クレンジングで肌荒れする原因とオススメの対策

肌質に合ったクレンジングと洗い方で肌荒れを防ぎましょう

ある日、突然起きてしまう肌荒れ。
その原因はもしかしたら、クレンジングにあるかもしれません。

なぜクレンジングによって肌荒れが起きてしまうのでしょうか。
まずは、その理由についてご説明します。

それから、肌質に応じたクレンジングの適切な選び方についても詳しくご紹介します。

クレンジングは種類が豊富で、その特徴や成分もさまざまです。

自分の肌の状態や肌質に合うクレンジングを見つけて、肌荒れを防ぎましょう!

クレンジングで肌荒れが起きる理由

毎日メイクをする人なら、毎日行うクレンジング。
しかし、そのクレンジングが原因で肌荒れが起きてしまうことがあります。

なぜクレンジングが肌荒れの原因となってしまうのでしょうか。

第一に、洗い方が間違っている可能性があります。
肌を強くこすったり時間をかけたりすることで、表面にある角層が傷つき、乾燥や外部からの刺激に敏感になってしまいます。
また、熱いお湯ですすぐことによって肌の乾燥を招くこともあります。

第二に、クレンジングの成分による可能性があります。
洗浄力が強すぎるものや界面活性剤の配合量が多いものは、肌への刺激が強く肌荒れの原因となることがあります。
メイクを落とすためにクレンジングは必須ですが、肌荒れは避けたいですよね。
すでに肌荒れが気になっている人や、肌への優しさを重視したい人は、普段の洗い方や商品の選び方を見直してみましょう。

では、肌荒れしないクレンジングの選び方について、ご説明します。

肌荒れしないクレンジングの選び方(導入)

肌荒れしないクレンジングの選び方(導入)
クレンジングで肌荒れしないためには、洗い方だけではなく選び方も大切です。

では、どのようなものを選ぶとよいのでしょうか。

まずは、肌に乗せたときに厚みのあるテクスチャーで、肌の摩擦を防げるもの。

次に、ほどよく洗浄力があり、メイクを落としきれるもの。

そして、肌トラブルを起こしやすい成分を含まない低刺激の成分で作られているものです。

この3つのポイントのバランスが取れているものが、肌荒れしないクレンジングといえるでしょう。
クレンジングの選び方は人それぞれですが、肌荒れにお悩みの人は、これらのポイントを参考にしてみてはいかがでしょうか。

それでは、これらのポイントが肌荒れを防ぐことができる理由を交えながら、さらに詳しくご説明していきます。

厚みのあるテクスチャー

肌荒れしないクレンジングの選び方、1つ目のポイントは、肌に乗せたとき厚みのあるテクスチャーのものを選ぶことです。

テクスチャーに厚みがあるものはクッション性が高く、指が直接は肌に触れにくくなります。
そのため摩擦を抑えることができ、肌に優しいといえます。

テクスチャーに厚みのあるタイプは、バームやクリーム、ジェルなどです。

バームタイプは油分を固めたもので、肌の熱で液状に変わります。

クリームタイプはスクワランなどのクリーム剤が基剤となっており、適度な硬さがあります。

ジェルタイプは、弾力があるテクスチャーで肌への負担を減らします。

なお、ふきとるタイプよりも洗い流せるタイプのほうが、肌への摩擦が抑えられます。
また、ダブル洗顔不要なタイプも摩擦を抑えられます。

肌荒れ予防の第一歩として、まずは肌への摩擦を防ぎましょう。

ほどよい洗浄力

2.ほどよい洗浄力
2つ目のポイントは、ほどよい洗浄力があるものを選ぶことです。

洗浄力が強すぎるクレンジングは、肌への負担となりやすいもの。
しかし洗浄力が弱すぎるとメイクが肌に残ってしまい、肌荒れの原因になることがあります。

また、洗浄力が足りないと落ちにくさを感じて、余計に肌をこすってしまうことも。

つまり、メイクの濃さに応じた洗浄力の強さが重要なのです。

メイクが薄い日は、弱めの洗浄力のもの、メイクが濃い日は強めの洗浄力のもの、と使い分けるのもよいでしょう。

なお、一般的に洗浄力が強めなタイプは、油性成分の多いオイルやバーム、油性ジェルなどです。
比較的洗浄力が弱めなタイプは、水性ジェルやクリーム、ミルクといわれています。
自分のメイクの濃さに応じた洗浄力と、肌への優しさとのバランスが取れるクレンジングを見つけましょう。

