アルコールと乾燥肌って何か関係があるの?

アルコールと乾燥肌って、何か関係があるの?

アルコールの摂り過ぎは、乾燥肌になるなどの悪い影響があります

仕事が終わった後の1杯のビール、本当においしいですね。
コンビニでも

  • ビール
  • 日本酒
  • ワイン
  • シャンパン
  • 発泡酒
  • カクテル など

さまざまな種類のアルコールが販売されているので、気楽にお酒を楽しめます。最近では、お酒をたしなむ女性も増えてきました。

仕事や家事が終わって、ほっとした時間や、夕食時の晩酌を楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。今回は、そんなお酒を楽しんでいる人にはちょっと気になる話題、「乾燥肌とアルコール」との関係についてお話しようと思います。

アルコールが私たちの肌にさまざまな影響を与えているからです。アルコールには血行を促進してくれる効果があるため、お酒を適量楽しむ分には害はありません。

逆に気分転換やリラックス効果が発揮されれば、ストレス発散にも効果があるでしょう。しかし過度な飲酒は内臓に大きな負担をかけることにつながり、その結果、肌へも大きなダメージを与えることがあります。

過度なアルコール摂取は、肌に対してそのような悪影響を与える可能性があるのでしょうか。

肌は内臓の鏡です

から揚げやてんぷら、焼肉など脂っこい料理や、チョコレートやケーキなどの甘いものを続けて食べたあと、ニキビや吹き出物ができやすくなったという経験はありませんか?

反対にヨーグルトやサラダ、海藻類などを積極的に食べていたら、毎日のお通じが整ってきただけでなく、自然と化粧のノリや肌の調子がよくなったといった経験もあるでしょう。

実は、肌は体の中の様子を映し出す鏡と言われています。食べたり飲んだりしたものの影響が、内臓を通して肌にあらわれてくるのです。

「仕事上でお酒を飲む機会があった」「友人と楽しくお酒を飲んだ」「毎晩、家族との晩酌を楽しみにしている」

など飲酒のあと、アルコールは私たちの肌にどのような変化を引き起こしているのでしょうか?

飲酒後に起きる肌トラブルは意外に多い!

飲酒後に起きる肌トラブルは意外に多い!
適量のお酒は、百薬の長と言われているように、ストレス発散やリラックス効果、血行促進といったメリットを私たちの体にもたらしてくれます。

でも楽しい雰囲気もあいまって深酒したり、次の日が休日なのを理由に深夜まで飲酒をしたりした場合、翌日のお肌には大なり小なりアルコールの悪影響が出ている可能性があります。

ではアルコールが私たちの肌に及ぼす悪影響には、どのようなものがあるのでしょうか。

アルコールは、赤ら顔の原因になります

「アルコールを飲むと、顔が赤くなってしまう」という人がいます。これは、アルコールが肌の組織細胞に炎症をおこさせてしまうことから起こる現象のひとつです。

アルコールがヒスタミンなどの炎症性物質を放出することによって、顔のほてりの原因を作り出しているからです。このほてりが一時的なものであれば、さほど気にならないかもしれません。

しかし問題は、お酒を長期間飲み続けていると、常に細胞組織が炎症を起こした状態になってしまうことです。お酒を飲んでいないにもかかわらず、ずっと赤ら顔になってしまうこともあるのです。

赤ら顔はメイクでもなかなか隠すことができず、人と会ったり話したりすることに自信が持てなくなってしまうこともあります。アルコールが赤ら顔の原因の一つであることは、知っておくべきでしょう。

ニキビや吹き出物もアルコール摂取が原因です

2.ニキビや吹き出物もアルコール摂取が原因です。
最近は辛口のお酒だけでなく、甘いフルーツカクテルなども多く市販されるようになってきましたね。お酒の苦手な人でも、甘いカクテルや梅酒なら飲めるという人も多いのではないでしょうか。

でもビール、日本酒、梅酒やカクテルなどのお酒は、糖分を多く含んでいます。カクテルなどは口当たりのよさから、ついつい飲みすぎてしまいがちですが、度が過ぎると糖分の過剰摂取につながります。

この糖分の過剰摂取ですが、皮脂を過剰分泌させる原因になるのです。

ただでさえアルコールによって毛細血管が拡張され、皮脂腺が刺激されることによって皮脂が出やすくなっているところに、皮脂が過剰分泌されれば、当然、毛穴は皮脂で詰まってしまいます。

さらに悪いことに、アルコールが体内に入ると、ビタミンB群を多く消費します。ビタミンBと言えば、美肌を作るために欠かせないお肌の新陳代謝を促すのに不可欠な栄養素のひとつです。

皮脂が毛穴に詰まるとともに新陳代謝に必要なビタミンが不足してしまえば、ニキビや吹き出物といった肌トラブルの原因になってしまいます。

目の下のクマも、アルコールが原因のことも

そもそも目の下のクマは、睡眠不足や目の疲れ、ストレスなどからくる血行不良が原因です。「友達や同僚とお酒を飲んで帰宅したら深夜過ぎていた」といった場合には、どうしても睡眠不足になってしまいます。

またビールの利尿作用で寝ているときに頻繁にトイレに起きてしまって、熟睡できない場合もあるでしょう。

お酒を飲んだとき、私たちの体内では肝臓がアルコールに含まれている毒素を解毒します。飲酒して帰宅後、私たちが眠りについている間も、肝臓はせっせと解毒作用を行っているのです。

