としにくく、ナチュラルメイクの方に向いています。

クリームクレンジングと比べると、水溶成分が多いので、さっぱりとした洗い上がりです。

そして一番の魅力は、しっとりとしていて、乾燥を防いでくれることです。

ミルクタイプのクレンジングには、保湿成分や美容成分が入ったものがたくさんあります。

乾燥肌や敏感肌の方には、安心して使用できるクレンジングで、保湿にこだわる方におすすめです。

ミルクタイプのクレンジングの中には、ふき取りタイプもあります。

濃いメイクをふき取りタイプで落とす時は、摩擦により肌に負担がかかりやすくなるので、避けた方がいいでしょう。

また、洗浄力を高めるために、界面活性剤やオイルを使用しているものもあります。

ミルククレンジングだったらどれも同じ、というわけではありませんので、購入する時は含まれている成分にも注意しましょう。

泡クレンジング

最近、注目を集めているのが泡クレンジングです。

洗顔料にあるような泡立ったクレンジングで、泡状になるポンプ式の容器で販売されているのが一般的です。

このクレンジングはたいていクレンジングと洗顔が一つになっていて、メイク汚れを泡で包み込み、浮かせて吸着し、洗い落としていきます。

クレンジングの際に、肌を手で触れたまま擦ってしまうと、肌を摩擦により傷つけてしまう恐れがあります。

肌が傷つくとバリア機能が低下し、乾燥肌になったり、コラーゲン繊維が切断されてハリがなくなったり、たるみの原因になったりもします。

その点を考えると、泡クレンジングは、泡の弾力で手が肌に直接触れずメイクを落とせるのが魅力です。

小鼻の周りや毛穴汚れが気になる箇所も、細かい濃密泡がメイク汚れや皮脂を吸着して落としてくれます。

ポンプタイプでマシュマロのような泡を簡単に作り出すことができます。

泡クレンジングはお風呂場などで濡れた手で使えるのも魅力の一つです。

ただ、洗浄力は弱めなのでナチュラルメイクであれば問題なくメイクを落とせますが、しっかりメイクは、ポイントリムーバーなどを使用してアイメイクや口紅を落としておいてから、使うようにしましょう。

オイルクレンジング

オイルクレンジング
オイルクレンジングは、根強い人気を誇るクレンジングタイプです。

数あるクレンジングの中で、一番、洗浄力が強く、濃いメイクやウォータープルーフタイプのメイクもしっかりと落としてくれるのが特徴です。

洗浄力が高い一方、オイルや界面活性剤が多く使われているので肌への刺激も一番強く、乾燥肌の方の使用は注意が必要です。

洗い上がりがさっぱりしているのですが、必要な潤い成分も落としてしまい、突っ張ったり、乾燥したりするのがデメリットです。

濃いメイクをしている日や、ウォータープルーフタイプの日焼け止めを使用した日だけオイルクレンジングを使用し、長期間の使用は避けるようにしましょう。

特に、乾燥肌の方は、ポイントメイクの部分だけオイルクレンジングを使用して、顔全体は他のタイプのクレンジングを使用するなど工夫が必要です。

クリームクレンジング

クリームクレンジングは、界面活性剤の含有が少なく、洗い上がりがしっとりしているのが特徴です。

洗浄力は強くないので、濃いメイクやウォータープルーフタイプのメイクの方には不向きですが、クリームによるクッションで肌への刺激が少なく、敏感肌や乾燥肌の方にも安心して使用できます。

濃いメイクをした日はポイントメイクリムーバーを使って、クレンジングでゴシゴシ擦らないようにしましょう。

クレンジング力は弱くても、保湿力が高いので、乾燥肌の方にも向いていますが、ふき取りタイプのものはコットンやティッシュペーパーの摩擦が刺激になるので、洗い流すタイプのものを選ぶようにしましょう。

また、保湿クレンジングはオイルを使用していることが多いので、まつエクをしている方やオイルに敏感な方は注意が必要です。

敏感肌・肌が弱い方も保湿が重要

敏感肌・肌が弱い方も保湿が重要
敏感肌や、肌が弱い方は保湿がとても重要です。

肌には「バリア機能」というものがあります。

このバリア機能は肌の潤いを保ち、外部刺激から肌を守ってくれる働きをします。

敏感肌や乾燥肌というのは、このバリア機能が低下して、肌に必要な潤いが保てなくなった状態です。

バリア機能が低下すると、肌のターンオーバーが乱れ、肌トラブルの原因になります。

バリア機能が低下した肌は、皮膚表面の角質細胞が細かく剥がれ落ち、ざらついた乾燥肌になります。

乾燥肌が進行すると、皮膚の表面に神経細胞が伸びてきて、かゆみを感じやすくなり、外部刺激に敏感な敏感肌となってしまいます。

バリア機能を低下させる原因には様々なものがありますが、適切でないスキンケアも、その一つです。

肌をゴシゴシ洗うクレンジングで肌を刺激したり、洗浄力の高いクレンジングで自分に必要な保湿成分を洗い落としたりしてしまうと、肌の表面が傷つき、バリア機能を低下させてしまいます。