低刺激の成分

3つ目のポイントは、低刺激の成分のものを選ぶことです。

なるべく肌の刺激となる成分が含まれていないものを選びましょう。

具体的には、アルコールやパラベン、合成香料などの成分が含まれていないものがよいでしょう。
これらは「旧表示指定成分」と呼ばれ、全成分表示が義務づけられる前までは、ラベルに表示する義務があった成分。
「旧表示指定成分」は肌トラブルを起こすおそれがある成分なので、全成分表示となった今でも注意深く見る必要があります。

ただし、どの成分が肌の刺激となるかは人それぞれです。

また、肌の状態は、生活習慣や加齢などによっても変化します。
そのためいつもと同じクレンジングが合わないと感じることがあります。
そのようなときは全成分を確認しながら、クレンジングを見直してみるとよいでしょう。

肌質別クレンジングの選び方(導入)

肌質別クレンジングの選び方(導入)
クレンジングは、肌質に応じた選び方も大切です。

今回は肌質を大きく分けて、乾燥肌・敏感肌と、ニキビ肌・皮脂肌の2種類に分類します。

乾燥肌・敏感肌は、皮膚のバリア機能が低下している肌です。

乾燥肌は、皮膚の水分が失われた状態で、敏感肌は外部刺激などの影響を受けやすい状態です。
そのため、肌への負担を減らし、肌のうるおいを保つことが大切です。

ニキビ肌・皮脂肌は、余分な皮脂などによってニキビや毛穴詰まりなどが起きやすい肌です。
そのため、ニキビができにくい肌環境を整えることが大切です。

肌質の特徴は、それぞれに異なります。

では、それぞれの肌質にはどのようなクレンジングが適しているのか、詳しく見てみましょう。

乾燥肌・敏感肌

乾燥肌・敏感肌の人にとって大切なのは、肌への負担を減らすこと。
そして、肌のうるおいを保つことです。

乾燥肌・敏感肌は、肌のバリア機能が低下している状態。
バリア機能が低下していると、外部刺激などに敏感に反応して肌トラブルの原因になることも。
また、肌の水分が失われやすい状態でもあります。

乾燥が進むと、よりバリア機能が悪化するという悪循環が起きてしまいます。
そのため、乾燥肌・敏感肌のクレンジングでは、肌のバリア機能をなるべく低下させないこと。
そして、肌のうるおいを保つことが大切なのです。

特にオススメしたいのは、敏感肌向けの刺激が弱いクレンジングです。
「パッチテスト済」や「アレルギーテスト済」の表記がある商品もよいでしょう。
このような表記を目安にしながら、自分の肌に合うクレンジングを探してみましょう。

ニキビ肌・皮脂肌

ニキビ肌・皮脂肌
ニキビ肌・皮脂肌の人にとって大切なのは、ニキビができにくい肌環境を整えることです。

ニキビ肌・皮脂肌は、余分な皮脂などによってニキビや毛穴詰まりなどが起きやすい状態。
そのため、余分な皮脂やニキビの原因となるアクネ菌などを抑えることが大切です。

具体的にはニキビができにくいとされる「ノンコメドジェニックテスト済」の表記があるものがオススメ。
また、油性成分を含まないオイルフリークレンジングもオススメです。
これはクレンジングに含まれる油性成分にはニキビの原因となるアクネ菌の栄養源となるものがあるためです。

さらに、保湿効果のあるものを選びましょう。
保湿されていると肌の余分な皮脂が発生しにくくなるので、結果的に毛穴詰まりを防ぐことができるのです。
ニキビの原因を避けながら肌を保湿し、ニキビができにくい肌環境を整えましょう。

クレンジングタイプ別の特徴と対策(導入)

クレンジングは、さまざまなタイプに分類されます。

ここでは基本のポイント3つを軸に、タイプ別に説明します。

まずは、洗浄力の違いです。
落とすメイクの濃さに合わせて、強弱を選びましょう。

また、テクスチャーの厚さや硬さにも違いがあります。
テクスチャーの違いは肌への摩擦の大きさに影響します。
肌への負担を減らしたい人は、なるべく摩擦を抑えるようにしましょう。