「よく寝た」と思っていても、実は内臓が一生懸命働いていたというのでは、睡眠で疲れをとることはできません。このようにお酒を飲んだあとは、自分が思っているよりもはるかに睡眠不足状態におちいっているのです。

そのような状態で起きれば、目の下にはクマができているのにも、うなずけますね。

赤ら顔・ニキビ・目の下のクマだけじゃない、本当に怖いのは肌の乾燥

赤ら顔・ニキビ・目の下のクマだけじゃない、本当に怖いのは肌の乾燥
お酒を過度に飲むと、赤ら顔・ニキビ・目の下のクマといった肌トラブルを引き起こす原因になることがわかりました。でも本当に怖い肌トラブルはほかにもあります。

それは、乾燥です。

乾燥肌は、化粧のノリを悪くするだけでなく、シワの原因になり、老けた印象の顔を作り出してしまいます。目の周りや口元などシワは、一度できたらなかなか消すことはできません。

では老け顔を作る原因にもなる乾燥とアルコールは、どのような関係があるのでしょう。

アルコールは、分解される段階で水分を消費します

お酒を飲むと、まず体内にアルコール成分が入ります。そしてアルコールは肝臓に運ばれます。

ここで、アルコールは酸化して、アセトアルデヒドという成分に変化します。

さらにアセトアルデヒドもそのほかの成分に分解されるのですが、この分解過程において、多量の水分が必要になります。体内にある水分を総動員してアルコールを徐々に分解していくのです。

当然、体内の水分は不足状態になるとともに、肌の水分も一緒に失われることになります。またビールには利尿作用があることは先ほども説明した通りで、排尿によってさらに皮膚や体の脱水症状が進みます。

こうなると、飲酒で喉の渇きを潤しているはずが、実は脱水症状を加速させ、肌の乾燥を助長させているだけであることがわかります。

脾臓と肝臓の粘膜にもダメージを与えます

過度の飲酒が、脾臓と肝臓の粘膜に直接ダメージを与えることがわかっています。内臓がダメージを受ければ、内臓の鏡である肌にもダメージがでます。

肌のダメージは若いころは気になりませんが、20年、30年と飲酒を続けた女性と飲酒しない女性との肌を比べた場合、飲酒していた方が多くのシワがあり、10歳以上も老けた顔になるといわれています。

過度なアルコール摂取は、短期的にも肌に悪影響を及ぼしますが、長期的に見てもシワや老け顔の原因になっているという事実は、頭の隅にいれておかなければならないでしょう。

飲酒と美肌を両立させる秘策は?

飲酒と美肌を両立させる秘策は?
リラックス効果などのメリットもある飲酒と美肌を両立させるためには、どうしたらよいのでしょうか。ここでは、その秘策を伝授しましょう。

お水を飲みながらお酒を飲む

水でアルコールの濃度を薄めるだけでなく、お酒の過剰摂取防止にもなります。アルコールに利尿作用があっても、水分を補充していれば脱水を防ぐことができます。

飲む頻度を減らす

20代では、体内のアルコールは3時間ほどで分解されます。しかし40代では、平均して33時間も分解に時間がかかってしまうがわかっています。

なるべく体内にアルコールがない期間を長くするためにも、30代・40代以降は休肝日を積極的に設けたり、1回の酒量をおさえたりする工夫が大切です。

3.アルコール以外のものを同時に摂取する

アルコールの分解で消耗されるビタミンBを多く含んだナッツ類を選んだり、脂肪分の少ないサラダや冷奴、枝豆などを食べるようにしましょう。

楽しくお酒を飲んだら、メイクは必ず落としてから就寝しましょう

楽しくお酒を飲んだら、メイクは必ず落としてから就寝しましょう
適量のお酒は、ストレス発散やリラックス効果があるだけでなく、友人や同僚、家族とのコミュニケーションの場になるなど、多くのメリットを私たちに与えてくれます。

しかし過度の飲酒は、肌の乾燥などの原因となってしまいます。水分とお酒を交互に飲んだり、ビタミン類の多いつまみをつまんだり、飲酒頻度を少なくするなどの工夫をしながら、楽しくお酒を飲みたいですね。

楽しくお酒を飲んだあとは、就寝前にはメイクを落とすことを忘れないでください。メイクをしたままベッドに転がり込んでしまったら、アルコールの影響以上にお肌に負担をかけてしまいます。

クレンジング剤で丁寧にメイクを落とし、洗顔料の泡で優しく肌の汚れを取り除きます。その後は念入りに保湿を行いましょう。

アルコールによる脱水で、肌は乾燥ぎみになっています。とくに30代、40代以降の肌は、ダメージからの立ち直りに時間がかかります。

気になることがあれば、翌日に保湿たっぷりのスペシャルケアを施すなどして、お肌を乾燥からしっかりと守るようにしましょう。

(まとめ)過度なアルコールは乾燥肌など肌トラブルの原因になります

1.過度なアルコールは、赤ら顔・ニキビ・目の下のクマの原因になります
2.アルコールの分解過程で水分を消費するので、肌の乾燥に注意
3.水分やビタミンを補いながら、楽しく美味しくお酒を飲みましょう

適量の飲酒は、ストレス発散・リフレッシュ効果・血行促進作用があるだけでなく、仲間とのコミュニケーションの場としても非常に有効です。でも過度な飲酒は肌に乾燥などといった悪影響を及ぼします。

水を一緒に飲んだり、飲酒頻度を減らしたりすることで、体や皮膚への負担を軽減させながらお酒を楽しむことができます。お肌の負担を考えて、節度を守り楽しくお酒を飲みましょう。

関連記事一覧