クレンジングを見直し、洗い過ぎやゴシゴシ刺激をやめると、バリア機能は徐々に回復します。

保湿クレンジングを使用したり、クレンジング後の保湿ケアをきちんとしたりすれば、より早く敏感肌は改善するでしょう。

保湿クレンジングの選び方

保湿クレンジングとは、美容成分や保湿成分が配合されたクレンジングです。

ヒアルロン酸や保湿オイルが配合されているので洗い上がりがしっとりし、乾燥を防いでくれる効果が期待できます。

メイクに合わせたクレンジングの選び方と、保湿成分についてご紹介します。

乾燥が気になる方や、季節の変わり目などに肌が敏感になりやすい方は参考にしてみてください。

メイクに合わせた洗浄力

メイクに合わせた洗浄力
クレンジングのタイプは、その日のメイクの濃さで選ぶことが重要です。

クレンジングで重要な点は、メイク汚れをしっかり落とせることと、肌に負担をかけずに落とすことです。

ナチュラルメイクの日は洗浄力が弱くても十分落とせますが、しっかりメイクをした日に、洗浄力の弱いクレンジングを使用するとメイクがきちんと落とせなかったり、ゴシゴシと必要以上に擦ってしまったり、肌にとって負担になることがあります。

濃いメイクの日は、洗浄力の高いクレンジングで時間をかけずに洗い落としましょう。

W洗顔不要のものは一度の洗顔で済むため、時短と肌の負担軽減ができておすすめです。

肌が乾燥気味の時は、ポイントメイクリムーバーを活用し、洗浄力を少し下げたクレンジングを使うのもいいでしょう。

保湿成分

保湿成分にはどのようなものがあるかご存じでしょうか?

クレンジングに配合されている保湿成分をご紹介します。

保湿成分としてよく知られているのが、保水力の優れたヒアルロン酸やコラーゲンなど潤いを補充してくれる成分です。

肌を柔らかくして水分を閉じ込めるエチルヘキサン酸セチルも効果が期待できます。

バリア機能を高めてくれるコウキエキスが配合されているものも、乾燥肌や敏感肌の方におすすめです。

潤いを閉じ込めるホホバオイルやシアバターが配合されているものも効果的です。

他には、グリチルリチン酸2K、グリチルレチン酸ステアリルといった、肌を守ってくれる成分もあります。

バリア機能が低下している状態だと刺激に感じる成分もありますので、肌の状態に合わせて、成分の確認をしながらクレンジングを選びましょう。

クレンジングのケアも重要

クレンジングのケアも重要<
いくら保湿力があるクレンジングだからといっても、洗顔後に適切なケアを行わなければ、乾燥が進んでしまいます。

保湿力があるからとクレンジングだけに頼らず、ローションや美容液などで洗顔後のケアもしっかり行いましょう。

保湿ケアの基本は、化粧水と乳液です。

この二つを正しく使うことで、乾燥肌を防止できます。

特に乾燥肌の方は、コットンでなじませるのがおすすめです。

コットンを使うと、肌にむらなくなじませることができる上に、乾燥が気になる部分の重ね付けができ、コットンマスクで潤いを補給することもできます。

化粧水や乳液をなじませた後は、美容液をプラスし、クリームで蓋をしましょう。

化粧水をいくらたっぷりなじませても、油分のあるクリームがなければ肌表面から水分が蒸発してしまいます。

水分が蒸発する時というのは肌にもともと蓄えられていた保湿成分も蒸発してしまいがちで、乾燥肌を進行させる恐れもあります。

クリームでしっかりと蓋をし、潤いを閉じ込めるようにしましょう。

まとめ

1.クレンジングの選び方や使用方法によって、乾燥肌を進行させてしまう可能性がある
2.保湿効果の高いクレンジングの選び方を知って乾燥肌を防止
3.乾燥肌や敏感肌の方はクレンジングを見直し、適切な保湿ケアで、ターンオーバーを正常化させる
4.保湿クレンジングは、メイクの濃さや肌の状態によって選び、使い分ける
5.クレンジング後の保湿ケアをしっかり行い、潤いを閉じ込めて、乾燥知らずの肌を目指そう

保湿ケアとは、化粧水や乳液、クリームといった、与える際のケアだけではありません。

落とすケアのクレンジングの時から保湿できることがわかりました。

肌の状態を把握し、クレンジングも保湿効果のあるものに変えて、乾燥肌を改善しましょう。

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