さらに、クレンジングはタイプにより成分の傾向も異なります。

たとえば、界面活性剤の含有量が多いと、肌の負担になることがあります。
刺激に敏感な肌質の人は、少なめのものがオススメです。

このように、タイプ別に特徴は異なります。
よく知っていって、自分の肌に合うタイプを選びましょう。

オイル

オイル
まず、オイルタイプのクレンジングについて説明します。

オイルタイプは、油分を主成分としたクレンジング料です。

ほかのタイプに比べて洗浄力が強く、メイクが濃いめの人やウォータープルーフのコスメを使う人に向いています。
主成分とする油分は3種類で、洗浄力の強い順に鉱物油系、エステル系、油脂系のものがあります。
洗浄力が強いほど肌が乾燥しやすくなるため、乾燥肌の人は注意しましょう。

オイルタイプはまた、あまりクッション性が無いテクスチャーであるため、肌への摩擦が生まれやすい傾向があります。
なるべく優しく洗い、肌への負担を減らすとよいでしょう。

商品によっては界面活性剤の量が多く含まれるものがあるため、成分には気をつけましょう。

バーム

次は、バームタイプのクレンジングについてです。

バームタイプは半固形の油性クレンジング料。
オイルタイプのような強い洗浄力ながら、肌への負担を抑える特徴があります。

主成分となる油分はエステル系のものが多く、洗浄力は強め。
メイクをしっかりと落としたい人に向いています。

そして一番の特徴は、そのテクスチャーにあります。
バームタイプは半固形ですが、手で温めると溶けてオイル化します。
すると、とろけるような独特のテクスチャーに変化。
オイルタイプと比べて厚みがあるため、肌への摩擦を抑えられます。

しっかり洗えて洗い上がりしっとり――が叶うバームクレンジング。
ただし、使用後の保湿は必要ですから、しっかりと行うようにしましょう。

クリーム

クリーム
次に、クリームタイプについてです。

クリームタイプの洗浄力は弱めで、薄めのメイクを落とすのに向いています。
洗い上がりがしっとりするので、乾燥肌の人にオススメです。

テクスチャーはクリーム状でクッション性があり、肌への摩擦が少なく済みます。

成分の配合のほうは界面活性剤と油分のバランスがよく、美容成分が含まれているものが多い傾向があります。
ただ、メイクとなじみにくいため、クレンジング時間は長めになります。

そして、クリームの使用量には要注意。
使用量が少ないと、伸びが悪く、肌への摩擦に繋がります。

さくらんぼ1個分ほどの十分な量を使うようにしましょう。
なお、クリームタイプは洗い流しタイプとふきとりタイプの2種類から選べます。

ミルク

次に、ミルクタイプについてです。

ミルクタイプは、乳液のようになめらかなテクスチャーで、肌への摩擦が少し抑えられるのが特徴です。
洗い上がりはしっとりして、乾燥肌や敏感肌の人に向いています。

ただし、油性成分の配合量が少ないものが多く、洗浄力が弱い傾向があります。
そのため、リキッドファンデーションやウォータープルーフ仕様のメイクを落とすのには向いていません。
薄いメイクの日に使ったり、ポイントメイクリムーバーと併用したりするのがよいでしょう。

肌への優しさを重視しながらクレンジングをしたい人、肌の乾燥を防ぎたい人にはオススメのタイプです。

使用感や成分は商品によって違いがあるため、肌に合うものを探してみましょう。

ジェル

ジェル
次に、ジェルタイプについてです。

ジェルタイプには、油分を含む油性ジェルと、油分を含まない水性ジェルの2種類があります。

より洗浄力が強いのは油性ジェルで、濃いメイクをしている人や脂性肌の人に向いているといえます。
さっぱりした洗い上がりが好みの人にオススメですが、肌が乾燥しやすい傾向があるため注意しましょう。

一方、水性ジェルは油性ジェルに比べ洗浄力が弱く、薄いメイクの人やマツエク(まつげエクステ)をしている人に向いています。
どちらもテクスチャーは固めで、メイクとなじませると感触が変化します。
ジェルの色がメイクの色に変化してきたら、メイクとなじんだ証拠です。

なおジェルが肌に密着するように、乾いた肌に使うようにしましょう。

ウォーター

次に、ウォータータイプです。

ウォータータイプは、液体のようにさらさらとしたテクスチャーのクレンジングです。
主成分は水分と界面活性剤で、ぬるつかず、洗い上がりがさっぱり。

洗浄力は、オイルの次に強いといわれています。
濃いメイクを落としたいけれど、オイルのぬるつきが苦手な人、さっぱりとした洗い心地が好みの人にオススメです。
なお、油分を含まないものであればマツエクをしている人でも使えます。

また、ウォータータイプには、洗い流しが不要なふきとり式のものもあります。
ふきとり式はコットンなどに含ませてふきとるだけなので、場所を選ばずに使えて大変便利です。
しかし肌への摩擦が発生しやすいため、使う頻度には気をつけましょう。

シート

シート
最後に、シートタイプです。

シートタイプとは、あらかじめクレンジング料が染み込んでいるシートのこと。
肌をふくだけでメイクを落とすことができます。
洗い流しが不要で、時短にも繋がります。

種類は2種類で、オイル入りのものとオイル無しのものがあります。

オイル入りのものは、オイル無しに比べて洗浄力が強く、ウォータープルーフ仕様のメイクなどを落とすのに向いています。

オイル無しのものは、薄めのメイクを落とすのに向いています。

ただ、シートタイプはふきとりによる摩擦が起きやすく、洗い流すタイプのクレンジングよりも肌への負担が大きいのが難点。
また、界面活性剤の含有量が多い傾向があります。
肌のため、毎日使うのは避けましょう。

肌荒れしないクレンジング方法

ここまでクレンジングによる肌荒れを防ぐために気をつけたい洗い方や選び方をお伝えしてきました。

ここでは、肌荒れしないクレンジング方法について、順を追って具体的にご説明します。

まず、石けんで手を洗い、手についた雑菌を落とします。
雑菌がついた手で顔に触れてしまうと、肌トラブルの原因になることもあります。

次に、目元や口元のポイントメイクを落とします。
ポイントリムーバーをコットンに取り、指に挟んだまま数秒置いてなじませ、優しくふきとりましょう。

ポイントメイクは通常のクレンジングでは落ちにくいもの。
落とし残しによる色素沈着は、くすみやシワの原因になるといわれているので注意しましょう。

そして、顔全体のクレンジングに入ります。
乾いた手でクレンジングを取り、皮脂量が多いTゾーンから洗います。

その後は頬、目元、口元の順に優しくなじませます。

全体的にメイクがなじんだら、洗い流しはぬるま湯で。

お湯の温度が高すぎると肌に必要な分の皮脂が落ち、乾燥を招くためです。

すすぎ終えたら肌をこすらないよう優しく水分をふきとりましょう。

マツエクをしているときのクレンジング

マツエクをしているときのクレンジング
マツエクをしているときのクレンジングでは、気をつけるべきポイントがあります。

では、どのような点に気をつけたらよいのでしょうか?

クレンジングの選び方

まず、クレンジングの選び方に気をつけましょう。

マツエクをしているときは、油分を使用していないオイルフリーのクレンジングがオススメです。
それは、油分によってマツエクの接合が弱くなり、取れやすくなるためです。

また、まぶたをこすらないように気をつけましょう。
まぶたをこするとエクステが折れ曲がり、取れてしまうことがあるのです。

ここからは、まぶたをこすらずにしっかりアイメイクを落とせる、オススメのクレンジング方法をご説明します。

アイメイクの落とし方

まずは、アイメイク全体の落とし方です。

クレンジングを含ませたコットンを、まぶたの上から下へ移動させて落とします。

アイラインの落とし方

次に、アイラインの落とし方です。
綿棒にクレンジングを含ませて、アイラインに沿って左右に動かし落とします。

マスカラの落とし方

最後に、マスカラの落とし方です。
クレンジングを含ませた2本の綿棒でまつげを上下に挟み、綿棒を回転させて落とします。
アイメイクを落としたら、顔全体のクレンジングを行います。

目元をこすらないよう注意しながら洗うようにしましょう。

まとめ

1.クレンジングは、洗い方と選び方によっては、肌荒れが起きる可能性がある
2.肌荒れしないためには、厚みのあるテクスチャーで、ほどよく洗浄力があり、低刺激の成分で作られたものを選ぶ
3.乾燥肌や敏感肌には、肌のうるおいを重視したものがよく、ニキビ肌や皮脂肌にはノンコメドジェニックテスト済と表記のあるものがよい
4.クレンジングはタイプによってさまざまな特徴があり、洗浄力やテクスチャー、成分などが異なる
5.具体的なクレンジング手順は、まず手を洗い、ポイントメイクを落としてから、Tゾーン、頬、目元、口元の順になじませて、ぬるま湯で洗い流す
6.マツエクをしているときはオイルフリーのものを使い、まぶたをこすらないこと

クレンジングが原因で、肌荒れが起きてしまうことがあります。

クレンジングは、落とすメイクの濃さに合った洗浄力で、肌質に合ったタイプを選びましょう。

洗い方にも気を配り、肌への負担を減らして肌荒れを防ぎましょう。

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